もうすぐ今年もあと少し。そして、1年の終わりの楽しみでもあるのが「冬のボーナス」ではないだろうか。頑張った自分へのご褒美、家族や大切な人へ感謝の贈り物など、使い道は人それぞれだと思うが、せっかくなら"趣味への投資"をおすすめしたい。思い切って、好きなこと・モノへ活用するのも一つの選択肢だと思う。

今回、特にゲーム好きやゲームに興味がある人向けに、「ゲーミングノートPC」の選び方を伝授。「冬のボーナス」のこの時期にこそ、自分にぴったりのゲーミングノートPCを選んでほしい。もちろん、PCの買い替えなどを検討している人にも参考になるはずだ。

ゲームを遊ぶなら「ゲーミングノートPC」

ゲームを遊ぶなら、少し前までは「家庭用ゲーム機」を選ぶ方が多かったと思う。しかし、いまや時代は大きく変わっている。最近では、家庭用ゲーム機の有名タイトルも「PC版」が発売されるのが当たり前。しかも高性能なPCでは、より高画質かつ高速なグラフィックでゲームを楽しめるのだ。そんななか、年々注目が高まっているのが「ゲーミングノートPC」だ。今回はゲーミングノートPCの魅力をお伝えしつつ、その圧巻のゲーム体験をシェアしていこう。

最大の魅力は、これさえあれば何でもできる“柔軟性”

まず本記事で、家庭用ゲーム機ではなくゲーミングノートPCを推す理由について説明しておこう。

高い汎用性、柔軟性

ゲーミングPC最大の魅力は高い汎用性と柔軟性だ。ゲーミングPCはハイクオリティーなゲームを快適に動作させるため、一般的なPCよりも高いスペックで作られている。CPUやGPUはよりグレードの高いパーツが搭載されているので、動画・画像編集などのクリエイティブワーク、動画配信、ビジネスアプリなど軽々とこなせられる。つまり、これから「やりたい」と思ったことを、たった1台で挑戦できる環境が揃うのだ。

省スペースでハイスペック

そして、今回デスクトップではなくノートタイプのゲーミングPCをオススメする理由は、省スペースで、かつハイスペックな製品が用意されているから。ゲーミングノートPCは、ディスプレイやキーボードが一体化されているので、省スペースに設置が可能だ。出張やテレワーク、カフェなどでの仕事はもちろん、友人の家に持ち寄って遊ぶなど、場所を気にせず気軽に持ち運べる。

それでは、ゲーミングノートPCを選定する際に重視すべき3つのポイントを解説していこう。各ポイントでは、MSIゲーミングノートPCの3モデルを例に挙げて、ゲームで実際にどのような体験を得られるのかについてもレポートしていく。

ポイント① 画像処理のスペシャリスト・GPU

普通のノートPCとゲーミングノートPCで最も異なるのが、 「専用GPU(ディスクリートGPU)」の有無だ。普通のノートPC用のGPUであれば基本的に「CPU内蔵GPU(インテグレーテッドGPU)」が搭載されているが、ゲーミングPCはよりゲームに特化した専用GPUを搭載している。より高度なグラフィック処理が可能な専用GPUを採用することで、まるで映画を見ているかのような美しい3Dグラフィックを高速に描画できるのだ。

GPUが1秒間に表示できるフレーム数をフレームレート(単位:fps)、ディスプレイが1秒間に画面を書き換えできる回数をリフレッシュレート(単位:Hz)と言う。高性能な専用GPUは、1秒間に表示できるフレーム(グラフィック)の枚数が多い。そして、ゲーミングノートPCのディスプレイには一般的な60Hzよりも高速な120Hz以上のディスプレイが採用されている。この2つのスペックが合わさることで、カクツキのない、滑らかな3Dグラフィックを実現しているわけだ。どちらが欠けても、美しいゲームグラフィックは実現しない。

たとえばMSIゲーミングノートPC「Thin-GF63-12VF-3803JP」は、専用GPUに「NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU」、ディスプレイに15.6型フルHD(1920×1080ドット、リフレッシュレート144Hz、ノングレア)を搭載している。

「Apex Legends」を実際にプレイしたところ、実に滑らかにグラフィックが表示された。近距離~中距離での撃ち合いではフレームレートの差が勝敗を大きく左右するが、至近距離での攻防でも敵プレーヤーの姿をしっかりと捉え続けられた。本製品で連戦すれば、勝率は着実に向上するはずだ。

  • 「Thin-GF63-12VF-3803JP」で実際にプレイしたゲーム画面 © 2023 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo, Respawn, the Respawn logo, and Apex Legends are trademarks of Electronic Arts Inc.

CPUに「Core i7-12650H」、専用GPUに「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」、そして15.6インチフルHDディスプレイを搭載しつつ、 200,000円を切る高コスパを実現を実現している点もうれしいところ。「Thin-GF63-12VF-3803JP」は勝ちにこだわるプレーヤーにオススメできる一台だ。

  • 「Thin-GF63-12VF-3803JP」

  • 背面:HDMI×1 右側面:ヘッドホン出力×1、マイク入力×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、USB 3.2 Gen1 Type-C(映像出力対応、USB PD非対応)×1、有線LAN(1Gbps)×1、左側面:電源端子×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×1

