PCゲームを快適にプレイする上で、高性能なゲーミングPCは欠かせない存在だが、それと同じぐらい重要なのが“ゲーミングモニター”だ。発色のよさやコントラストの高さ、そして高リフレッシュレートが生み出す滑らかな描画は、FPS/TPSならば勝敗を決めることもある一瞬の状況判断がしやすくなり、レースゲームやオープンワールドRPGなら没入感を高めてくれる。
そこで今回はゲームストリーマー「UDONYa(うどんや)」さんに、映像パネル業において業界を牽引するLGエレクトロニクスのゲーミングモニターからおすすめの4台を実際に使用してもらい、それぞれどのような用途やゲームジャンルにマッチするのかをジャッジしてもらった。
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プロフィール
ODDPLAN所属 ストリーマー部門 UDONYa(うどんや) 映像制作会社(株)サムシングファンの動画編集エディターとして日々映像編集の業務を行う。またストリーマーとしてYouTubeで解説動画の投稿やライブ配信なども積極的に活動中。過去にはスマホゲーム「Clash of Clans」の数々の大会で優勝するなど、ゲーマーとして元日本トップクラスの実績を持ち、現在はPCでApex Legends™などを中心にプレイしているという。 ・Xアカウント:@UDONMANJYU_coc ・YouTube:@udonya1619 |
4モデルのゲーミングモニターはすべて有機EL
UDONYaさんがモニターを選ぶときに重視するのは、“リフレッシュレートが高いこと”はもちろんのこと動画編集も行うので“色の再現性や解像度の高さ”だという。また、PS5も接続してプレイするため、HDMI接続によるPS5の120Hz駆動に対応しているかも重要とのこと。
用意した4モデルのゲーミングモニターのスペックは以下の通りだ。共通しているのはLG UltraGear OLEDシリーズなのでパネルがOLED(有機EL)であること。ハイレベルな明暗の表現が可能なVESA DisplayHDR True Black 400認証を取得、0.03msの高速応答、高リフレッシュレートを実現している。そのほか、豊富な入力端子やUSBハブ機能、各種の可変リフレッシュレート(VRR)への対応、エルゴノミックスタンドを採用しており左右ピボット、チルト、高さ調整ができることも共通点だ。
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項目 | 45GX950A-B | 45GX90SA-B | 32GX870A-B | 27GX790A-B |
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型番 | 45GX950A-B | 45GX90SA-B | 32GX870A-B | 27GX790A-B |
システム | - | オペレーティングシステム webOS 24 |
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画面サイズ | 44.5型湾曲 | 44.5型湾曲 | 31.5型 | 26.5型 |
パネルタイプ | OLED | OLED | OLED | OLED |
解像度 | 5,120×2,160ドット | 3,440×1,440ドット | 3,840×2,160ドット | 2,560×1,440ドット |
応答速度 | 0.03ms(GTG) | 0.03ms(GTG) | 0.03ms(GTG) | 0.03ms(GTG) |
リフレッシュレート | 165Hz/330Hz | 240Hz | 240Hz/480Hz | 480Hz |
可変リフレッシュレート | FreeSync Premium Pro/G-SYNC Compatible/AdaptiveSync | FreeSync Premium Pro/G-SYNC Compatible/AdaptiveSync | FreeSync Premium Pro/G-SYNC Compatible/AdaptiveSync | FreeSync Premium Pro/G-SYNC Compatible/AdaptiveSync |
HDR認証 | VESA DisplayHDR True Black 400 | DisplayHDR True Brack 400 | DisplayHDR True Brack 400 | DisplayHDR True Brack 400 |
映像入力 | HDMI×2/DisplayPort×1/Type-C×1 | HDMI×2/DisplayPort×1/Type-C×1 | HDMI×2/DisplayPort×1/Type-C×1 | HDMI×2/DisplayPort×1 |
Type-C給電 | 90W | 65W | 90W | なし |
USBハブ機能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
