eスポーツやゲーム実況の人気に加え、テレワークなどによる、おうち時間の増加もあって、PCゲームを始める人が増えつつある。そこで注目を集めているのが、ゲームプレイに最適化された機能を持つゲーミングディスプレイだ。マウスコンピューターより、新発売したiiyamaブランドの新型ディスプレイ「G-MASTER GB2590HSU-B2」もそのひとつ。240Hzという高いリフレッシュレートや0.4msという高速な応答速度を実現しており、グラフィックカードの性能をフルにいかした滑らかな映像でゲームを楽しむことができる。今回、その実機を試すことができたので、製品の特徴や使用感を詳しく紹介していこう。

  • iiyamaブランドの24.5型ゲーミングディスプレイ「G-MASTER GB2590HSU-B2」

狭額縁デザインで高機能ながらコンパクトな本体サイズを実現

iiyamaブランドの液晶ディスプレイは、一般向けの「ProLite」とゲーマー向けの「G-MASTER」の2シリーズで展開されている。今回試用した「G-MASTER GB2590HSU-B2」は、「G-MASTER」シリーズの中でもヘビーゲーマーをターゲットとした高機能モデルだ。

画面サイズは24.5インチで、解像度は1,920×1,080ドットのフルHDを採用している。売れ筋の23~24インチ台の製品の中では画面が大きいほうだが、液晶パネル周囲のベゼル幅を極細にすることで、本体の幅を557.5mmに抑えており、限られたスペースにも設置しやすいのが特徴だ。

付属のスタンドは最大130mmの高さ調節と最大27°のチルト調節、左右各45°動かせるスウィーベル機能に対応しており、設置環境に合わせて見やすい位置や角度に、手軽に調節することができる。またピボット機能も搭載しており、ディスプレイを90°回転して縦向きに表示することも可能。さらにVESA規格にも準拠しているため、サードパーティ製の壁掛け金具やディスプレイアーム、スタンドなどに取り付けて利用することもできる。

映像入力端子はHDMIとDisplayPortに対応しており、どちらを使用してもフルHDで最大240Hzまで表示することが可能。また、USBハブ機能を搭載しており、外付けストレージなどの周辺機器をつないで利用することもできる。製品にはあらかじめDisplayPortケーブル、HDMIケーブル、USBケーブルが同梱されており、別途自分でケーブルを用意しなくてすむのはありがたいポイントだ。

  • 24.5インチのフルHD液晶パネルを搭載している

  • スタンドベース(台座)は、1カ所をネジ止めするだけでしっかり固定できる。奥行きは210mmで狭い机にも設置しやすい

  • 最大130mmの高さ調節に対応する

  • 上方向22°、 下方向5°のチルト調節機能を搭載する

  • 左右各45°動かせるスウィーベル機能にも対応

  • ディスプレイを90°回転して縦向きに表示できるピボット機能も搭載する

  • 本体背面にはHDMI、DisplayPort、USB 3.0(1Up stream:シリーズB / 2Down stream:シリーズA)、ヘッドホン端子を搭載している

Fast IPSの採用で高画質とハイリフレッシュレートを両立

FPSやバトルゲームの場合、ディスプレイの応答速度やリフレッシュレートなどの性能が勝敗に影響することがある。そこで従来のゲーミングディスプレイでは、これらの性能が高く、残像や遅延の少ないTN方式の液晶パネルが採用されることが多かった。しかしTNパネルはIPS方式などのほかのパネルに比べ、視野角や色再現性などの面で若干不利。そのため描画速度よりも画質を重視するクリエイター向けディスプレイは、IPSパネルが主流になっている。

  • 画質と描画速度を両立したFast IPSパネルを採用している

  • 視野角は水平垂直とも178°と広く、斜めから見ても色の変化が少ない

本製品は、そのIPS方式でありながら描画速度を飛躍的に高めた「Fast IPS」パネルを採用しているのが大きな特徴。これにより、従来のゲーミングディスプレイの主流だった144Hzを大きく超える、最大240Hzのリフレッシュレートを実現している。応答速度もMPRT(Moving Picture Response Timeの略。実際に映像を表示して計測した速度のこと)で0.4msという驚異的な速さ。画質と描画速度を高い次元で両立しているのが魅力的なポイントになっている。

  • OSDの画面。コンテンツに合わせたカラーモードを手軽に選んで適用できるiiyamaオリジナルの「i-Style Color」や、ブルーライトをカットして目に優しい表示にできる「Blue Light Reducer」など、きめ細かい設定が行える

  • AMD FreeSync Premiumにも対応しており、OSDで設定を切り替えることができる

視野角はIPS方式だけあって水平垂直とも178°と非常に広く、斜めから見ても色の変化がほとんど感じられない。輝度は400cd/m2、コントラスト比は1,000:1(標準時。映像ソースに合わせてコントラストを調節するACR機能時は80,000,000:1)と十分すぎるスペック。本体には2W×2のステレオスピーカーも内蔵されており、別途外付けスピーカーを用意しなくてもサウンドを再生できる。ゲームに限らず、テレワークや趣味、写真・動画編集など幅広いシーンで活躍してくれそうだ。

「G-MASTER GB2590HSU-B2」の詳細はコチラ