スマホやタブレット、スマートウォッチなど、多彩なラインナップを展開するファーウェイ。性能やコスパの高さで日本のユーザーにも人気だが、米中摩擦の影響で最近の機種にはGoogleが提供する「Google Mobile Service(GMS)」の代わりに独自の「HUAWEI Mobile Service(HMS)」が採用されているのをご存じだろうか 。

ファーウェイ独自ということで「Googleのサービスが使えないのでは?」と思ってしまいがちだが、実際のところはどうなのだろうか。販売されたばかりの同社の最新スマホとタブレットを試して、その使い心地を確かめてみた。

  • 2020年に登場した『HUAWEI P40 Pro 5G』、『HUAWEI P40 lite 5G』、『HUAWEI MatePad Pro』

ファーウェイ独自の「HMS」って何?

そもそも「Google Mobile Service(GMS)」や「HUAWEI Mobile Service(HMS)」とは何なのだろうか?

現在販売されているスマホやタブレットの多くはOSにAndroidを採用しているが、通常は端末メーカーが必要な機能を補ったり、独自のユーザーインターフェイスを追加するなどAndroidをカスタマイズしたものが搭載されている。ファーウェイの端末もそれは同じだ。

その理由は、素のAndroid自体には電話やメールなどの必要最低限の機能しか装備されていないためである。スマホやタブレットとして使いやすくするためにはアプリストアやWebブラウザなどの機能やサービスを搭載する必要がある。そのプラスアルファの機能をまとめたものが「GMS」や「HMS」だ。

そのうち「GMS」には、アプリストアである「Google Play ストア」のほか、メールアプリ「Gmail」やWebブラウザ「Google Chrome」、動画サービス「YouTube」、地図アプリ「Google Maps」など、Googleが提供するさまざまなアプリやサービスが含まれている。

Android自体はオープンソースのため誰でも自由に利用できるが、「GMS」を利用するにはGoogleのライセンスを受ける必要がある。米中摩擦の影響でファーウェイ端末に搭載できなくなったのが、この「GMS」部分。

そこでファーウェイがそれに代わるものとして用意したのが「HMS」で、アプリストアの「HUAWEI AppGallery」、ビデオアプリの「HUAWEI Video」、音楽アプリの「HUAWEI Music」などのさまざまな機能が実装されている。

  • 『HUAWEI P40 lite 5G』のホーム画面。OSはAndroidがベースになっているが、
    「GMS」ではなくファーウェイ独自の「HMS」が搭載されている

豊富なアプリが用意されている「HUAWEI AppGallery」

では、そのアプリストア「HUAWEI AppGallery(以下、AppGallery)」の使い心地はどうなのだろうか? 実際に試してみることにした。

「AppGallery」を起動すると、まずおすすめの新着アプリや評価の高いアプリなどが表示される。目的のアプリを見つけたら、「インストール」をタップすると端末内にダウンロードして利用できるようになる。

画面下のタブを切り替えることで、アプリをカテゴリ別に表示したり、人気ランキングを表示したりすることも可能。検索フィールドにアプリ名を入れれば、目的のアプリを素早く探し出せる。基本的には、Google Play ストアやiOSのAppStoreなどと似たような操作感のため、これらのアプリストアを利用したことがある人ならあまり戸惑わずにアプリを見つけてインストールすることができるはずだ。

  • 『HUAWEI P40 Pro 5G』の「AppGallery」。
    トップページにはおすすめアプリなどが表示される

  • 目的のアプリを見つけたら、
    「インストール」をタップするだけでOK

  • 『HUAWEI MatePad Pro』のAppGallery。基本的にはスマホ版と画面構成や操作方法は同じ

また、「AppGallery」にまだ登録されていないアプリは「利用不可」と記載されており、「インストール」の代わりに「追加」ボタンが表示される。これは「ウィッシュリストに追加する」の意味で、追加しておけばアプリが利用可能になったときに通知してくれる。

  • アプリによっては「利用不可」と記載されており、「インストール」の代わりに「追加」ボタンが表示される

多くの人が不安に感じているアプリのラインナップだが、本稿執筆時点で多くのサードパーティ製アプリが利用可能だった。「Microsoft Office」や「LINE」、「NAVITIME」、「乗換案内」、「TikTok」、「Zoom meetings」、「ジョルテ」などの人気アプリがすでに対応済み。また、「ヨドバシゴールドポイントカード」や「U-NEXT」など、一部のポイントカードや動画配信サービスなども利用することができた。