本体サイズ | 992×342×546~666mm | 993×339×542~662mm | 714×250×511~621mm | 605×249×469~579mm |
重量 | 14kg | 13.5kg | 9.8kg | 9.3kg |
大きく異なるのは画面サイズ、湾曲しているか、解像度、対応リフレッシュレートになる。それが使い勝手がどう変わるのか、それぞれどのような用途に向いているのかUDONYaさんに確かめてもらった。
大型湾曲、5K2Kの高解像度、Dual Mode対応の“全部入り”
「45GX950A-B」
1台目は44.5インチ5K2K有機ELディスプレイを持つ「45GX950A-B」。44.5型の大型サイズで、解像度も5,120×2,160ドットと非常に高い。さらに画面比率が21:9のウルトラワイドかつ800Rというモニターとしては最大級の湾曲となっているのが大きな特徴だ。
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44.5インチに加えて画面比率が21:9で一般的な縦横比16:9よりも30%幅広いので、まずその大きさに圧倒されます。またパネルが湾曲していてモニターの端まで把握しやすく、まるで視野全体が画面になったようです。没入感が高いのでレースゲームやオープンワールド、フライトシムをプレイするのに向いていますね。Apex Legends™など競技性の高いゲームも友達とかとカジュアルに楽しむにも迫力があっていいと思います。 |
さらに標準の44.5型で5K2K/165Hz、39型・34型でUWQHD/330Hz、画面比率16:9では37型で4K/165Hz、37型/27型/24型でフルHD/330Hzが選択できる「Dual Mode」も備えており、表示する画面のサイズやリフレッシュレートを好みやゲームタイトルに合わせて変更できるようになっている。
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Dual Modeを使うと最大330Hzまでリフレッシュレートを高められるのがいいですね。Apex Legends™にR99という武器がありますが、一般的な60Hzのリフレッシュレートだと弾を発射した後の薬莢が早すぎて見えなかったりしますが、330Hzならハッキリと認識できます。描画できる情報量の違いが分かる部分ですね。 |
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今回、検証のために21:9に対応した4KHDR映像を視聴してみたのですが、明暗の表現が得意な有機ELの良さを実感できました。また黒の表現力が高いVESA DisplayHDR True Black 400認証なので、夜景などの映像は黒の表現が繊細で驚きましたね。YouTubeなどのストリーミングサービスでHDR対応の作品を見るのが楽しくなります。 |
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入力端子はHDMI×2/DisplayPort×1/ Type-C×1/USBダウンストリーム×2(USB 3.0) 。Type-CはUSB PD最大90Wに対応し、デバイスの給電をサポート。1本のケーブルでノートパソコンと簡単に接続できる
webOS搭載でPCなしでも楽しめる大型湾曲スマートゲーミングモニター
「45GX90SA-B」
2台目は「45GX90SA-B」。44.5型の大型サイズで有機ELパネル採用、曲面800Rという湾曲は45GX950A-Bと同じだが、解像度は3,440×1,440ドットになる。また、こちらもVESA DisplayHDR True Black 400認証を受けている。
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Apex Legends™をプレイしましたが3,440×1,440ドットの解像度でも十分過ぎるほど高精細でキレイですね。見やすいです。リフレッシュレートも240Hzと高いので描画も滑らかです。45GX950A-Bと同じゲームジャンルをプレイするのにいいと思います。 |
さらに「45GX90SA-B」はモニター単体でTVer、Netflix、Disney+、Amazon Prime Videoといったストリーミングサービスの再生が行えるLG独自のwebOSを搭載し、チューナーレスのように使えるのが最大の特徴。またリモコンも付属しているので、設定や操作が簡単にできることも魅力的だ。なお、こちらにはDual Modeは搭載されていない。
