ワコム ペンタブレットの最新機種「Wacom Intuos Pro」の秘密にせまるインタビュー。今回は、2017年にリリースされた「Wacom Intuos Pro」について、ワコムクリエイティブ・ビジネス・ユニット プロダクトマーケティング担当の小幡幸結氏にお話を伺った。

「Wacom Intuos Proの良さは、試せばわかってもらえるはず!」と話す小幡氏

「Wacom Intuos Pro」のパッケージは白背景に商品写真を前面に押し出してきたこれまでのものとは全く異なる外装が目を引く。Intuosのロゴは新しくスタイリッシュに生まれ変わり、カンバスのような真っ白な箱に、この製品のために描いてもらったクリエイターの作品が前面に大きくプリントされている。

「Intuos Pro」のパッケージ。従来のパッケージは、白背景に商品写真を前面に押し出したデザインになっている

「パッケージでユーザに伝えたかったのは、「こんな製品です」ではなく「こんな作品がつくれます」ということ。クリエイターさんに使ってもらってこそ、ペンタブレットはその魅力を最大限引き出せるものだ、ということで思い切った変更を行いました。社内でも評判は上々です(笑)」

Paper Editionの魅力を伝える鮮やかな作品パッケージが目を惹く

「Wacom Intuos Pro」はハイアマチュアやプロフェッショナルに向けて開発された製品で、「Intuos3」から「Intuos4」の時の革新と同じく、その進化は大きい。筆圧検知は従来の機種の4倍の8,192。タブレットの読み取りサイズも大きくなったにもかかわらず、外寸はより小さく、重さも300gの軽量化を実現している(Mediumサイズ比)。

また、新しくなったペン「Wacom Pro Pen2」も従来の「プロペン」の4倍の精度と筆圧レベル、最高レベルの応答速度を実現している。小幡氏も「いずれもこれまでのIntuosシリーズを使い込んでいるユーザほど握った瞬間にその違いを感じていただけるのではないでしょうか」と話す、自信作だ。

自由度の向上が可能性を広げた

ワイヤレス機能については、「Intuos5」「Intuos Pro」ではUSBに装着するドングルを使用した「RF方式」が採用されていたが、「Wacom Intuos Pro」からはBluetoothを採用。そんな軽量化、快適なワイヤレスという技術の進化と共にワコムが新たに提供するのがペーパーモード機能。「Wacom Intuos Pro Paper Edition」は、紙と専用のペンで書いたイラストをレイヤー分けしてPCに取り込むことができる。ペンタブレット本体には最大200ページを保存可能というから飛躍的に自由度が向上したのは言うまでもない。

「私もそうですが、やっぱりどうしても紙に描きたい! という人の夢がついに叶いました。いつでもどこでも、好きな時に好きな場所で紙とペンに「お絵かき」が楽しめるようになり、描き終わったらタブレットと本体をケーブルで接続させた状態でホイールの中心ボタンを押すと、データが一気にPCに取り込まれる仕組みです。手描きも手元に残しつつ、PCでの着彩や仕上げができますよ」(小幡氏)

そして、もう1点。「Wacom Intuos Pro」には書き味の違うオーバーレイシ-トのサンプルが3種類同梱されている。試してみてお気に入りが見つかれば、好みの書き味のシートに変えて使用することもできるというわけだ。

書き味の違う3種のオーバーレイシートのサンプル

これまでのIntuosではオーバーレイシートは描画エリアのみをカバーする仕様になっていたが、「Wacom Intuos Pro」のシートは種類が選べる上に、盤面全体をカバーする仕様。これにより盤面全体のシームレス化を実現している。ラインナップは、「Wacom Intuos Pro Medium」(PTH-660/K0)が39,800円(税抜)。「Wacom Intuos Pro Paper Edition Medium」(PTH-660/K1)が44,800円(税抜)。「Wacom Intuos Pro Large」 (PTH-860/K0)が49,800円(税抜)。「Wacom Intuos Pro Paper Edition Large」(PTH-860/K1)が54,800円(税抜)。

オーバーレイシートは自分で交換することができる

次回からは、「Wacom Intuos Pro」に至るまでのワコムのペンタブレットの歴史を紐解いていく。なお、同社では「Wacom Intuos Pro 徹底解剖!」と題した特設ページを公開中。是非、こちらもチェックしてみてほしい。

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