なお「Facebook」など、アプリによっては「AppGallery」で直接インストールできず、オフィシャルのダウンロードサイトに誘導されるものもある。その場合も誘導先のサイトの指示にしたがってインストールすれば、問題なくアプリを利用できる。

  • 「LINE」などの日常生活に欠かせないアプリも
    既に「AppGallery」に対応済み

  • 「Facebook」の場合は、「AppGallery」上からは
    インストールできずオフィシャルのダウンロードサイトに誘導される

このほか、「AppGallery」には他のアプリストアにないユニークな機能も搭載されている。たとえば「QuickApp」。これはブラウザ上で実行できるアプリで、端末内にインストールせずに利用することが可能。「Twitter」や「Instagram」は通常のアプリは用意されていないが、「QuickApp」で利用することができる。「NAVITIME」のように通常アプリと「QuickApp」の両方が用意されているものもある。「QuickApp」は通常アプリと使い勝手はあまり変わらないうえ起動が速く、ストレージが逼迫されないので、利用シーンに合わせて使い分けるのがよさそうだ。

  • 「AppGallery」の「QuickApp」。「Twitter」や「Instagram」などは「QuickApp」として用意されている

複数のアプリ提供システムを横断して探せる「Petal 検索」

「AppGallery」で探した目的のアプリが「利用不可」だった場合でも諦めるのはまだ早い。先ほどの「Facebook」のようにアプリを提供しているサイトから直接ダウンロードできる場合もある。しかし、いちいち自分でWebブラウズしながら探し回るのは非効率だしめんどう。そこで活用したいのが「Petal 検索」だ。

  • アプリ検索ツール「Petal 検索」の画面。上部の検索フィールドにアプリ名を入力して検索を実行するだけと簡単

これは複数のアプリストアやWebサイトを横断して目的のアプリやサービスを探し出せるツール。ファーウェイの公式アプリだが、プリインストールされていない場合は「AppGallery」で検索してインストールしておこう。インストールしたあとは、アプリを起動しなくてもホーム画面のウィジェットやWebブラウザの「アプリ検索」から機能を利用することができる。

  • ホーム画面に「アプリを検索」ウィジェットを追加して
    機能を利用することもできる

  • ブラウザの「アプリ検索」からも利用可能

使い方は簡単で、検索フィールドに目的のアプリ名やサービス名を入力して検索を実行するだけ。「AppGallery」で配信されているアプリも、「QuickApp」も、アプリ提供者のサイトでダウンロードできるアプリも、ひとまとめに探し出すことができる。

  • 「AppGallery」やサードパーティのアプリストアなどをひとまとめに検索することができる

その際、無料のAndroidアプリを扱うサードパーティのアプリストアなども一緒に検索してくれる。「AppGallery」ではインストールできないアプリも、こうしたアプリストアではインストールできる可能性がある。推奨されていない使い方なので保証外になるが、どうしても使いたいアプリがある場合は自己責任で試してみる価値はありそうだ。実際、「AppGallery」では配信されていない「Twitter」アプリ版や、ゲームアプリなども、今回試した限りではインストールして起動することができた。

  • 「AppGallery」では配信されていないが、「Amazonアプリストア」の公式アプリを検索してインストールすることもできた。
    「Amazonプライム・ビデオ」や「Kindle for Android」など、Amazonのサービスに関連するアプリをインストールして利用することが可能

  • 「Amazonアプリストア」でも「Twitter」などのアプリは利用できる。
    ただし、Amazonアプリストア内のアプリは「Petal 検索」ではヒットしないようだ

インストールしたアプリがアップデートした際は最新版に更新する必要があるが、その作業も簡単。「Petal 検索」のアプリ画面で「自分」タブに切り替え、「ダウンロード」を選ぶとアップデートのあるアプリがリストアップされるので、それぞれ「更新」ボタンを押せばOK。「AppGallery」のアプリも、サードパーティのアプリも、同じ画面でまとめて更新できるのが便利だ。

  • 「Petal 検索」では、インストールしたアプリの更新も確認できる

Googleのサービスもブラウザ上なら利用可能!