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ポイント② PCの頭脳、頼れる司令塔・CPU

ゲーミングPCにおいては、CPUよりGPUのほうが重要であることは間違いない。しかし CPUはゲームにおいて、ロジック処理、物理計算、通信処理、入力処理などを担当している。これらの処理が遅れてしまったら、最終的なゲーム体験は低下する。つまりCPUとGPUのバランスが重要なのだ。またゲーム配信などの際、ゲームだけでCPUの性能を使い切ってしまっていたらどうなるだろうか。配信を実行した際にはゲームはカクついてしまうし、ストリーミング配信は遅延する。もしゲーム配信を検討しているのであれば、CPUにも高い性能が求められることは留意してほしい。

さてMSIゲーミングノートPC「Katana-15-B12VGK-1803JP」は、CPUに「Core i7-12650H」、専用GPUに「NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU」を搭載している。実際にゲームをプレイしていても、素早く旋回したときなどに滑らかにグラフィックが流れるおかげで、遠くにいる敵も見つけやすかった。今回は「Apex Legends」をプレイしたが、1フレームを競うような格闘ゲームでは、安定してハイフレームレートを維持できる「Katana-15-B12VGK-1803JP」のアドバンテージは大きいと言えよう。

  • 「Katana-15-B12VGK-1803JP」で実際にプレイしたゲーム画面 © 2023 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo, Respawn, the Respawn logo, and Apex Legends are trademarks of Electronic Arts Inc.

なお、「Katana-15-B12VGK-1803JP」には、CPUとGPUを連結して冷やす 新設計の強冷クーラーシステム「Cooler Boost 5」が採用されている。高負荷が続いても「Core i7-12650H」と「GeForce RTX 4070」のピークパワーを引き出し続けられるわけだ。

  • 「Katana-15-B12VGK-1803JP」

  • 右側面:3.5mmオーディオコンボジャック×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×1、USB 3.2 Gen1 Type-C(映像出力対応、USB PD非対応)×1、有線LAN(1Gbps)×1、左側面:電源端子×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×1、USB 2.0 Type-A×1 背面:冷却効率を向上させるために吸気口・放熱口が大きく設けられている

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ポイント③ PCの作業場・メモリ

ゲーミングPCを選定するにあたって悩ましいのが、 メモリ容量。たとえば「Apex Legends」のシステム要件を見てみると、推奨メモリ容量は8GBとなっている。それほど大容量のメモリは必要ないようにも思えるが、推奨メモリ容量はあくまでもそのゲームを動かすためのもの。当然、ほかのアプリケーションを一緒に動作させるためのメモリ容量は含まれていない。たとえばゲームの攻略サイトや動画を見るためにブラウザーを開いていたり、ゲーム配信をするためにアプリケーションを実行したりすれば、その分だけメモリを消費する。物理的なメモリ容量に収まらなくなったとき、WindowなどのOSは「仮想メモリ」という仕組みを利用する。そして仮想メモリが使われた場合には、動作が格段に遅くなるのだ。

メモリが大きいということは、広い机を使えるということに似ている。机の上に置ききれなくなったものを手の届きにくい場所に置けば、そのぶんだけ作業の効率は悪くなる。メモリは大きいにこしたことはないのだ。その点、「Vector-GP68HX-12VH-3203JP」は高速なDDR5規格のメモリを32GB搭載しており、最大64GBまで増設可能。将来的にもっと大容量のメモリを必要とした場合でも、メモリ増設により対応できる。メモリ増設の際には、MSI公認サポート店での実施を推奨。製品保証を維持したまま、メモリの増設作業を行うサービスを実施しているので、ぜひ活用いただきたい。

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さて、「Vector-GP68HX-12VH-3203JP」で実際に「Apex Legends」をプレイしてみたが、本製品の16インチディスプレイのリフレッシュレートは240Hzが確保されている。今回試用した3台の中で、最も大画面、高解像度、ハイフレームレートでプレイできた。輝度は公表されていないが、ほかの2台より明らかに高く、没入感も満点だ。

  • 「Vector-GP68HX-12VH-3203JP」で実際にプレイしたゲーム画面 © 2023 Electronic Arts Inc. EA, the EA logo, Respawn, the Respawn logo, and Apex Legends are trademarks of Electronic Arts Inc.

なお「Vector-GP68HX-12VH-3203JP」は、CPUは「Core i9-12900HX」、専用GPUは「NVIDIA GeForce RTX 4080 Laptop GPU」、メモリは32GB、ストレージは1TBを搭載しつつ 360,000円前後というコストパフォーマンスを実現している。ほかの2モデルと比べると高価だが、スペックを考慮した相対的な価格……コストパフォーマンスについては非常に高いと言えよう。

  • 「Vector-GP68HX-12VH-3203JP」

  • 背面:有線LAN(2.5Gbps)×1、HDMI×1、USB 3.2 Gen2 Type-C(映像出力対応、USB PD非対応)×1、電源端子×1 右側面:USB 3.2 Gen2 Type-A×1、USB 3.2 Gen1 Type-A×1、左側面:Thunderbolt 4×1、SDメモリーカードリーダー(SDXC対応)×1、3.5mmオーディオコンボジャック×1

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MSIは幅広いラインナップを用意、お気に入りの製品が見つかるはず

最新3Dゲームを動作させるために作られたゲーミングノートPCのパフォーマンスは、非常に高い。その処理能力をもってすれば、高負荷な動画編集、RAW画像の現像、ゲーム配信などの用途も軽々とこなせる。そして今回の3機種をご覧いただいてわかるとおり、MSIはエントリーからハイエンドまでゲーミングノートPCを幅広いラインアップで取り揃えている。

「冬のボーナス」の時期にこそ、予算を決めて、お気に入りの製品を見つけよう! きっと、購入後の満足度も高いはずだ。

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