交換前に知っておきたいウォシュレットの機能
最近のウォシュレットはさまざまな便利な機能が搭載されています。まずは自分がどのようなウォシュレットを希望かチェックしていきましょう。
なお「ウォシュレット」はTOTOの登録商標でありINAX(LIXIL)ではシャワートイレ、パナソニックではビューティ・トワレなど別の名称で呼ばれており、この様に各メーカーで温水洗浄便座の名称は異なりますが、本記事では認知度・知名度の高い「ウォシュレット」の名称を使用して解説していきます。
フルオート便座
トイレに近づくとセンサーによって自動で便座のフタが開閉する機能です。フタが閉まることで便座の放熱が軽減でき、節電効果があります。
部屋暖房
ウォシュレット自体に暖房機能が搭載されており、トイレ室内を暖めます。冬場の冷え込むトイレタイムを快適にしてくれます。
掃除機能
近年のウォシュレットは掃除を楽にしてくれる機能が充実しています。例えば、ボタン1つで便座が上がり、便座とトイレ本体とのすき間掃除が楽に行えるものがあります。ほかにも、使用前後に汚れが付きにくいミストを噴射するものや洗浄剤の泡でコートするもの、使用後にノズルを洗浄、除菌するモデルもあります。
また、トイレ空間の消臭をする便座やイオンを使って便器内を除菌するものなど、消臭、除菌にこだわったタイプも多く発売されています。
リモコン機能
ウォシュレットの魅力は、さまざまな機能がリモコンのボタンを押すだけで行えるところです。リモコンには、本体の横に付いている「袖リモコンタイプ」と壁に取り付ける「壁リモコンタイプ」の2タイプがあります。
壁を傷つけたくない場合には袖リモコンタイプが便利ですが、掃除やすっきりとした印象に見せたい場合には壁リモコンタイプがおすすめです。
ウォシュレットの寿命やメーカーの部品保有期間
ウォシュレットはトイレ本体と違って電化製品のため、故障するリスクが高いです。ウォシュレットを使用する人の中には、「故障したらただの便座として使用すればいい」と考える方もいるでしょう。
しかし、電化製品のため故障したまま使っていると感電や発火する恐れがあるため、故障したら修理するようにしましょう。
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故障したときは交換する部品があれば修理のみで構いませんが、部品そのものがない場合には交換となります。ウォシュレットの場合、メーカーの部品最低保有期間はせいぜい6年前後です。
なおかつウォシュレットの寿命は使用場所、使用頻度で異なりますが、7~10年ほどとされています。そのため、7年以上使用しているものであれば、修理でなく交換を検討するようにしましょう。
自分でウォシュレットを交換する際の注意点
ウォシュレット交換は、専門業者に頼まずとも自分で行うことも可能です。では、自分で交換を行う際、どのような点に注意するべきか交換する手順に合わせて確認していきましょう。
工具や部品が揃っているか確認する
ウォシュレットの取り外し、取り付けにはプラス・マイナスドライバーやスパナ、モンキーレンチなどの工具が必要であり、1つでも欠けていると作業できません。しかも、ウォシュレットの取り外し、取り付け作業ごとに必要な工具が異なるため、注意が必要です。
また、部品の状態も欠かさずにチェックしましょう。交換前のウォシュレットの中には経年劣化で部品がサビていたり、ネジ山がつぶれていたりと、素人では扱いにくい場合があります。このような際には、無理をせずに専門業者に依頼することを検討しましょう。
ほかにも水回りの作業ですので思わぬトラブルで水漏れすることが予測されます。そのため、バケツや雑巾なども用意しておきましょう。
説明書をきちんと読む
説明書を読まずに順番を無視したり、適当に行ったりすると、水漏れや感電などにつながります。
また、ウォシュレットは精密機械ですので非常に複雑な作りをしており、その修理方法なども難しいものが多いです。
説明書を作業前にひと通り読んで、作業の流れをイメージしながら、それぞれの工程でどんな工具を使うか、作業の際にあるべき部品が揃っているかを確認しましょう。
もちろん、作業中もきちんと説明書を読みながら進めてください。
止水栓を閉める
ここからは具体的な作業についてです。はじめに止水栓を閉めます。止水栓とはトイレタンクの横側にある水道の蛇口みたいな役割をする部品です。
止水栓を時計回り(右回り)に回すと給水が止まります。止水栓が見当たらない場合には、水道メーター付近にある水道の元栓を閉めましょう。
正しく水が止まったかを確かめるには、作業前にトイレを流してみてください。流れが止まっていれば成功です。
なお、止水栓がハンドル式であれば右回りに回せばよいですが、ドライバー式や内ネジ式の止水栓を閉める際にはマイナスドライバーが必要になります。
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電源プラグを抜く
作業前に必ず電源プラグを抜きましょう。電源プラグを抜かないと感電につながります。特に場所がトイレのため、水が近くにあるので大変危険です。
ここまでに紹介した「止水栓を閉める」と「電源プラグを抜く」は確実に行ってください。この2点はdiyでウォシュレットを修理する上で忘れてしまうと非常に危険な事故につながりますので、不安であれば無理せずに専門業者に依頼しましょう。
マンションの場合は管理会社に連絡をする
分譲マンションであっても作業を行う際は、管理会社に連絡してください。基本的にトイレは専有部分のため、自由に変更してもいいのですが、排水の竪配管などは共用部分にあたるため、設備をいじる際には管理会社に連絡する決まりになっています。
連絡する際は、作業中にトラブルが発生して、下の部屋などに影響を及ぼす可能性があるため、交換する日にち、時間もきちんと伝えておきましょう。
