「SQ-Quality-」や「DXF」(Define x Figure)など様々なフィギュアシリーズを展開するバンプレストから、2017年8月より新たなフィギュアブランド「EXQブランド」が満を持して登場する。「特別」(Extra)で「画期的」(Quantum)な最高峰のフィギュアシリーズと位置付けられた本ブランドは、衣服などの質感にこだわった密度の高い造型となっており、見て触れて楽しめるのが特徴。全国のゲームセンターでクレーンゲームの景品として展開予定だ。

五十嵐裕美 (いがらしひろみ)。1986年12月13日生まれ。北海道出身。マウスプロモーション所属。主な出演は『アイドルマスター シンデレラガールズ』双葉杏役、『バトルガール ハイスクール』南ひなた役、『捏造トラップ』水科蛍役、『桜Trick』南しずく役、『パパのいうことを聞きなさい!』小鳥遊ひな役など
撮影 西田航(WATAROCK)

そんな「EXQブランド」の初期ラインナップとして選ばれたのは、『アイドルマスター シンデレラガールズ』に登場する脱力系アイドルの双葉杏。ゲーム中に登場する「[ワンダフルマジック]双葉杏」をモチーフとし、風に揺れるおさげ髪、スカートのなびき方など、その「自然体」さを繊細で緻密に表現しているという。そんな本フィギュアの魅力をより詳しくお伝えするべく、今回は双葉杏役を演じる声優・五十嵐裕美さんにインタビューを敢行。フィギュアの「顔」や「ポーズ」などにこだわりがあるという五十嵐さんにフィギュアを見て触れていただき、率直な感想を伺った。

8月10日より順次全国のゲームセンターで展開予定の「アイドルマスター シンデレラガールズ EXQフィギュア~双葉杏~」

今回のフィギュアは清い「杏」です

髪の毛など、細部の質感にもこだわっていますが、五十嵐さんの評価は果たして……

ドレスの生地感の細かさに驚愕!

――本日はライブツアー『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!!』真っ最中というお忙しいなかお越しいただき、本当にありがとうございます!

いえいえ。

――今回は実際に見て、触れていただきながら、フィギュアのこと、杏のこと、『アイドルマスター シンデレラガールズ』のことについてお伺いできればと思います。

よろしくお願いします!

――まず、実際にフィギュアを見ていただく前に……五十嵐さんのフィギュア事情について聞かせてください! 五十嵐さんは普段からフィギュアを集めていらっしゃいますか?

集めていますね。でも、ついつい色々なフィギュアを買ったり、クレーンゲームで取ったりしてしまうので、一部のフィギュアは実家で保管してもらっています。いま私の家にあるのは、自分が演じたキャラクターやお気に入りのキャラクターですね。10体以上はあるかな? もちろん杏のフィギュアも持っていますよ。

フィギュアについて語る五十嵐さん。演じるキャラクター以外に一目ぼれしたゲームキャラクターのフィギュアなどを持っているとのこと

――さすがです! ではフィギュアを購入するときに注目するポイントは?

一番は顔ですね。自分好みの顔かどうか。

――同じキャラクターでもフィギュアのシリーズなどによって表情や顔の作りは違いますもんね。

そうなんです。だからお気に入りのキャラクターでも好きな顔・表情でないと買わないかも。2番目はポージングかな。わりと躍動感のあるフィギュアが好きなんです。何かのワンシーンを表しているものとか、ポーズをとっているものとか。あとはフィギュアの質感ですね。

――なるほど、それならきっと今回のフィギュアも気に入っていただけると思いますよ! では、実際に杏ちゃん(のフィギュア)に登場してもらいましょう!

杏ちゃん、登場! そして……

五十嵐さんと杏ちゃんがご対面!

果たして五十嵐さんの反応は……

――実際に見て、触ってみていかがですか?

髪の毛がなびいてる! 躍動感があっていいですね。こういうのがいい。

――「EXQブランド」は質感にこだわっていますが、その点はいかがでしょうか?

肌の質感もいいし、ドレスの生地感もすごく細かくて最高です。これ、クレーンゲームの景品なんですよね? 驚きです。

――どんどんクオリティが高くなっていますよね。ちなみに、こだわりの「顔」はいかがですか?

すごくいいです! 杏のフィギュアは色々と出ているので、今回はどうなのかな……と思っていましたが、めっちゃいいですね。何よりバランスがいい! 目の位置とか。

「アイドルマスター シンデレラガールズ EXQフィギュア~双葉杏~」を見て触った率直な感想を語る五十嵐さん

――今回のフィギュアはソーシャルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』に登場する双葉杏のカード「[ワンダフルマジック]双葉杏」がモチーフになっています。杏はドヤ顔やダラーッとした表情をすることが多いですが、このシーンだと柔らかな表情を見せていますね。

それもこのフィギュアのポイントですよね! 元になったカードを初めて見たときは「どこの子なのかな?」と思いました。このくらいの時期から杏は徐々にアイドルの仕事を嫌々やらなくなっていった感じがする。「しょうがないなぁ」と言いつつもまんざらでもないような。

――アイドルになりたての頃は本当に「しょうがない」でやっていた?

最初は引きずり出されて、「いやだって言ってるだろー!」って否定することが多かった気がします。でも最近は飴でちょろい。すぐ折れる(笑)。

――でもそれは「飴玉」が好きだから、というのが真の理由ではないんでしょうね。

そうですね。「飴玉」はスイッチみたいなものかも。飴玉を出されたら「仕方ないねー」と、渋々ながらも頭ごなしの否定はしなくなった気がします。

――アイドルとして活動していく中で何か変化があったのかもしれません。

最近の杏は、見えないもののためにはあまり頑張らないけど、自分が認めたことや好きな人に対しては頑張れるようになったと感じます。例えば、きらり(諸星きらり)や、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(以下、『デレステ』)のイベントで結成されたユニット「LittlePOPS」の後輩たちとか。そういう人たちのためには動くようになってきた、というのは演じている私自身も感じています。

――なるほど。そのような変化は、2017年2月1日に発売した「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 08 BEYOND THE STARLIGHT」に収録されていた杏のソロ曲「スローライフ・ファンタジー」にも表れている?

そうですね。「スローライフ・ファンタジー」は、自分の居場所が見つかったから歌える曲だと感じています。一曲目のソロ曲「あんずのうた」が働きたくないことを主張する個人のことを歌っていたのに対して、「スローライフ・ファンタジー」は、仲間がいて、プロデューサーがいて、そしてアニメ版『アイドルマスター シンデレラガールズ』で結成されたCANDY ISLANDでの活動を経た“今の杏”だから歌える曲かな。

――昔の杏では歌えなかった曲?

杏の成長過程で生まれた曲なので、今だからこそ歌えるようになった曲だと思います。ただこの曲は今回のツアーで初めて披露したのですが、杏として歌うのが意外と難しくて……。まだ肩ひじ張ってる部分がありますが、大目に見ていただきたいですね(笑)。