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「45GX90SA-B」は通常のモニターとは異なり、webOSが搭載されているのが面白いですね。初めてスマートゲーミングモニターを体験しましたが、リモコンで操作できるので手軽にストリーミングサービスを楽しめるのがいいですね。あと「Windows 365」や「Google ドキュメント」のアプリが内蔵*されているのにも驚きました。PCをつながなくてもこれらのアプリが利用できるのは便利ですね。 *各アプリを使用するためのアカウントが必要です |
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コロナ渦であまり外出できないときはYouTubeで世界のあちこちの散歩動画を見るのを楽しみにしていましたが、44.5型の湾曲だとまるでその場にいるような臨場感が味わえます。YouTubeには21:9の画面比率に対応した散歩動画も数多くあって、家にいながら世界中を旅する気分になれそうです。45GX950A-Bもそうですが、大型の湾曲はゲームだけではなく、映像を見るのにも向いていますね。 |
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LAN端子(RJ45)×1 (100Base-TX)/HDMI×2/DisplayPort×1/Type-C×1(USB PD最大65Wに対応)/ USBダウンストリーム×2(USB 3.0)/ ヘッドホン(ステレオミニジャック)×1
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ここまで2台続けて44.5型のモニターを試しましたが、改めて感じたのが……目の前全部が画面になる没入感の高さです。こんな大型の湾曲は初めて使うのでより感じるのかもしれませんが、大型かつウルトラワイドなので普段の16:9のゲーム画面では見えづらい部分までしっかり見えて、新たな楽しさを感じることができました。ちょっと一度知ると後戻りできないかもしれませんね。 |
フラットな画面で幅広い用途で使いやすい
「32GX870A-B」
※現在予約受付中。2025年7月14日から順次出荷開始となります
3台目はDual Mode対応の有機ELゲーミングモニター「32GX870A-B」。31.5型で4K(3,840×2,160ドット)解像度、フラットな画面になっている。同じく有機ELパネルを採用し、VESA DisplayHDR True Black 400認証の取得や0.03msといった高速応答は同様だ。
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湾曲はゲームや映像に没入感をもたらせてくれるのはいいのですが、正確な表示が求められるクリエイティブワークでは少し使いにくい面があります。その点、32GX870A-Bはフラットな画面で高解像度なのでゲームプレイに加えて、動画編集にも使いやすいです。用途を選ばず使えるバランスのいいモデルだと思いますね。 |
「Dual Mode」を搭載しており、4Kだと240HzだがフルHDだと480Hzまでリフレッシュレートを高められる。フルHDの画面サイズは27型と24型の2種類を選択可能だ。また、USB Type-CによるUSB PDは90Wと出力が大きいので、ノートPCを接続しながらの充電を行いやすいのも特徴となっている。
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Dual Modeを使うと画面のサイズを27型と24型にできますが、奥行きのあまりないデスクに設置している人にはいい機能だと思います。画面との距離が近いとゲームプレイ時に31.5型全体を視野に入れるのが難しく、視線に移動が多くなってプレイに集中しづらくなります。27型や24型へと画面サイズを小さくすれば、画面全体を見やすくなって特にApex Legends™など競技性の高いゲームをプレイしやすくなると思います。勝負にこだわりたい人に向いていますね。 |
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HDMI×2/DisplayPort×1/Type-C×1(USB PD最大90Wに対応)/ USBダウンストリーム×2(USB 3.0)/ ヘッドホンヘッドホン(ステレオミニジャック)×1(4極 : ヘッドホン出力+マイク入力)
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ちなみに私が4台の中で一番欲しいと感じたのが「32GX870A-B」です! 湾曲のモニターも魅力的なのですが、動画編集をするので平面の方が向いていることと、FPSゲームをメインにプレイするので、Dual Modeで画面サイズを選べることがとくにいいですね。画面も十分綺麗ですし、私の要望に合った機能がそろっていると感じます。 |
480Hzリフレッシュレートで一瞬の動きも見逃さない
「27GX790A-B」