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ウォシュレットの交換でよくある失敗
ここからはウォシュレットの交換でよくある失敗例を紹介します。失敗例を知ることで同じような失敗をしないように心がけましょう。
水漏れで後処理が大変になってしまった
止水栓を閉め忘れていたり、閉めが甘かったりすると、水が噴き出してトイレだけならまだしも廊下やほかの部屋まで水浸しになる、ということがあります。一戸建てであれば自分の住居だけで済みますが、マンションの場合だと下の階に水が漏れてしまうことがあります。
そのため、止水栓の閉め忘れにはくれぐれも気を付け、また水漏れ対策として雑巾やバケツもしっかり用意しておきましょう。
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便器や部品を壊してしまった
工具がなにかのはずみでうっかり便器にぶつかってヒビが入ったり、部品の劣化が激しくて作業中に壊れてしまったりと、手順を守っていたとしても便器や部品を壊してしまうこともあります。専門業者に頼んでいれば、そこも含めてフォローしてくれますが、個人で行う場合はすべて自己責任です。
便器のヒビ割れの場合、便器本体を交換せざるを得ないため、かえって高いお金を払うことになる可能性があります。
トイレのタイプと合わない商品を購入してしまった
トイレには大まかに区別すると3つのタイプがあり一般洋式便器、ワンピース型、隅付きタンク型があります。前者の2タイプであれば、基本的にウォシュレットの取り付けが可能ですが、隅付きタンク型の場合、分岐金具部分の確認が必要です。
また、トイレの寸法やメーカー、コンセントの位置などトイレ環境によって、取り付けできないウォシュレットがありますので、よく確認してから購入しましょう。
以下に当てはまる人は業者に依頼するほうがよい
ウォシュレットの交換は、ここまでに紹介したことを踏まえても不安なものです。特に以下に当てはまる場合には、迷わず専門業者に頼みましょう。
トイレのタイプや室内条件を判断できない
自分でウォシュレットを交換するには、トイレのタイプはなにか、ウォシュレットの取り付けは可能か、このトイレに適切なウォシュレットはどれか、コンセントの位置はどこか、など取り付けに必要なことをすべて確認、決定していかなければなりません。
このような判断ができないようなら専門業者に依頼しましょう。
専門業者であれば、コンセント増設にも対応してくれるので、スムーズに取り付け作業が進みます。
作業中の水漏れが心配
水回りの作業は、やはり水漏れが心配です。プロの業者であれば培った知識と経験で確実な取付工事を行なってくれます。
また、万が一水漏れが発生しても、程度ごとに落ち着いて対応してくれるため、被害を最小限に抑えてくれるので安心です。
取り付け後の保証を付けておきたい
個人で取り付けを行うと、取り付け後に不具合や故障が発生してもメーカー保証が適用されない場合があります。
その理由は、メーカー保証はあくまでも品質に対するものであり、自分で取り付けた際に生じたトラブルは、保証対象外になることが大いにあり得るからです。
しかし、業者に頼めばメーカー保証が受けられ、取り付け業者の保証も付くため、安心してウォシュレットを使いたい方は、業者に依頼することが賢明といえます。
交換後も安心して使えるようアフターフォローが欲しい
交換した直後およびその後になにか問題があれば、取り付けた業者がアフターフォローに来てくれるため安心です。
もちろんプロの業者の修理工事は素人の方がやるよりも確実ではありますが、プロの業者も人間ですので工事の際にミスが起きてしまうことも考えられます。
そういった時に、無料で再工事を行なってくれるなどのアフターフォローがあれば安心ですよね。
一方、自分で取り付けてしまうと問題があった場合に自分で対応しなければならず大変です。
交換したウォシュレットの処分に困る
自分で交換すると、使わなくなったウォシュレットを粗大ゴミとして出す手間とお金がかかります。
その点、業者に依頼すれば、業者が無料または有料で引き取ってくれるため、自分で捨てる手間がかかりません。
新品のウォシュレットの梱包材なども処分してくれることが多いため、部屋に大きなゴミがたまることもありません。
業者に依頼した場合の費用や期間について
では、交換工事を依頼するとなると、費用と期間はどれくらいかかるのでしょうか。具体的な金額を知りたいのであれば、多くの業者で無料見積もりを行っているため、これを利用して複数の業者で見積もりを取ってもらうといいでしょう。
見積もりはトイレのタイプやコンセントの増設などのオプションで金額が変化するため、複数業者の見積もりを比較しながら業者を決めると失敗が少なくなります。
ウォシュレット交換にかかる期間は、業者の都合や繁忙期であるかどうかなどで違ってきますが、そこまで長い工期はかかりません。費用もそれほど高くなく、期間もあまり長くないため、まずはお近くの水道業者に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ウォシュレットの交換は、個人でやるにはリスクが高いといえます。専門業者に頼めば、使っていたウォシュレットを処分してくれたり、アフターフォローが充実していたりとなにかと便利で安心です。また、万が一に備えて保証も付いており、個人で作業を行うよりも圧倒的に時間も手間もかかりません。
それでもどうしても自分で取り付け工事を行ってみたい場合には、この記事で紹介したポイントをしっかり踏まえてから、気を付けて行ってください。
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