3DゲームのベンチマークでGeForce GTX 960Mの実力を測る
それでは、実際にどれくらい最新のゲームを動かせるかどうか、ベンチマークで試してみよう。まずは6月23日についに発売された「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」のベンチマーク。蒼天のイシュガルドでは新たにDirectX 11に対応し、以前にも増した美麗グラフィックを表示できるようになった。もちろんそのぶんGPUへの負荷は高くなっているため、DirectX 9では快適だったPCでも処理速度が追い付かない場合があるかもしれない。さて、GeForce GTX 960Mを搭載した「N1562J-710/E」の結果はといえば、フルHDでの最高品質でも“快適”と、安定した結果が得られた。設定を下げれば“とても快適”なクオリティで蒼天のイシュガルドを遊ぶことができる。
次に、人気のクライムアクションゲーム「グランド・セフト・オートV」のベンチマークテストを試していこう。こちらのテストはゲームの設定画面から動作させることが可能だ。発売当初は、NVIDIAから専用のカスタマイズドライバが用意されるほどグラフィックスに凝ったこのタイトルを、「N1562J-710/E」はどれだけ動かすことができるのだろうか。なお、今回は下記のグラフィックス設定にて計測を行っている。PASS0~4の各数値を足して割るという方法を取っている。ノーマル設定以外ではグラフィックスメモリ使用量は搭載量を超えてしまうため、本来は推奨されない設定となる。当然、かなり厳しい結果が予想されたが、フルHDの設定“高”でも平均FPSは40を超えており、予想以上に動くという印象だ。もちろん、メモリ使用量に問題の無い“ノーマル”であれば70FPSを超えるため、快適にプレイ可能。ノートPCを持ち運べば、外出先でサンアンドレアスの強盗稼業が楽しめてしまう。
ゲームベンチラストは、アクションRPG「ミドルアース:シャドウ・オブ・モルドール」のベンチマークテストだ。指輪物語を題材にオリジナルストーリーが展開される本作。魅力的なキャラクターと中つ国の再現には、高いGPUパワーが必要とされる。なお、ベンチマークテストはゲームの設定画面から動作させることができる。こちらもHigh設定以外ではグラフィックスメモリ使用量が搭載量を超えてしまうが、フルHDのUltra設定でもゲームを遊べる最低ラインである30FPSを超えており、なかなかの検討を見せてくれた。設定をちょっと下げれば、本作のアクションをさらに安定して楽しむことができるだろう。