自動車を販売しているディーラーは、地域の人にとって不可欠な存在だ。車の購入はもちろん、その後のメンテナンスや修理対応など、長い付き合いとなる企業だけに、サービス品質の向上は欠かせない。同様にそこで働いている人々にとっての業務効率化も、すなわち地域貢献に直結している。地域に求められる企業であり続けるための企業努力を惜しまないダイハツ広島販売株式会社のITへの取り組みを紹介しよう。

※インタビューはオンライン取材にて実施いたしました

広島県全域でサービスを展開

ダイハツ広島販売は自動車メーカーのダイハツ工業の100%出資販売会社で、ダイハツのコンパクトカーの販売やそれにともなう点検、車検、修理などのメンテナンス、部品販売など様々な事業を展開している。

「地域のみなさまにいつも親しんでいただいているダイハツの車販売をメインに、広島県のダイハツ広島販売テリトリーをカバーする約20店舗の運営を取りまとめています」と語るのは同社の佐能正洋氏(以降、佐能氏)だ。

  • ダイハツ広島販売株式会社 つながる推進本部 本部長 佐能正洋氏

ダイハツ広島販売では、ダイハツグループの統一目標であるIT化による業務効率化を推進している。

「3年計画で、IT化を促進し、あらゆる業務改革や効率化を積極的に実践していこうとしています。2021年はその2年目にあたるので、まさにスピード感を持って目標の実現に向かって取り組んでいるところです」と佐能氏は語る。

様々な形でITを取り入れているダイハツ広島販売は、ITに対して積極的にアイデアを出し続けている。企画を上げ、承認されたら、すぐに実行に移す。的確な意思決定と実行力が同社の武器でもあるのだ。

「今回も様々な形でパートナー企業に相談しましたが、スピード感という意味ではユニットコム(パソコン工房)が一番でしたね」と佐能氏。

ユニットコム(パソコン工房)が導入を手伝った一例をみていこう。

  • 地域・生活に欠かせない交通手段を提供するダイハツ広島販売

より多くの情報をインタラクティブに届ける

「最近、新しい取り組みとして始めたのがデジタルサイネージです。それまではポスターやショップが独自に作る紙媒体を貼って、お客様に情報を提示するというやり方が多かったのですが、それだと誌面に書かれていることしかお伝えできない。デジタルサイネージ自体は以前からよく知っていたので、ユニットコム(パソコン工房)に話してみたところ、すぐに対応できるということでしたので、機材を揃えてもらうことにしました」と佐能氏。

小型PC(NUC)と大画面モニターを組み合わせることで、自由度の高いデジタルコンテンツを表示できるユニットコムのデジタルサイネージは汎用性が高く、掲載する情報量を多くしたいというダイハツ広島販売のニーズにも最適だった。

「20店舗でこれを展開し、お客様に情報をご提供しています。画面が切り替わったり、動画を流したり、インタラクティブなのでたくさんの情報でも興味を持ってみていただけているようです」と佐能氏も手ごたえを感じている。

導入したデジタルサイネージに関しては、新規開拓の取り組みとして展示会の会場にも持ち込み、より多くの人に情報を提示するアイデアもあるという。

  • 店内にデジタルサイネージを設置することで、顧客に与える情報量が多くなっただけでなく、インタラクティブ性の高い、飽きのこない演出も可能になった

オンラインの情報共有を積極的に

もうひとつ代表的なダイハツ広島販売の取り組みがWeb会議システムの導入だ。

「今、コロナ禍ということもあって、Web会議が盛んに取り上げられていますが、弊社ではそれ以前から構想があったものなのです」と語る佐能氏。その理由は広島県の地理的特徴にあるのだという。

広島県をみると県庁所在地の広島市は西側に位置している。「つまり、各店の担当者が会議のために本社へ来るには、時間や交通費をかけて遠路を来るケースも多いのです」

  • 同社のIT化の効果を語る佐能氏

これを同社の情報システム部が試算したところ、Web会議システムを全店舗に導入したとしても30数回の会議で投資が回収できることが分かったのだという。

「それだけ会議の負担が大きかったということでしょう。すぐにユニットコム(パソコン工房)に相談したところ、こちらも早急に機器を選定し、全店に導入できるだけの数を用意してくれました」と佐能氏は語る。

ユニットコム(パソコン工房)は小型PC(NUC)、大画面モニター、ミーティング用のカメラスピーカーからなる基本機材をコロナ禍の直前に各店舗へ配置。以降の会議はこのシステム経由で行うことになった。

「Web会議に不慣れな当初はみんな戸惑っていたようですが、すぐに慣れましたね。会議の効率化や時間の短縮、交通費の削減など、多くのメリットがあったと思います。また、全員に向けて資料を提示しながらのミーティングは伝達力が強いという側面もあります。

ただ、デメリットとして雑談や裏話がやりづらくなった部分もあるようです(笑)。実際の対面による会議だと、そんな他愛もない話から大きなアイデアが出ることもあるので、そこは課題といえるかも知れませんね」

  • 小型PC(NUC)をはじめ、会議用の機材が各ショップへ導入されている

今後もIT化を推進

「Web会議は回数を数えられないぐらい頻繁に使うようになりました。本社相手だけでなく、ブロック制にしているのでブロック内会議も盛んになり、コミュニケーションアップにもつながりました」

また、このシステムをそのまま使い、顧客と担当営業のコミュニケーションをとる「オンライン商談」も始めているという。「大画面なのでお客様の表情もよく読み取れる。お客様もテレワークでWeb会議に慣れていらっしゃる方が多い。今後この方法が増えていくと思うので、今から取り組んでおきたいですね」と語る。

  • サービス部門の業務端末も刷新

「先ほども触れたようにダイハツグループではIT化を推進しています。例えば、すべての業界がそうであるように自動車業界も働き手は減少傾向にあります。デジタル化によって10人やってできる仕事を5人でやり遂げる、あるいは5人でそれ以上の結果が出せるようにしたいのです。

私たちが様々な形でIT化に取り組み、販社からダイハツグループを押し上げるような提案をすれば、とてもよい循環ができると考えます。そういう意味ではユニットコムさんへ相談する案件は今後も増えていくと思いますし、ユニットコムさんも新しい技術やサービスの提案や情報提供をお願いしたいですね」と佐能氏は語る。

直近ではサービス部門の業務端末の更新もユニットコムに依頼したというダイハツ広島販売。ITを積極的に導入することで業務効率化を果たすだけでなく、より多くのメリットを見出そうとする同社の姿勢がとても印象的だった。

最後に佐能氏は「ITだけでなく、人間同士のつながりも大切です。お客様からいただいた利益を地域のために活用していく。そういった活動も同時におこなっていくことで、広島にはダイハツ広島販売がなくてはならない企業だと認めてもらえるのだと思います」と語ってくれた。

同社はこれからもより多くの人々を幸せにするようなIT活用を見せてくれるはずだ。

ダイハツ広島販売のさらなる飛躍のため、ユニットコム(パソコン工房)はこれからも同社をサポートしていく。

DAIHATSU
ダイハツ広島販売
もっと詳しく知りたい方はこちら

ダイハツ広島販売の採用情報はこちら

ユニットコム法人営業部についてはこちら

[PR]提供:ユニットコム