トイレをキッチンハイターで掃除する方法
トイレをキッチンハイターで掃除するときは、まずはゴム手袋やマスクなど掃除に必要な道具を準備し、それから手順に沿って掃除をしましょう。キッチンハイターでトイレを掃除するときに準備するものと掃除方法の手順をそれぞれ説明します。
準備するもの
キッチンハイターでトイレの掃除をするときに準備するものは主に6つです。多くの家庭にあるものですが、掃除前にきちんと用意しておきましょう。
- キッチンハイター
- ゴム手袋
- マスク
- トイレ掃除用ブラシ
- 雑巾
- トイレットペーパー
キッチンハイターでのトイレ掃除に必要なのはキッチンハイターやゴム手袋、マスク、トイレ掃除用ブラシ、雑巾、トイレットペーパーです。トイレをきれいにする際は掃除用ブラシと雑巾、トイレットペーパーを使います。マスクとゴム手袋はキッチンハイターでの肌トラブルや安全対策のために必要です。
キッチンハイターはトイレの掃除用洗剤の代わりに使います。まずは洗剤代わりのキッチンハイターを準備してください。キッチンの掃除などで使っているキッチンハイターを兼用する場合は薬液の残量に注意する必要があります。残量が少ないと掃除の際に足りなくなってしまいます。
ゴム手袋とマスクはトイレ掃除の際に身につけてください。キッチンハイターが肌についてしまうと肌荒れの原因になってしまいます。肌にキッチンハイターがつくと痛みなどの刺激を感じる方も少なくありません。トイレ掃除の際に薬液に直接手で触れないためにも、そして手や腕の肌を守るためにも、ゴム手袋でしっかり保護してください。準備するなら長めのゴム手袋がおすすめです。
キッチンハイターには独特の臭いがあります。キッチンハイターの臭いは頭痛や目の痛みといった不調の原因になることがあるため、注意が必要です。臭いを直接吸い込むことがないように、マスクで口や鼻をしっかり覆い隠してください。
トイレの掃除用ブラシは便器などの掃除に使い、トイレットペーパーは特に汚れが気になる箇所に薬液を浸透させるために必要になります。キッチンハイターでのトイレ掃除をはじめる前にこれらの道具がそろっているか確認してください。
トイレ掃除の手順
キッチンハイターを使ってトイレ掃除をするときは、まずはトイレ内の水を取り除きます。それからキッチンハイターを使って掃除するという流れです。キッチンハイターを使っての具体的なトイレ掃除の方法や、手順ごとのポイントについて説明します。
- 便器内の水を取り除く
- キッチンハイターを便器全体にかける(汚れがひどい部分はトイレットペーパーを貼り付けてからかける)
- 2分~3分程度放置する(汚れがひどい場合はは30分~1時間程度放置)
- そのまま流す(汚れがひどい場合はブラシでこすってから流す)
キッチンハイターを使ってトイレ掃除する際は、まずはトイレの水を除去してください。便器内に水が大量に残っていると洗剤が水に流れて効果が薄くなってしまいます。便器の汚れを落とすときも水が邪魔になりますので、掃除しやすいくらいに水を取り除いておいてください。また、この段階で換気のために掃除の窓を開けておくことをおすすめします。窓を開けての換気は洗剤の臭い対策です。
水を取り除いた後は便器全体にキッチンハイターをかけます。特に汚れの酷いところにはトイレットペーパーを貼りつけ、その上からキッチンハイターをかけてください。トイレットペーパーを貼りつけてキッチンハイターをかけることにより、その部分に洗剤の効果が浸透しやすくなります。
トイレの便器全体にキッチンハイターをかけたらすぐに掃除をして流すのではなく、しばらく放置します。放置する時間は基本的に2分~3分ほどです。黄ばみや黒ずみが気になる場合は30分~1時間くらい放置した方がきれいになります。トイレの便器の汚れ具合に応じて放置する時間を決めてください。
キッチンハイターの洗剤効果がしっかり浸透したら、後は流すだけです。キッチンハイターを流す際に黄ばみや黒ずみが気になる箇所、汚れやすい箇所などは掃除用ブラシで軽く擦ります。特に気になる箇所がない場合は擦らずそのまま流して大丈夫です。
トイレ掃除でキッチンハイターを使う際の効果
キッチンハイターは洗剤の名前から「キッチン専用の洗剤である」と考えがちです。キッチンハイターはキッチン以外にも使える洗剤です。キッチンハイターは除菌効果や漂白効果などがあり、これらの効果はキッチンの掃除だけでなくトイレの汚れ除去にも有効です。トイレ掃除にも使えるキッチンハイターの3つの効果について説明します。
