3人組を迎えてくれたのは、宇宙村村長こと、景山八郎さん。
3人を迎える村長の景山八郎さん。
悟りを開いたかのようなその外見から発せられるオーラに、3人は圧倒される。
「とりあえずそこ座りなよ。あんたらがなにを考えているかはわかっているんだよ」
3人の目的はすでに知られていた……。3人は一瞬、その姿に見惚れたが、本来の目的を思い出し、村長にここにやってきた理由を改めて説明した。
「Webサイトの開発をオープンに間に合わせるために、宇宙人の力が必要なんです! どうしたらいいか教えてください!!」
すると、村長がなにやら宇宙人と宇宙パワーについて語りだした……。
「宇宙のパワーはね、隕石にあるんですよ。ほら、そこにあるのを持ってみなさいよ」
「うおっ、重い……」
「本当はね、触るのに料金取ってるんだよ。パワーをもらえるからね。ほら、あそこにある大きな隕石は10億円の価値があるんだよ。私はね、世界一隕石を個人で持っているの。だから今回はね、まぁ特別!!」
そんなに貴重な隕石に触れさせてもらった3人は、ふとあることに気付く。
「村長のお肌、すごくきれいですね! 御年80歳をこえているとは思えない……」
「そりゃそうだよ、宇宙のパワーをもらっているもの。ほら、この水を飲ませてあげるよ。隕石入りの宇宙の水だよ」
おもむろに村長が進めてくれたのは、白く濁った不思議な水。
意を決して口に含むと、何とも言い難い味がする。
「その宇宙の水は一杯5万円なんだよ、それを割引して今日は8万円にしてあげる」
村長の宇宙ジョークも冴えわたる。なんてすごいんだろう……。
!!!!!
しかし、飲み干した後になんだか体が熱くなってきた……。これが宇宙パワーか!?
すると3人の体にも変化が訪れた。村長から宇宙のパワーを分けてもらい、彼らの体は白銀に輝きだしたのだ。
無事に宇宙パワーを身につけ実質的な宇宙人と化した3人は、村長、そしてもっとも大きな隕石と記念撮影し、意気揚々と仕事場で戻っていく。これでプロジェクトがとん挫することなく、Webサイトリニューアルも果たせるはずだ。
村長、ありがとうございます!