楽しい夏休みも終わりが近づいてきました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。長期休みにマンネリ化してきた……なんていう人もいるかもしれません。それなら、親子で電卓ひとつ持って外に出て、<算数散歩>なんていかがでしょう? 街には計算問題があふれています。運動・勉強・親子のコミュニケーション……と、一石三鳥になるかも?
今回は、小学生の兄妹、かずと君ときょうかちゃんと一緒に身近な疑問を探しに行くことにしました。先生役には、特別にカシオ計算機株式会社の社員の方をお招きしました。早速、電卓・腕時計と一緒に出発しましょう!
小学3年生のお兄ちゃん。算数が得意で、クラスで1番早く掛け算を覚えたそう。好きなことはピアノ。
きょうかちゃん(右)
小学2年生の妹。運動が得意でプールの授業が楽しみ。習い事のサッカーと新体操が大好きなアクティブな女の子。
かずと君ときょうかちゃんは、代々木上原にある代々木大山公園へやってきました。集合時間は午前11時。そこには、今日2人に問題を出してくれる先生が待っていました。
早速先生が取り出したのは、時計と電卓です。
先生「今日はその時計と電卓を使って、いくつか問題に挑戦してみよう! ひとつクリアするごとに、この電卓シートのマスにチェックを入れていくよ。9個のマスが埋まるまで頑張ろう!」
かずと君「時計ってつけたことない」
きょうかちゃん「電卓はまだ使ったことない」
先生「まずは気に入った腕時計と電卓を選んでね。今日1日使うよ」
迷ったかずと君が手に取ったのはクリアな青色の腕時計と緑色の電卓。きょうかちゃんは黄色の腕時計とピンク色の電卓を選びました。2人とも腕時計・電卓を触るのは初めての体験で、興奮気味のご様子。これらの腕時計・計算機は、カシオでも人気の製品です。
かずと君「これにする。水色がいい!」
きょうかちゃん「これがいい。ピンクも黄色も好き!」
腕時計を腕にはめて、電卓を片手にご機嫌の2人。先生からひとつ目の質問です。
先生「腕にはめた腕時計を見てみて。今、2人がつけているのはデジタル時計だけど、針で時間を表すアナログタイプの時計もあるよね。ここで問題です!」
時計の針は右回りです。なぜ右回りなのでしょう?
きょうかちゃん「どうしてだろう」
かずと君「確かに、家の時計も学校の時計も、全部右回りだ」
先生「時計の針が右回りなのには、ちゃんと理由があるんだ。それはね、機械仕掛けの時計ができる前に使われていた『日時計』に秘密が隠されているよ。日時計って知っているかな?」
かずと君「聞いたことはあるけど……どんなだっけ?」
先生「日時計は、地面に立てた棒の影の方向で時間がわかる時計だよ。その日時計の影の動きは、機械仕掛けの時計が発明されたヨーロッパがある地球の北半球では右回りとなるんだ。時計の針が右回りなのは、その日時計の影の回り方に合わせてできたからなんだよ」
2人「ふーん」
先生「ここ代々木大山公園には、日時計があるんだよ。見に行こう!」
2人「えっ、どこどこ?!」
スイッチが入った2人は、公園の中にある日時計へと駆け出しました。
先生「じゃーん、これが日時計だよ。太陽の影が文字盤の上に落ちているね。いま何時を指しているかわかるかな?」
かずと君「11! いや12かな?」
先生「すごい!かずと君はローマ数字が読めるんだね。腕時計を見てみて、いま何時かな?」
きょうかちゃん「腕時計は……11時29分」
かずと君「だから11と12の間に影があるのか」
先生「その通り! ちゃーんと11時半を指しているよね。それに、11から12へ、右回りになっているでしょ? 時計が右回りになった理由、わかったかな?」
時計はどうして右回りなのか? 実際に日時計を目で見て確認できた2人は、電卓シートにチェックを入れていきます。
ここで先生から2つ目の問題が出されました。
家を出てから、どれくらいの時間が経ったか電卓を使って計算してみよう。
かずと君「家を出るときに玄関の時計を見たら、9時半だったのを覚えているよ」
きょうかちゃん「今11時29分だから、えっと……」
先生「実はね、君たちが手に持っている電卓を使うと、簡単に計算できるんだよ」
かずと君「えっ、電卓で時間の計算ができるの?」
