さまざまな楽器のリアルな音を実現した技術力に脱帽
ライブ直後のPAKshinさんに話を聞いた。
はじめにCT-X5000の率直な印象を聞いたところ、
「音楽に携わる活動をしながら多くの楽器に触れてきたのですが、なかでも音色が非常に綺麗で、良い機種だと思いました。生の楽器の音をサンプリングしただけでなく、そこにデジタル処理によるアレンジを加えることで、よりリアルなサウンドに仕上がっています。これは高い技術力が必要になりますが、それをクリアしている。相当、研究されているなと感じました」とPAKshinさん。
実際、ライブステージではサックスの音色に切り替えたときに「どこでサックスを吹いている人がいるんだろう」と周囲をキョロキョロするギャラリーの姿があった。
これまで、仕事やプライベートで様々な電子鍵盤楽器に接してきたPAKshinさんは、市場の傾向について「プロのニッチなこだわりに対応したハイエンドモデルか、家庭で楽しく使えるエントリーモデルか、どちらかに寄る傾向がある」と分析。
その上で「CT-Xシリーズはその間に入って、どちらの機能も網羅している珍しいモデル。ライトユーザーからプロまで、これ1台で実現できることが相当あります」と太鼓判を押した。
オススメのポイントとして、基本的な機能がすべて備わっており、軽くて持ち運びやすい(約7.0kg)。操作性も良くて使いやすい。お値段もリーズナブルなので(原稿執筆時、実勢価格で5万円台)、これから始める方にちょうど良いのでは、と紹介する。
「プロユースなら、外部のアンプやスピーカーを使う前提でつくられているため、スピーカーを内蔵していない。なので、スピーカーが内蔵されているCT-X5000は、キーボード初心者の方にも最適でしょう。電源を入れて、すぐに音が出て、しかもその音がパワフルでクオリティが高いとなれば嬉しいものです」
今後もバンド活動を主軸にしながら、個人の音楽活動も大きく加速させていきたい、と語るPAKshinさん。「プレイヤー、作曲家、マルチな音楽家として幅を広げていけたら。お茶の間の前にも出たいですね」と笑顔を見せていた。