デル・テクノロジーズが5月に発売した「New Latitude 9510」(以降はLatitude 9510)は、狭額縁の15型液晶や第10世代 インテル® Core™ プロセッサーを搭載し、コンパクトなデザインを採用するモバイルノートPCだ。

 精密なCNC(Computerized Numerical Control)で切削・研磨されたアルミ素材の外装を採用し、非常に美しいデザインを採用することも特徴である。今回はこの美しく、そして高性能なウルトラプレミアムノートPCの美しさや性能の高さに迫ってみよう。

  • 美しいデザインを採用した15型液晶搭載の「New Latitude 9510」

    美しいデザインを採用した15型液晶搭載の「New Latitude 9510」

最新のビジネス環境にはプレミアムモバイルノートPC

 Latitude 9510シリーズは、高性能な第10世代 インテル® Core™ プロセッサーをベースにした高い基本性能を備え、デザインにもこだわった「プレミアムモバイルノートPC」と呼ばれるタイプの製品だ。標準設定の直販価格は34万7900円とかなり高い。

 実際にはキャンペーンなどで大きく値下げされることが多いため、かならずこの価格でしか買えないというわけではないのだが、普通のノートPCと比べると高めの価格帯ではある。

  • 直販サイトのBTOメニューから、基本スペックやサポートメニューを変更できる

    直販サイトのBTOメニューから、基本スペックやサポートメニューを変更できる

 実際のところ、「ビジネスではあまり高度な機能は使わないのだから、PCは安ければ安い方がいい」と考えている人は多い。また最近の低価格ノートPCは性能が大きく底上げされており、MicrosoftのOfficeを利用した書類作成程度なら十分にこなせるレベルになっている。

 しかし最新のビジネス環境で要求されるのは、書類作成のような単純な軽作業だけではない。プロモーションのために簡単な動画コンテンツを編集することもあるし、デザインチェックのために大容量の画像ファイルを開いて作業することも多い。

 また最近は、オフィスにとらわれずに仕事を行う「テレワーク」に積極的な企業が増えている。テレワークでは、オンラインミーティングアプリを使ってやりとりを行うことが多い。やはりIntelの第10世代 インテル® Core™ プロセッサーを搭載する、高性能なノートPCが望ましい。

  • Microsoftの「Teams」やZOOMの「ZOOM」などを利用したオンラインミーティングへの対応も、ビジネスモバイルPCでは重要な要素

    Microsoftの「Teams」やZOOMの「ZOOM」などを利用したオンラインミーティングへの対応も、
    ビジネスモバイルPCでは重要な要素

 また外出先で利用する機会が多いモバイルノートPCでは、デザインも重要だ。低価格なノートPCだと、外装はプラスチックでチープな質感や色合いのモデルも少なくない。しかしプレミアムモバイルPCでは金属製の外装が主流であり、手触りもよく高級感のあるモデルが多い。

 モバイル環境で作業する場合、やはり「安っぽいデザインのPCを使っているところを見られたくない」というのは人間の心理として当然のことだろう。また美しい金属製の筐体には、実務上の理由もある。

 というのもプレミアムモバイルノートPCで採用されることの多いアルミやアルミ合金、カーボンといった高級な素材は、ノートPCの耐久性を高めるためにも重要な役割を担っているからだ。

  • 金属素材はデザインの高級感を高めるとともに、耐久性の向上にも貢献する

    金属素材はデザインの高級感を高めるとともに、耐久性の向上にも貢献する

 持ち歩いて利用する機会が多いモバイルノートPCでは、うっかり手が滑ったりケーブルに足を引っかけたりして、PCを落としてしまう危険性が高い。バッグに入れていることを忘れ、バッグごといい加減に放り投げてしまった経験もあるだろう。

 外装がプラスチックではこうしたトラブルで簡単に割れてしまう可能性が高く、内部のパーツや基板に衝撃が伝わることでノートPCが故障する原因になりやすい。しかし金属製の外装なら、こうした心配はほぼ無用の物となる。

 またプレミアムモバイルノートPCでは、顔認証や指紋認証機能などのセキュリティ機能に優れており、外出先で利用する場合も安心感がある。このように最新のビジネス環境でノートPCを活用したいのであれば、やはりプレミアムモバイルノートPCがベストの選択肢と言っていいだろう。