- 消毒・除菌効果
- 漂白効果
- 消臭効果
消毒・除菌効果
キッチンハイターには消毒効果や除菌効果があります。
キッチンハイターは塩素系漂白剤です。キッチンハイターだけでなく塩素系漂白剤全般に消毒効果や除菌効果があります。そのため、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤をトイレやキッチンの掃除に使うことできれいにできるだけでなく、多くの人が使う水まわりの消毒にもなります。
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤は新型コロナウイルス感染予防にも使われました。実際に霧島市などではキッチンハイターを使った感染予防対策について紹介しています。トイレなど水まわりの菌の繁殖をおさえたいときや感染予防対策にも効果的なのが塩素系漂白剤です。
注意をしなければいけない点として、キッチンハイターには消毒効果や除菌効果がありますが、手などの皮膚の消毒には使わないでください。直接肌に使ってしまうと肌トラブルや痛みの原因になります。
キッチンハイターの効果が持続するのは60日間が目安です。ただ、使用頻度や使う場所、使い方によっても効果が持続する期間が変わってきます。トイレはよく使う場所であり汚れやすい場所です。トイレ掃除に使う場合は効果の持続期間を短めに考え、短期間でこまめに掃除することをおすすめします。
漂白効果
キッチンハイターには漂白効果もあります。キッチンハイターをキッチンやトイレの掃除に使うと黄ばみや黒ずみを落とせるほか、調理器具の頑固な汚れなども除去可能です。今回の記事ではトイレ掃除にキッチンハイターを使う方法を紹介しましたが、漂白効果を目的としてよく使われるのはマグカップを洗うときなどです。
マグカップでコーヒーや紅茶を飲むと、茶渋や黒ずみが付着し、しっかり洗ってもカップが汚れて見えてしまいます。茶渋やコーヒーの汚れなどを落とすときに活躍するのがキッチンハイターです。また、キッチンで使っている布巾にシミがついてしまったときなどは、キッチンハイターの漂白効果によりシミ抜きできます。
キッチンやトイレの掃除からマグカップの茶渋取りまで幅広く活躍するのがキッチンハイターの漂白効果です。
キッチンハイターの漂白効果は長い時間持続しません。トイレ掃除の際はキッチンハイターが水で薄まってしまいます。マグカップの茶渋などを取るときも、一般的には水で希釈してのつけ置き洗いです。薄くなったキッチンハイターは効果の持続期間が短くなってしまいますので、その日のうちに使って流すが基本です。
消臭効果
キッチンハイターには消臭効果もあります。トイレなどこまめな掃除が必要になる水まわりは臭いに悩ませられることが少なくありません。キッチンハイターを掃除に使うことでトイレの悪臭対策にもなります。
キッチンハイターになぜ消臭効果があるかと言うと、成分として次亜塩素酸ナトリウムが含まれているからです。次亜塩素酸ナトリウムには除菌効果や消毒効果があるほか、消臭効果もあります。そのためトイレの消臭に悩んでいるのであればキッチンハイターを使用した掃除を試してみることをおすすめします。
臭い対策にも効果的なキッチンハイターはまな板などの消臭にもよく使われます。まな板は肉や魚などいろいろな食材を切るときに使われるため、臭いがつきやすいのが特徴です。キッチンハイターの希釈液にまな板をつけ置きして2分~30分ほど放置すると、まな板の殺菌と臭い対策を両立できます。消臭効果があることから、こうした臭いのつきやすい台所用アイテムの臭い対策にも活躍しているのがキッチンハイターです。
キッチンハイターの消臭効果は使い方や希釈の度合い、使う場所などによって持続期間が変わってきます。トイレなど頻繁に使う場所は短期間で消臭効果が薄れがちです。キッチンハイターの消臭効果を持続させるためにも、こまめに掃除することをおすすめします。
トイレでキッチンハイターを使う際の注意点
トイレの掃除にキッチンハイターを使うときは注意したいポイントが3つあります。ポイントを守らないと掃除中に体調を崩すおそれもありますので注意してください。ここでは3つの注意点について順番に説明します。
- 酸性の洗剤と混ぜない
- 壁や床材の色落ちに注意する
- 皮膚や目につかないようにする
- キッチンハイターが使えないものもある
酸性の洗剤と混ぜない
キッチンハイターはよく「混ぜるな危険」と言われます。キッチンハイターと他の洗剤などを混ぜた場合に人体に影響出る可能性があるからこそ言われる言葉です。
