魅力的なPCゲームが次々と発表される中、それらをストレスなく楽しむにはパフォーマンスの高いグラフィックス機能が必須だ。

特にマシン負荷の大きいFPSやエフェクトバリバリのMMORPGなど、魅力的なゲームほどグラフィックスへの要求も高くなる。今回はそんな厳しい条件にも最新テクノロジーで対応してくれる、ハイパフォーマンスなゲーミングノートPCを紹介しよう。

著名なゲーマーや配信者に人気の「NEXTGEAR-NOTEシリーズ」

場所を選ばずに使えるノート型のPCは、日本の宅地事情やモバイルが多いユーザーに人気となっている。ゲーミングPCにおいてもこうした事情は当てはまり、ハイスペックが持ち運べるゲーミングノートPCは、確立されたジャンルとして多大な支持を得ているのが現状だ。

そんな人気のゲーミングノートPCは、PC負荷の高いゲームを快適にプレイするための工夫が随所に施されている。限りがある筐体内に発熱量の多いパーツを内蔵するための排熱効果が高いレイアウトや、薄いパネルでもしっかりした打鍵感のあるキーボードなど、各メーカーの技術力やユーザビリティに対する熱意が、最も反映されるのが、このジャンルの製品の特徴だろう。

そんなゲーミングノートPCの中でも、著名なゲーマーや配信者などに人気なのがマウスコンピューターの「NEXTGEAR-NOTE」シリーズだ。そしてそのシリーズに、今後のゲーム市場に大きな影響を与えるであろう「リアルタイムレイトレーシング」に対応する最新グラフィックスボード「NVIDIA Geforce RTX 20」シリーズを搭載する製品が登場した。早速、紹介していこう。

  • NEXTGEAR-NOTE i7940SA1

    NEXTGEAR-NOTE i7940SA1

没入感を高めればゲームに夢中になれる

いうまでもなく、ゲームを楽しもうと思えば、そのタイトルが快適に動作しなくてはならない。ゲーム専用のコンシューマ機であれば、ゲームメーカーがそのプラットフォームに合わせて開発するので、そんな心配をしなくてもいいが、PCの場合は事情が違う。

ゲームメーカーは毎年進化し続けるパーツ群を前に、次にくるテクノロジーを見据えながら開発するため、その時代の最先端技術に合わせてゲームを作ることが多い。

ここ数年は順当な進化を続けていたが、次世代のゲームからは「リアルタイムレイトレーシング」に対応することが予想されている。このテクノロジーは、次世代ゲームに大きな影響を与えると期待されている技術だ。

リアルタイムレイトレーシングは、簡単にいうと、画面に描画されているオブジェクトの影や水面に映る様子を、よりリアルに表現できる機能だ。「なんだそんなことか」と思うかもしれないが、実はこうした陰影や揺らぎがリアルになるほど、人はその世界に入り込みやすくなる。

  • こちらがリアルタイムレイトレーシング機能をオフにしたスクリーンショット

    こちらがリアルタイムレイトレーシング機能をオフにしたスクリーンショット

  • こちらはリアルタイムレイトレーシング機能をオンにしたもの。影が深くなり、立体感や臨場感が増しているのがわかる

    こちらはリアルタイムレイトレーシング機能をオンにしたもの。影が深くなり、立体感や臨場感が増しているのがわかる

山や海、動物などを題材としたドキュメンタリーでも、アナログ地上波だったころと比べて4Kのほうがよりリアル感が増し、その迫力には多くの人が驚いているはず。つまりゲームの世界でも「リアル感」というのは非常に大事で、これが増すほどに、そのタイトルが持つ世界感に入り込みやすくなる。これがいわゆる「没入感」といわれるものだ。

没入感が高まれば、それだけ楽しい時間が長くなるということであり、FPSマニアであれば練習の機会も増えるし、MMORPGユーザーでも感動の風景がさらにリアルなものとして視界に飛び込んでくるのだからたまらない。

とはいえ、ちょっと前までは、レイトレーシングをリアルタイムに処理することは、ハイエンドグラフィックスカードが複数必要になるなど、現実的には難しかった。しかしNVIDIAの「NVIDIA Geforce RTX 20」シリーズは、単体でこの処理を実現できるようになったのだ。

もちろん、ベースとなるグラフィックス機能も確実に向上しており、レイトレーシング以外の機能でも抜かりはない。今回紹介する「NEXTGEAR-NOTE i7940SA1」では、ミドルレンジでも同シリーズの「NVIDIA Geforce RTX 2070」を搭載しており、その実力が気になるところ。早速中身を見ていこう。

マウスコンピューター/NEXTGEAR-NOTE-i7940