新型コロナウイルス感染症の拡大、いわゆるコロナ禍により、日本企業のテレワーク導入は一気に進んだ。準備期間なしでテレワーク環境の構築を命じられ、社内システムへのリモートアクセスやWeb会議システムの運用、アクセス急増で安定になったVPN環境の整備といったタスクが積み重なり、「情シスにこそ働き方改革を!」と叫んだ情シス担当者も少なくないはずだ。

情シスが抱える悩みを解決するメディアサイト「情シスレスキュー隊」を開設しているソフトクリエイトは、コロナ禍で働き方が激変したことを受け、「情シス川柳コンテスト withコロナ」を2020年9月23日~10月31日にかけて募集。コロナ禍を受けての怒り、苦しみ、喜び、やりがいといった情シスの思いが集まった。

本記事では、金賞・銀賞・銅賞までの受賞作と、そのほかの味わい深い作品について、講評を発表する。

  • 金賞

選考委員会の講評:
情シスが反応する“感染”が、コンピューターウイルスのみならずコロナウイルスにまで拡大。やり切れない思いと責任感を抱える情シスの苦悩が伝わってくる作品となっている。

  • 銀賞

選考委員会の講評:
平時であっても問い合わせの多い情シス。突然のテレワーク導入により、ビデオ通話による問い合わせが増えたようだ。予測できない連絡に慌ててパジャマを脱ぐ姿が目に浮かぶ。

  • 銅賞

選考委員会の講評:
コロナ禍への対応は一時的な取り組みではなく、今後も継続されていくものとなる。ニューノーマルな時代の働き方を主導するのは私たちだ!という情シスの決意が伝わってくる。

受賞作以外にも、味わい深い作品が多数応募された

ここからは、惜しくも受賞を逃した佳作や次点の作品からピックアップして紹介していきたい。With コロナ時代の情シスに降りかかる涙あり、笑いありのエピソードが見えてくる作品が集まっている。

  • 佳作1

選考委員会の講評:
銀賞作品と似たシチュエーションだが、こちらはカメラに写る上半身のみを取り繕ったことで生じた悲劇を表している。一見すると笑えるが、上司や取引先との会議でバレたことを考えると肝が冷える。

  • 佳作2

選考委員会の講評:
コロナ禍の二波三波に社会全体が怯えている状況のなか、情シスのコロナ対応にも終わりが見えていない。With コロナ時代における情シスの辛さが垣間見える作品。

  • 佳作3

選考委員会の講評:
「音声や映像が途切れる!」「参考資料のPDFファイルが共有できない!」……突然導入されたWeb会議システムのトラブル解消は、情シスのリソースを費やす仕事となったのだ。

  • 佳作4

選考委員会の講評:
これまでVPNを使ったリモートアクセス環境は、社外での業務が多い部署だけに提供されてきた。しかしテレワークの導入で全社員が利用するようになれば、帯域がパンクするのも仕方がない……これもコロナ禍の情シスあるあるといえるだろう。

  • 佳作5

選考委員会の講評:
Web会議システムに慣れていない利用者ならば、一度は体感したことがあるシチュエーションだろう。ほかの参加者からは熱弁を振るう顔だけが見えており、思わず苦笑が浮かんでしまうことも。

  • 佳作6

選考委員会の講評:
テレワーク環境の構築を業務ごとに進めた結果「テレワークを行うために出社する」といった本末転倒な事態に陥る企業も少なくない。情シスだけでなく、全社的な対応が必要と感じさせる作品。

  • 佳作7

選考委員会の講評:
コンピューターウイルスと同じようにコロナウイルスを駆除できれば……。コロナ対策に苦しむ情シス担当者全員の思いを代弁した作品といえる。

応募総数2035件から選ばれた珠玉の作品はいかがだったろうか。新しい働き方が登場し、さまざまな努力や苦悩を経験した情シスの方々がたくさんいたことだろう。これからもソフトクリエイトとマイナビニュースは、情シスへの情報発信や、今回のようなイベントを行っていく予定なので、ぜひチェックしてほしい。

[PR]提供:ソフトクリエイト