トイレ掃除などにキッチンハイターを使うときは「混ぜずに使う」が原則になります。特に注意したいのは酸性の洗剤です。酸性の洗剤とキッチンハイターを混ぜてしまうと有毒な塩素ガスが発生します。塩素ガスは人体の害になりますので、使用時は特に注意してください。
酸性の洗剤以外には、アルコールやお酢などにも注意が必要です。キッチンハイターとアルコール、キッチンハイターとお酢でも有毒ガスが発生することがあります。そのためキッチンハイターを使用する際には必ず単独で使ってください。混ざるような場所に他の洗剤やお酒、食酢などを置かないよう気をつけることも注意点です。
壁や床材の色落ちに注意する
床や壁の素材によってはキッチンハイターとの相性が悪いことがあります。たとえば戸建て住宅やマンションなどのフローリングはキッチンハイターとあまり相性が良くありません。キッチンハイターをほんの少し零しただけで色落ちする可能性があります。色落ちの可能性があるときは、キッチンハイターを少量でも零さないようにすることが注意点です。トイレの床に何か敷いてはねた洗剤液が床に付着しないようにするなど、工夫することをおすすめします。
皮膚や目につかないようにする
キッチンハイターをトイレの掃除に使うときは皮膚や目につかないよう注意してください。キッチンハイターが皮膚につくと肌荒れや痛みの原因になります。また、キッチンハイターが目に入ると失明のリスクがあるため、掃除の際は注意が必要です。
キッチンハイターが肌についたときは急いで流水で洗い流すことが対処法です。掃除中に目に入ってしまった場合も15分以上の洗眼が対処法です。
キッチンハイターが使えないものもある
トイレの中にはキッチンハイターが使えないものもあります。トイレのコーティングや色落ちの原因となる可能性があるなどメーカーから使用が禁止されていることがあるので使用前には取扱説明書を読んでから使用をしましょう。
トイレ掃除の前にトイレ内にキッチンハイターに弱いものが置かれていないかをチェックすることも注意点です。キッチンハイターが使えないものがトイレ内にある場合、掃除前に別の場所に移す必要があります。
キッチンハイターで落ちないトイレの汚れはどうする?
キッチンハイターでトイレの掃除をしても汚れが落ちないときは2つの対処法があります。本項ではその場合の対処法について解説します。
酸性洗剤で掃除する
キッチンハイターはアルカリ性です。アルカリ性の洗剤で落ちないトイレの汚れの場合、性質の違う酸性の洗剤でなら落とせる可能性があります。酸性の洗剤を購入し、あらためてトイレ掃除することがひとつ目の対処法です。酸性の洗剤もアルカリ性の洗剤と同じで、便器にかけてトイレ用のブラシでこすって流すという手順で掃除します。
トイレ掃除用の酸性の洗剤はドラッグストアやホームセンターなどで購入可能です。代表的な酸性のトイレ用洗剤には、キンチョー(大日本除虫菊)の「サンポール」があります。酸性の洗剤なので名前に「サン」とついている洗剤です。買いに行くときに名前を憶えやすいという点でおすすめの洗剤になります。サンポールの500mlや800mlなどは500円でお釣りが出る価格です。
専門業者に依頼する
もうひとつはハウスクリーニング業者や水道の専門業者に依頼するという対処法になります。専門的な業者は汚れの落とし方についても専門的な知識があり、使う洗剤や道具も専門的なものです。どうしてもトイレの汚れが落ちないなら、専門的な知識と技術を持つプロに相談してはいかがでしょう。
また、黒ずみ汚れに関しては下記の記事でも解説していますので参考にしてみてください。
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どうしても落ちない汚れは業者に依頼しましょう
キッチンハイターはスーパーやホームセンターなどで手軽に購入できます。キッチンからトイレまで幅広く使える洗剤で、掃除も簡単です。トイレの汚れが気になるときはキッチンハイターでの掃除を試してみてはいかがでしょう。
また、使用しているトイレが古くなっているのであれば新しいトイレに交換するのも一つの手です。最新のトイレでは洗浄機能を持つものなど機能も豊富でお手入れもしやすいのが特徴。水道業者に依頼する場合は併せて相談してみるのもおすすめです。
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