しかし、アプリ版の「Gmail」や「YouTube」、「Googleマップ」などは「Petal 検索」で検索してもヒットせず、インストールすることはできない。だが、これらもサービス自体は問題なく利用することができる。

「Gmail」の場合は、標準で搭載されているメールアプリでアカウントを設定すると利用可能になる。「Gmail」を使うのとそれほど変わらない感覚で新規メールを作成したり新着メールを読んだりすることができる。

  • デフォルトのメールアプリでは、Gmailのアカウントを設定することができる。
    Yahoo!やHotmailなど、他のプロバイダーのメールもまとめて管理できて便利

その他「YouTube」や「GoogleMap」などはブラウザ上で利用することが可能。「YouTube」の動画はフルスクリーン再生もできるし、マップはルート検索や付近のスポット検索などもできる。

  • 「Petal 検索」で「YouTube」を検索したところ。「移動」ボタンをタップするとブラウザでYouTubeのページが開く

ブラウザのメニューから「ホーム画面に追加」を選択すればショートカットをホーム画面に置いておくこともでき、次からはショートカットをタップするだけでYouTubeやGoogleマップなどの画面をダイレクトに表示できる。レスポンスも悪くないので、専用アプリが用意されていなくてもあまり困らないというのが正直なところだ。

「GMS」が利用できないことでファーウェイ端末の購入を様子見している人もいると思うが、もともとAndroidをベースに開発されているためか「AppGallery」で配信されていなくても使えるアプリやサービスは多く「アプリがなくて困る!」というシーンはあまりなかった。「AppGallery」と「Petal 検索」があれば、ほとんどの用途はカバーできそうだ。快適なスマホライフを送りたいと考えている人には、ぜひ高性能なファーウェイ端末にも注目してみてほしい。

  • ホーム画面にショートカットを追加しておけば、
    アプリ感覚でYouTubeやGoogleマップなどのサービスを利用できる

カメラが4つ?!
流麗なボディに高性能を凝縮した『HUAWEI P40 Pro 5G』

エッジまで丸みを帯びた流麗なフォルムの筐体に、最先端のHUAWEI Kirin 990 5Gチップセットや、ドイツの老舗光学メーカーLeicaと共同開発したクアッドカメラなどを搭載したフラグシップモデル。

顔認証やIP68の耐水・防塵設計、4,200mAhの大容量バッテリーなども備えており、プライベートからビジネスまでさまざまなシーンで活躍してくれる。

  • ファーウェイのハイエンドモデル『HUAWEI P40 Pro 5G』



5G対応なのに税抜3万円台!
高画素カメラや超急速充電搭載の『HUAWEI P40 lite 5G』

4万円を切るリーズナブルな価格でありながら、次世代高速モバイル通信規格の5Gに対応した良コスパモデル。

4,000mAhの大容量バッテリーや、30分でバッテリー残量を約70%まで充電できる超急速充電機能なども装備。電池切れを心配することなくゲームなどに没頭できるのも魅力だ。

  • ファーウェイのコスパモデル『HUAWEI P40 lite 5G』



専用キーボードやペンで創造性が刺激される高性能タブレット
『HUAWEI MatePad Pro』

約4.9 mmのスリムベゼルデザインを採用し、画面占有率約90%を実現した高性能タブレット。約10.8インチのディスプレイは高輝度・広色域で、動画鑑賞はもちろん、イラスト作成や写真編集などにもぴったり。ファーウェイのフラグシッププロセッサー、HUAWEI Kirin 990を搭載しており、美麗グラフィックのゲームもサクサク快適に楽しむことができる。

オプションで本体カバーにもなるスマートワイヤレスキーボードが用意されており、長文入力も楽々。マグネットで本体にくっつき、そのまま充電も可能なワイヤレスペン「HUAWEI M-Pencil」は、4,096段階の筆圧感知に対応した本格派で、手書きでのメモ取りやスケッチなど幅広い用途に活躍する。

このほか、約1,300万画素のアウトカメラと約800万画素のインカメラ、約7,250mAhの大容量バッテリーなども搭載しており、電池切れの心配なくクリエイションに没頭することが可能だ。

  • 約460gという軽さも魅力的な高性能タブレット
    『HUAWEI MatePad Pro』

  • マグネットで本体にくっつくワイヤレスペン
    「HUAWEI M-Pencil」がオプションで用意されている

  • 本体カバーにもなるスマートワイヤレスキーボードはキーストロークが1.3mmあり、
    長文も快適に入力することができる


※HUAWEI AppGallery、AppGalleryはHuawei Technologies Co.,Ltd.の各国における登録商標又は商標です

[PR]提供:ファーウェイ・ジャパン