新たな歴史が始まった2015年~9月:「NVMe SSD 950 PRO」発表
V-NANDを搭載した「Samsung SSD 850」ファミリーの登場により、ついにSATA3.0の理論値である6Gbpsで転送速度は頭打ちとなる。この限界を突破するために用いられた方法が、グラフィックスカードなどの高速転送に利用されているPCI-Express3.0を利用することだ。例えば、PCI-Express3.0を4レーン使用すれば理論値は32Gbpsとなり、SATA3.0を大幅に上回ることが可能となる。PCI-ExpressにSSDを直接接続するための方法はいくつかあるが、そのうちの1つがM.2(旧称:NGFF)と呼ばれるフォームファクタだ。このM.2は、PCI-Expressの他にもSATAやUSBなど多数の転送プロトコルに対応可能だが、さらにSSD専用の「NVMe」(Non-Volatile Memory Express)が策定され、M.2に追加された。M.2コネクタを利用する方法は、ケーブルが不要で設置スペースが少なくシンプル、という利点がある。こうして、2015年9月に満を持して「NVMe SSD 950 PRO」が発表されることとなった。
この新たなSSDは、SATAインターフェースでは実現することのできない、シーケンシャルリード2,500MB/秒という桁違いの速度を叩きだす。これは512GBモデルの最大数値であり、256GBモデルのシーケンシャルリード速度は最大2,200MB/秒。
速度の秘密は、Samsung SSDの最大の特徴ともいえるV-NAND、PCI Express Gen3 x4接続、NVMe 1.1、そして新コントローラに「UBX」だ。SSDという、他社ではPCを構成する内部パーツでしかない製品において、単独の発表会を行うのだから、その力の入れ具合がうかがえる。
リテール市場に登場するM.2 SSDのはこの「NVMe SSD 950 PRO」が初となるが、実は実験的な製品は数年前よりすでに製品が登場していた。2013年に発表された「XP941」や、その後継である2014年モデル「SM951」などが代表例だ。これらの製品は、組み込み向けとしてOEM出荷が行われており、秋葉原などでは時折輸入製品やバルク販売も行われていた。また一部のメーカーPCやBTO PCには組み込み実績もあり、これらを購入したユーザーの間ではすでにM.2 SSDの圧倒的なアクセス速度は大きな話題となっていた。
そんな状況を受け発売された「NVMe SSD 950 PRO」は、まさにハイエンドユーザー待望の製品といえる。正式な製品保証の他、上記2製品では対応していなかったサムスンのユーティリティーソフト「Samsung Data Migration」や「Samsung Magician」への対応も果たしているため、安心して購入できる点もうれしい。
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最先端の技術でSSDをリードする日本サムスン
2012年に日本への参入を果たしたSamsung SSDは、このようにわずか数年でSSD市場におけるの定番製品の地位を確立した。これはサムスンが最先端の技術でSSD市場をリードしてきた実績であり、またテクノロジーを見る目が肥えた日本でもその性能が受け入れられた表れといえるだろう。NVMeなどの新たなプロトコルの登場により、さらなる飛躍を見せるSSDの世界において、日本サムスンの役割は大きい。「NVMe SSD 950 PRO」など、新たな製品を発売し続けるSamsung SSDに、今後も期待することにしよう。
(マイナビニュース広告企画:提供 日本サムスン)
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