ゲーム性能をチェックする

Core i7-6700KにGTX 980 Tiの組み合わせとなれば、ゲーミングPCとしての性能も十分に期待できる。まずはウォーミングアップとして「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」公式ベンチのスコアを見てみよう。画質は"最高品質"、解像度は1080p(1920×1080ドット)および2160p(3840×2160ドット)の2通りを試した。

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」公式ベンチのスコア

さすがに2160p(4K)になるとスコアは大きく下がるが、それでも"快適"判定となるのが本機の凄いところ。この性能なら描画性能不足でコマ落ちして回避失敗、という痛恨のミスをする心配はなくなる。恐いのは自分自身の技量やネットワーク依存のラグだけだ。

では重量級ゲーム代表として、拡張パックリリースが決まったばかりの「ウィッチャー3 ワイルドハント」も試してみよう。画質は一番高くなるよう設定しているが、HairWorksは"一番重くなる設定"または"無効"の2通りを試した。解像度設定はFF14と同様だ。

「ウィッチャー3 ワイルドハント」HairWorks最大設定におけるフレームレート

「ウィッチャー3 ワイルドハント」HairWorks無効設定におけるフレームレート

1080pなら処理の重いHairWorksを全開にしても平均54fps以上が出せる。一瞬重くなるシーンはあるが、激しい戦闘シーンでもこれなら十分快適に遊べるだろう。2160pになると重くなるのはFF14と同じだが、その場合HairWorksを無効化したほうが少しフレームレートは稼げる。

さて、PCI-Express x4接続の超高速SSDでゲームの待ち時間が短くなるのかが気になるところ。そこでウィッチャー3の「ゲーム起動~最初のクレジット」および「ゲームコンティニュー~ゲーム再開」までの時間に違いがあるかをSATA SSD搭載モデルと比較してみた。再起動を挟みつつ5セット計測し、最小・最大値を除去した中間の3回の値から平均値を算出して比較する。

ゲームの待ち時間比較

グラフにすると微妙にSATA SSD搭載モデルより速くなるが、差はごくわずか。ゲームの待ち時間ではストレージの負荷は一瞬で終わり、メモリやGPU側の作業に時間が費やされるからである。