アルミ素材を磨き上げた美しい筐体

 今回試用したのは、タッチ機能を搭載する「Latitude 9510 2-in-1」だ。液晶画面を360度ひっくり返し、タブレットスタイルでも利用できる。デル・テクノロジーズのアクティブペンを利用して、画面上から手書きメモを入力することも可能だ。

  • 代表的なモデルのスペック

    代表的なモデルのスペック

  • スタンダードなクラムシェルスタイル

    スタンダードなクラムシェルスタイル

  • 液晶をひっくり返すとタブレットスタイルに変形

    液晶をひっくり返すとタブレットスタイルに変形

  • キーボード部分をスタンドのようにして設置する使い方もある

    キーボード部分をスタンドのようにして設置する使い方もある

 液晶画面を開くと、液晶部分の額縁が非常に狭いことに驚く。15型液晶の周囲にある額縁は実測値で5mm前後しかなく、非常にすっきりとしてコンパクトな印象を受ける。これが個人向けの「XPS」シリーズで採用され、好評を得ている「InfinityEdge」機能だ。

 InfinityEdgeは、デザインだけの機能ではない。Latitude 9510は15型液晶を搭載するが、幅は340.2mm、奥行きは215.8mmと、サイズ感は14型ノートPCとほぼ同等だ。実際、筆者が普段14型モバイルノートPCを持ち運ぶために利用しているインナーケースにも、余裕を持って収納できた。

  • 液晶部分のフチが非常に狭い「InfinityEdge」に対応

    液晶部分のフチが非常に狭い「InfinityEdge」に対応

 外装には、CNCで磨き上げられたアルミ素材を採用する。表面には、アルミ素材を精密に切削して素材感を引き出す「ダイヤモンドカット」と、丁寧に研磨してさらさらとした手触りを生み出す「ヘアラインブラシ仕上げ」が施されている。アルミの美しさを引き出すこうした表面加工により、安っぽさはみじんも感じられない。

 シルバーの天板には、そうした精密な表面加工を利用したシンプルなDELLのロゴが刻まれているのみであり、主張は控えめだがデザインのインパクトは抜群だ。こうした美しいデザインのノートPCなら、仕事の気合いやノリも違ってくるというものだろう。

  • アルミ素材を利用して軽量かつ頑強に作られたパームレストや天板を採用

    アルミ素材を利用して軽量かつ頑強に作られたパームレストや天板を採用

オンラインミーティングにも効くスピーカーとマイク

 キーボードは、ノートPCでは主流のテンキーレスタイプだ。15型液晶を搭載するノートPCだとテンキーを搭載することも多いのだが、InfinityEdgeによる「ワンサイズ下のサイズ感」を優先したのだろう。

 その分配置はゆったりとしており、すっと押し込める軽さと適度な反発がある快適なキーストロークも相まって、長い文章を書いていても手に負担を感じることはなかった。

  • それぞれのキーをゆったりと配置した余裕のあるキーボード

    それぞれのキーをゆったりと配置した余裕のあるキーボード

  • タッチパッドの幅は実測値で11.7cm、奥行きは7cm。すべての領域を操作に利用できる

    タッチパッドの幅は実測値で11.5cm、奥行きは7cm。すべての領域を操作に利用できる

 キーボードの両脇にはメッシュパネルが組み込まれているが、ここにはトップファイアリング式のステレオスピーカーや、4個のマイクが組み込まれている。試しに音楽を再生してみたところ、ノートPCのレベルを超える透明感と厚みのあるサウンドが楽しめた。

 この高品質なスピーカーとマイクは、オンラインミーティングにおいても重要な役割を果たす。「Intelligent Audio」機能によって制御されたマイクは、周囲の雑音やエコーを大きく低減し、会議中の音声を聞きやすくしてくれる。今後は主流になることが予想されるインターネットを介した非対面のビジネスを、強力にサポートしてくれるだろう。

  • メッシュパネルの下に、ノートPCとは思えない高品質なスピーカーとマイクを装備する

    メッシュパネルの下に、ノートPCとは思えない高品質なスピーカーとマイクを装備する

 セキュリティ面も充実している。液晶の上部には顔認証機能に対応したIRカメラを装備し、電源ボタンは指紋認証リーダーを兼ねている。顔をちょっとカメラに向けたり、人差し指を電源ボタンにタッチするだけで、Windows 10へのサインインやロック画面の解除などを行えるのだ。