先生「そう。電卓についている『H/M/Sボタン』というボタンを使うんだ。HMSはそれぞれ、Hour(時間)・Minute(分)・Second(秒)の頭文字。つまり時間の計算に使うボタンなんだよ」 ※海外モデル使用。日本モデルは「時間計算」と表記されています
きょうかちゃん「そうなんだ!」
先生「まず『H/M/Sボタン』を押して、次に今の時刻を表す『11、H/M/Sボタン、29』を押して、次は『–』、最後に家を出た時刻『9、H/M/Sボタン、30』を押してみよう」
かずと君「1時間59分って出た!」
きょうかちゃん「すごい、簡単に計算できた!!」
先生「そう、時間って計算できるんだよね。先生の会社のカシオ計算機を創立した人の1人である樫尾俊雄という人は、『時間は1秒1秒の足し算だ』と考えたんだ。その考えをもとに、カシオは計算機の次に時計の開発をしたんだよ」
公園を散策すると、公園内の地図を発見しました。
先生「この公園のウォーキングコースは、1周約380mと書いてあるね。これを使って計算をしてみよう」
ここで本日3つ目の問題です。
380mのコース1周をかずと君、きょうかちゃん、お父さん、お母さんでリレーをしました。お父さんとお母さんが100mずつ走りました。残りを兄妹半分ずつ走るとすると、1人あたりは何メートルとなりますか?
先生「さあ、また電卓を使って計算してみよう」
かずと君「えっと、まずお父さんとお母さんが走った距離が、100m×2人で200m」
きょうかちゃん「1周380mから200mを引くと、残りは180m」
先生「180mを2人でわけると……?」
2人「90m!」
先生「正解です。よくできました!」
今度はレンタル自転車の看板を見つけました。
先生「今度は、自転車のレンタル料金を計算してみようか」
ここでレンタサイクルを借りて2人が住んでいるX市まで乗って帰ると、およそ4時間かかります。料金はいくらになるでしょう?
かずと君「これも、電卓を使うの?」
先生「うん、数が大きいからね。数が大きい計算は、電卓を使うと便利だよ」
きょうかちゃん「レンタル料金は、30分165円と書いてあるよ」
かずと君「1時間は30分が2個だから、2×4時間で30分が8個だね。165円×8は…」
2人「1,320円だ!」
先生「正解!ちなみに、二人の今日の電車賃は1人600円くらいだったから、電車のほうがうんと早くて安いね」
かずと君「自転車で帰るのは無理~(笑)」
お昼時に近づくにつれ、気温も上がってきました。
先生「腕時計の気温センサーによると37度だ。暑いし、そろそろジュース休憩にしよう!」
2人「わーい!」
ここでも数字が出てきます。ご褒美のためにまた問題を解いていきます。
自動販売機に1,000円札を入れます。おつりはいくら出てくるでしょうか?
かずと君「俺のジュースが160円」
きょうかちゃん「きょうちゃんのは170円」
かずと君「まずは俺のジュースときょうちゃんのジュースを足そう! 『160円+170円=330円』」
きょうかちゃん「えーと、1,000円引く330円は……」
2人「670円!」
先生「よし、じゃあ確かめてみよう」
1,000円札を入れて、2人のジュースを買います。おつりは……。
ちゃんと670円出てきました。
先生「2人とも大正解でした!」
普段はお父さんやお母さんが電子マネーでささっと買ってくれるかもしれないけど、計算すると、ジュース1本のありがたみも感じられそうですね。
喉の渇きがおさまったら、少しお腹が空いてきました。コンビニに寄っておやつを買うことにします。
先生「では、お菓子とパンを買いましょう。みんなで食べられるように、いくつか入っているのを選んでね。さあ、ここでも問題を出そうかな」
パンやお菓子の1個あたりの値段を計算してみてください。
2人が好きな、6個入りのアップルパン(171円)と4個入りのチョコパン(117円)を購入しました。1個あたりの単価を計算してみます。
かずと君「アップルパンは4個入っていて171円。『171円÷4個』で……。1個あたり42.75円だ!!」
きょうかちゃん「チョコパンは6個入りで117円だから……。『117円÷6個』で19.5円」
かずと君「1個あたりの値段は、チョコパンの方が安いんだね」
先生「おっ、かずと君、いいところに気づいたね」
次に、かずと君が選んだチョコクッキーの問題です。
大袋入りと小箱入りのチョコクッキー、
1枚あたりの単価はそれぞれいくらでしょう?
