ビジネス向けのPCは、かつて「コスト重視で性能やデザインは二の次」というイメージが強かったが、昨今は高コストパフォーマンスな製品も珍しくなくなっている。今回はそんな今時のビジネス向けノートPCの中でも、特に高いコストパフォーマンスを誇るマウスコンピューター「MousePro NB4」シリーズを紹介しよう。

かつてビジネス向けノートPCというと、重く分厚い無骨な本体に、低位のCPUと最小限のメモリ&バッテリー、というのが定番だった。しかし昨今ではこうした状況も改められ、かなり恵まれたスペックのノートPCが販売されるようになった。

今回紹介する、マウスコンピューターの「MousePro NB4」シリーズもそのひとつだ。CPUには、最新の第10世代のCore i5プロセッサー(Core i5-10210U:4コア8スレッド)を搭載し、メモリも8GBと余裕のあるスペックで、64ビット時代の環境にふさわしい仕様。

さらに、14インチのフルHD液晶ディスプレイを搭載しながら約1.1kgと、持ち運びも苦にならない重量を実現している。細かいことながら、ACアダプターも薄型・軽量のものを採用しており、持ち運ぶことをしっかり考えられているのはうれしい。

本体は高剛性と軽量性を兼ね備えたマグネシウム合金製で、よくある樹脂製の安っぽさは感じない。表面の仕上げはマットなブラックで仕上がっており、ソリッドな薄型デザインと相まって、全体に悪い意味での「ビジネスモデル」然としたデザインとは無縁な、高級感ある佇まいとなっている。

ディスプレイはノングレアタイプのフルHD・LEDバックライト式で、公表されてはいないが、視野角などからIPSパネルではないかと予想される。左右のみ狭額タイプだが、全体のサイズ縮小に貢献している。ディスプレイ上部にWindows Hello対応のカメラがあり、顔認識でログインできるので、パスワードなどを盗まれる心配がない。

インタフェースは、本体に向かって左側に電源ポート、HDMI、USB 3.1、USB 3.1(Type-C)。Type-CポートはUSB PDに対応しており、電源ポートとしても使えるほか、外部ディスプレイ出力にも利用できる。

また、向かって右側には電源スイッチ、microSDカードリーダー、ヘッドフォン出力、USB 3.0、セキュリティスロットが並ぶ。有線LANは搭載していないが、代わりにWi-Fi 6対応(最大2.4Gbps)の無線LANと、Bluetooth 5に対応している。

  • 左側に電源ポート、HDMI、USB 3.1、USB 3.1(Type-C)を装備

  • 右側に電源スイッチ、microSDカードリーダー、ヘッドフォン出力、USB 3.0、セキュリティスロットを装備

13.3インチクラスより若干サイズが大きいこともあり、キーボードはどのキーもゆったりとフルサイズで供給されている。キータッチはやや柔らかめでキーストロークも浅めだが、サイズ的に余裕があることもあってか、打ちやすい。カーソルキーとPage Up/Downキーはサイズが縦半分になっているが、許容範囲内だろう。

薄型ながらバッテリー駆動時間は、重量1kg台としては非常に長く、公称で約25時間の利用が可能。実用レベルでも20時間前後の利用が期待できる。数時間程度の外出であれば、ACアダプターは持ち歩かなくてもよさそうだ。

ちなみに、充電速度は電源OFF時に30分で約7.5時間の動作容量を充電、約2.7時間でフル充電が完了する。

また前述したようにUSB PDに対応しているため、スマートフォン用にUSB PD対応の小型充電器を持っていれば、それを共用してもいいだろう。そればかりか、小型充電器を持たずパソコン本体からスマホへ充電することも可能だ。

マウスコンピューター/MousePro