定番ベンチマークで基礎体力を測定

外側はおとなしい羊のようなマシンだが、中身は獰猛な獣といった印象のMDV-GZ7700X3-M2。本機のキモは第6世代CoreとGTX 980 Tiのパワーにあるが、すでにどちらも高パフォーマンスということで定評のあるパーツ。すると見どころはM.2スロットにあるPCI-Express x4接続のSSDの使い心地となる。

そこで今回は、MDV-GZ7700X3-M2とほぼ同じ構成だがSSDのみ同じサムスン製の「SSD 650(120GB版)」を組み込んだモデルも提供していただき、ストレージが関係しそうなテストで比較することにした。ちなみにSSD 650搭載モデルのOSはWindows 8.1となっている。

ひとまずは「CINEBENCH R15」および「3DMark」でCPUとGPUの基礎体力をチェックしておこう。

「CINEBENCH R15」のスコア

「3DMark」のスコア

どちらもCore i7-6700KおよびGTX 980 Ti搭載マシンとしては標準的なスコアだ。特に3DMarkにおける"Fire Strike"スコアが14000ポイントを超えているのは、GPUとCPUの処理性能の両方が優れているためだ。さすがに4K想定の"Fire Strike Ultra"だとさしものGTX 980 Tiでも4000ポイント近くまで下がるが、シングルGPU仕様のPCとしてはほぼベストに近い。これ以上を狙おうと思うなら、OC仕様のビデオカードを仕込むしかない。

ストレージの基礎体力はSSD 650搭載モデルと比較してみる。使用するベンチマークは「CrystalDiskMark v5.0.2」。テスト条件はデフォルト(1GiB×3)だ。

左がMDV-GZ7700X3-M2(PCI-E SSD)、右がそのSATA SSD版

まず注目したいのはSATA接続版ではリードの最高速が550MB/秒と、SATAの規格的な限界で頭打ちされているのに対し、MDV-GZ7700X3-M2に搭載されているSM951は2200MB/秒以上となっていること。読み書きスピードの速さで話題を集めたインテル製のNVMe SSD「SSD 750」より微妙に遅いが、AHCI SSDとしては現在最高レベルの速さといってよい。SSD 750だとPCI-Express x16スロットが1本潰れる、あるいはSFF-8639変換基板が必要……という点を考えると、M.2スロットに納まるSM951は非常にスッキリして良いパーツチョイスであるといえる。