4台目は「27GX790A-B」。26.5型でWQHD(2,560×1,440)解像度、フラットな画面だ。今回の4モデルで一番小さい画面サイズと解像度だが、リフレッシュレートは480Hzと非常に高いのが特徴。WQHDなのでそれほど高性能ではないゲーミングPCでも480Hzを活かせるフレームレートを出しやすいのもポイントだ。
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普段27GX790A-Bとほぼ同サイズになる27型で165Hzのゲーミングモニターを使っているので、480Hzと応答速度のおかげで滑らかさがとてもよく分かりますね。Apex Legends™では165Hzで撃った弾でもある程度の弾道は見えるのですが、480Hzだとよりハッキリと認識できます。それもあって遠くにいる敵も狙いやすく、リフレッシュレートが高いとここまで違うのかと驚かされますね。勝率も変わりそうな気がします。 |
有機ELパネルなのでVESA DisplayHDR True Black 400取得の優れた明暗の表現力、0.03msの高速応答などはほかのモデルと同様。なお、Type-C入力やDual Modeは備えていない。
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26.5型なのでデスクに設置しやすいのもいいところですね。32型以上だと設置する場所に悩む人は多いと思います。普段は27型でゲームをプレイして、24型で配信やチャット、ブラウザといったアプリを表示するという2台で運用しているのですが、同じように使っている人はゲーマーや配信者なら多いのではないでしょうか。26.5型のゲーミングモニターをもっと高性能にしたいという人や2台目のモニターを探している人におすすめですね。 |
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HDMI×2/DisplayPort×1/ USBアップストリーム×1(USB 3.0)/ USBダウンストリーム×2(USB 3.0)/ヘッドホン(ステレオミニジャック)×1(4極 : ヘッドホン出力+マイク入力)
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私も今ゲーミングモニターを使っていますが、やはりゲームを目的にしている人ならゲーミングモニターはおすすめですね。上記でもコメントしましたが、フレッシュレート数ははじめ、それぞれゲームに適した機能が備わっているので、快適さが本当に変わります。加えて、今回の4機種は有機ELパネルで、映像の精細さにもこだわれて、最大限ゲームを楽しめるようになると思います。ぜひ実際に使ってみてその違いを体感してほしいです。 |
実はゲーミングこそ有機EL(OLED)がいい理由
今回紹介した4モデルはすべてパネルに“有機EL”が採用されている。
有機ELの強みは画素自体が発光するため、ほぼ完全な黒を表現できるので非常に美しい明暗の表現によって、暗い部分もしっかり視認できることが特徴だ。ただ、長時間同じ画面を表示すると焼き付きが起きるリスクがあるとされており、外光に弱いので暗めの部屋ではないと高画質を発揮できないというウイークポイントもある。
しかし、LGの有機ELパネルは長年の技術力を活かし、弱点も解消されている。5.9μm(1ピクセルあたり約1,000個以上)の目には見えないマイクロレンズアレイ(MLA)を採用し*、内部反射を抑えて従来と比べ30%も輝度が向上したことで明るい部屋でも高画質を楽しみやすくなった。
*個数はモニターサイズなどによって異なります色が切り替わる速さである応答速度も0.03ms(GTG)とモニターとして最速クラスであり、液晶特有のモーションブラー(ぼやけ)が発生しにくいため映像コンテンツを快適に楽しめるだけではなく、ゲーミング用途にも適している。 さらに焼き付きについてもパネル自体の耐久性向上や水素を非常に高い安定度の高い重水素に置き換えるなど素材の改良、輝度の調整やスクリーンセイバーなど多くの防止機能を備えており、長期間有機ELの画質を保てるようになっているのも心強いところだ。
「UltraGear OLEDシリーズ」ならジャンルや用途に合わせて選べる
ゲームを最大限楽しむために、ゲーミングモニターは欠かせないアイテムだ。 有機ELの美しい明暗の表現力は共通していながら、大型&湾曲&ウルトラワイドでゲームや映像で圧倒的な没入感をもたらせてくれる「45GX950A-B」や「45GX90SA-B」、4Kフラットな大画面でゲームに加えてクリエイティブワークにも使いやすいと汎用性に優れる「32GX870A-B」、27型かつ480Hzの超高リフレッシュレートで徹底して勝ちにこだわるプレイを追求できる「27GX790A-B」。LGなら、ゲームをプレイする目的やモニターに求める機能に合わせて選べる。
今回紹介した4機種以外にも、ゲーミングモニターを豊富にラインナップしているので、導入を考えているなら、ぜひとも一度チェックしてみてほしい。
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