かずと君「大きい袋は16枚入りで365円。『365円÷16枚』で、1枚あたり22.8125円」
きょうかちゃん「小さい方が12枚入りで143円。ってことは、 『143円÷12枚』で、11.9166666……。大体11円だったよ」
大袋は1枚あたり約23円、箱入りは約11円。2倍近く差が出ました。
きょうかちゃん「たくさん入っている方が、高いの?」
かずと君「でも、箱のほうは<ミニ>って書いてあるよ!」
先生「良いところに気がついたね。実はこのクッキー、大袋のものと小箱入りのもので、1枚あたりの大きさが違うんだ。だから1枚の値段を調べても比べられないね。どうしたらいいかな?」
かずと君「うーん。重さで比べる……? 」
先生「そのとおり! 大袋の方は168g。小箱の方は59g。電卓を使って値段を重さで割れば、1gあたりの値段がわかるね。この問題は、宿題だよ。家に帰ったら計算してみてね」
2人「はーい」
きょうかちゃんが選んだお菓子は、スナック菓子です。
サイズが違うスナック菓子のグラム単価を比べてみましょう。
きょうかちゃん「このスナック、何個入りじゃなくて重さしか書いてないよ」
先生「そしたら重さで比べてみようか」
きょうかちゃん「ふつうのサイズが190円で57g。小さなパックは132円で34gだよ」
かずと君「『190円÷57g』は約3.33円。『132円÷34g』は約3.88円だったよ。1gあたりは大きい方が少し安いけれど、大体同じくらいだね」
ジュースやお菓子の計算も見事に正解できました。どちらの商品がお得なのかを判断する場合などに、電卓での計算はとても便利ですね。
さて、歩いて京王新線・幡ヶ谷駅につきました。ここから、カシオ計算機株式会社の本社がある初台駅まで電車に乗ります。
先生「じゃあ、今日最後の問題だよ。」
家族4人の初台駅までの電車賃は全部でいくらでしょう。
かずと君「大人が140円、俺たちは小学生だから70円。『140円×2人=280円』『70円×2人=140円』280円と140円を足すと……」
2人「420円!!」
先生「正解!」
電卓シートのすべてのマスが埋まりました。全問正解でクリアです!!
先生「2人とも、今日はどうだった?」
かずと君「難しい問題もあったけれど、自分で電卓や時計の使い方を考えて、答えが出るのが楽しかった。またやりたい!」
きょうかちゃん「初めて使って楽しかった。電卓が欲しくなっちゃった」
初めて電卓を使ってたくさん問題を解いて満足顔の2人。ですが、最後にもうちょっとお楽しみが! カシオのフューチャリウムの見学です。
※取材のために特別に見学させていただきました。通常一般公開はされていません
先生「ここが今日使った時計と電卓を作っている会社だよ。この会社の最初の計算機はこれだよ。大きいでしょ?」
かずと君「えっ? これが計算機なの?」
きょうかちゃん「机みたい」
2人は物珍しい計算機や時計にキョロキョロ。あちこちをみて回ります。
かずと君「この計算機、中国語をしゃべるよ。すごい!」
きょうかちゃん「きょうちゃん、レジって使ってみたかったんだよね」
2人とも計算機や時計、電子ピアノなどに触れ大はしゃぎ。問題をいっぱい解いて、色んな製品も見学出来て……大満足した様子です。電卓や時計を使って、楽しく数字に触れることができました。これから涼しくなっていく季節にこんな過ごし方を親子でぜひ試してみてはいかがでしょうか?
[PR]提供:カシオ計算機株式会社