 もう一つ面白いのは、近接センサーとこのIRカメラを利用した「ExpressSign-in」機能だ。インテル® Context Sensing Technologyによって実現したPC近接センサーでユーザーが近くにいるかいないかを検知し、いない場合は自動でロック画面に移行し、作業中のデスクトップを見えなくする。ユーザーが近くに戻ったらIRカメラを利用して自動でサインインし、作業を再開できる。

  • 液晶画面の上に装備するIRカメラと近接センサーを組み合わせて、ExpressSign-inを利用する

    液晶画面の上に装備するIRカメラと近接センサーを組み合わせて、ExpressSign-inを利用する

 作業中の画面を見て情報を盗み出すなど、悪質なソーシャルクラッキングの被害が増えている。しかしExpressSign-in機能を利用すれば、自分以外のユーザーが作業中の画面を見てしまう機会をなるべく減らせるわけだ。

ユーザーの利用状況に応じて自動でカスタマイズ

 Latitude 9510は優れた基本スペックを搭載することも特徴の一つである。今回は実際に、MicrosoftのExcelとPowerPointを起動して書類を閲覧しながら、4つのタブを開いた状態のWebブラウザを起動。この状態でMicrosoftのTeamsによるオンラインミーティングを行ってみたが、CPUの利用率は30%前後といったところだった。

 CPUの利用率が高くなると、アプリの応答性が低下し、各種操作に対するレスポンスが遅くなる。しかしLatitude 9510では、ビジネスでよく利用されるアプリを複数起動した状態でも余裕があり、それぞれのアプリで操作感が低下するようなことはまったくない。

 また、ユーザーの利用状況に応じて最適なカスタマイズを行う「Dell Optimizer」に注目したい。その機能の一つである「ExpressResponse」では、組み込み型のAIおよびインテル® Adaptix™ テクノロジーを使用して、利用頻度の高いアプリを解析し、高速に起動できるようにしてくれる。

  • Dell Optimizerの設定画面だ。とはいえ、基本的な設定や学習はPCが自動で行う

    Dell Optimizerの設定画面だ。とはいえ、基本的な設定や学習はPCが自動で行う

 「ExpressCharge」は、高速充電機能と利用状況に合わせた電源管理を行う優れたツールだ。このようにユーザーが自分で細かく設定しなくても、ノートPCが自動でそうした設定を行ってくれるのが、Dell Optimizerのメリットと言える。

 モバイルノートPCではバッテリー駆動時間も重要だ。Latitude 9510は、リリースによると大容量バッテリー搭載モデルなら約30時間のバッテリー駆動が可能だという。

 BTOメニューを見ると、52Whr(ワット時、仕様表では4セルバッテリー)搭載モデルと、88Whr(同、仕様表では6セルバッテリー)搭載モデルがあり、30時間のバッテリー駆動をサポートするのは後者だろう。

 前者でも、単純計算で20時間前後のバッテリー駆動時間は確保されているわけで、半日や一日の軽作業なら十分にこなせるはずだ。

ビジネスモバイルノートPCに最適な1台

 さまざまなアプリを同時に利用しても、びくともしない基本スペックの高さ。高級感にあふれ、持つ喜びすら感じさせるデザイン。そして出張先でも長時間の作業を可能とするバッテリー駆動時間。こうした三つの要素を高い次元で融合したLatitude 9510は、最新のビジネス環境にマッチした最高のモバイルノートPCと言ってもいいだろう。

 また、14型と一回り液晶画面のサイズが小さい「New Latitude 9410」も同時にリリースされている。Latitude 9510と同様にInfinityEdgeに対応した液晶ディスプレイを搭載しており、13型ノートPCに近いサイズ感を実現している。どちらも基本スペックや機能性はほぼ同じなので、サイズ感重視ならLatitude 9410もオススメだ。

  • 14型液晶を搭載しながら、13型モバイルノートPCに近いサイズ感の「New Latitude 9410」

    14型液晶を搭載しながら、13型モバイルノートPCに近いサイズ感の「New Latitude 9410」

Latitude 9510

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原稿/撮影 竹内亮介

監修 デル・テクノロジーズ株式会社 マーケティング統括本部
   広域法人マーケティング シニア・アドバイザー 粟津和也

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[PR]提供:デル・テクノロジーズ