SIMロックの解除が2015年5月以降に義務化されることとなり、がぜん注目度が増している格安SIMカード。2014年末にはDMM.comがMVNO事業に乗り出し、月額660円(セット販売が業界最安の月々1605円※)から利用できる格安SIMカードの提供を開始した。今回は同社で販売するSIMフリー端末とSIMカードのセットを導入し、申し込みから開通までの手順も細かく紹介していこう。
日本の大手携帯通信キャリア3社のスマートフォンユーザーからしばしば聞かれる不満のひとつに「通信料金が高い」というものがある。スマホ自体はベンリに愛用しているのだが、各社の定額制度は設定がけっして気軽に払える額とはいえず、つい“割高感”を覚えてしまうというものだ。現在ガラケーを使っているユーザーがスマホに乗り換えようと考えた際にも、その“割高感”が心理的ハードルとなって思い切れないことがあるという。 それならばぜひ導入を検討してみたいのが、格安SIMカードである。最近は既存キャリアの通信インフラを利用してサービスを提供するMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)が登場し、SIMフリー端末を持っている人にとってはSIM選びの自由度がグンと広がっている。
また、2014年末に総務省が発表した「SIMロック解除に関するガイドライン」の改正により、2015年5月1日以降に新たに発売される端末のSIMロック解除が通信事業者に義務付けられることになった。つまり、現在大手3大キャリアを利用している人にとっても、今後キャリア発売の機種でMVNOの格安SIMカードを使えるようになるのは、選択肢が広がるという点で朗報といえるわけだ。
そんななか、オンラインゲームを中心にDVDレンタル、動画配信、FXなど多彩な分野で事業を展開するDMM.comが、2014年末にMVNO事業への参入を発表した。NTTドコモの回線網を利用した格安通信サービス「DMM mobile」の提供を開始。スマホとSIMカードのセット販売もスタートし、第1弾としてASUSやLG、HUAWEIなどの6機種のスマホ端末を用意している。
DMM mobileの通信プランは、データ専用の「データSIMプラン」と通話もできる「通話SIMプラン」の2種類があり、月当たりのデータ容量は、1,3,5,7,8,10GBと実に細かく分かれている。さらに、8GB、10GBプランでは、最大3枚のSIMを家族や友達で分け合える「シェアコース」が用意されており、自分のニーズに合うものを的確に選べるのがうれしい。ちなみに「データSIMプラン」で最低容量の1GBをチョイスした場合、SIMの月額はなんと660円という安さ。で、これは2014年12月時点での1GBの高速データ通信の料金としては最安である。SIMフリー端末をまだ持っていないなら、端末とのセット販売で購入すればおトク。もちろん持っている人向けには、スマホとのセットだけでなく、SIMカード単体でも発売されている。
DMM mobileのMVNOはNTTドコモの通信網を利用しているため、日本全国の幅広いエリアで使えるのがアドバンテージといえる。また、2月28日までの期間限定で基本料金最大2カ月無料キャンペーンが実施されていたり(「通話SIMプラン」のみ)、毎月請求額の10%のDMMギフト券がもらえるのもうれしいところだ。
それでは、同社ウェブサイトでスマホとのセット販売を購入するところから、実際に回線を開通させるまでの手順を見ていこう。なお、今回利用したのは「ASUS Zenfone 5」だ。5インチ(1280×720ドット)の大画面HDディスプレイを搭載し、重量は145g。OSにはAndroid4.4.2を採用する。カメラもメインが約800万画素、インカメラが約200万画素と充実。今回用意された6機種の中でも、性能・機能を見るとコストパフォーマンスがもっとも高いと個人的には思われた。
DMM mobileのウェブサイトにアクセスし、ほしい端末を選択。端末のページが開いたら「お申し込み」をクリックする。申込はメールアドレスまたはソーシャルアカウントから簡単に申込できる |
申し込みはDMM mobileのサイトで簡単に行える。サイト(http://mvno.dmm.com)にアクセスし、セット販売の場合は購入したい端末を選んで「お申し込み」をクリック。続けてDMM会員のログイン(DMMを初めて利用する人は会員登録→ログイン)を行い、以降はSIMカードのプラン(「シングルコース」か「シェアコース」か。「通話SIMプラン」か「データSIMプラン」か)とデータ容量を選択し、端末のカラーや支払回数、オプションなどを選んでいく。さらに名前・住所・電話番号やクレジットカード情報などを登録すれば、申し込みの作業は終了だ。
会員ログインをしたら「シングルコース(1枚)」か「シェアコース(最大3枚)」を選択。一人で利用するなら「シングルコース」、複数の人やデバイスで容量を分け合いたい場合は「シェアコース」だ。通話SIMかデータSIMかを選び、端末のカラーや支払回数を選択したら、オプション項目を設定し、「選択したプランの金額を確認する」をクリックする |