マザーボードをネジで固定したら各種ケーブルを接続していこう。おもなケーブルはATXメイン電源、+12V電源、フロントパネル用のUSB3.0およびUSB2.0、オーディオ機能、背面のケースファンなどだ。ケースファンのケーブルはマザーボードの「SYS_FAN」に直接接続するのが一般的だが、このPCケースではケースから延びているシリアルATA電源ケーブルに電源ユニットのケーブルを接続することで電力がファンに供給される。

右側の大型コネクタがATXメイン電源、左の青いケーブルがUSB3.0

このマザーボードは8ピンの+12V電源を採用する。大型のグラフィックボードを取り付ける際、+12Vケーブルの下にボードをくぐらせるのが面倒になる場合があるので、接続を後回しにしてもよい

写真左がフロントパネルのオーディオ機能用コネクタ。写真中央がUSB2.0だ。形状が酷似しているがピンの位置が異なるので間違えて挿さることはない。右の写真はPCケースから延びるシリアルATA電源ケーブル。フロントとリアのケースファンに電源を供給する

続いてストレージ類の取り付けを行おう。今回はシステムディスクにSSD、光ドライブはDVDスーパーマルチという構成だ。SSDは2.5インチだが、PCケースの内蔵3.5インチベイのマウンタに取り付け可能。この際に、SSDのコネクタ部を“奥”にしておくとケーブル配線がスッキリとする。光ドライブはドライバーなしのツールレスで固定可能だ。

まず内蔵3.5インチベイ用マウンタにSSDを取り付ける。コネクタが奥(フロントからみて向かって右)になるように取り付ける。取り付けが完了したらマウンタを内蔵ベイに挿入

まず5インチベイ横のロックとベイカバーをはずし、フロントから光ドライブを入れる。後はロックを元に戻し、黄色のダイヤルをひねれば固定される

ストレージの取り付けが完了したらシリアルATAとシリアルATA電源ケーブルを各ストレージに接続しよう。基本的にどのポートでもかまわないが、システムディスクと光ドライブはチップセットが制御するポート[0]~[5]のどれかにつなぐのがセオリーだ。SSD側のコネクタ接続は、右サイドパネルをはずして行おう。なお、PCケースから赤いシリアルATAケーブルが延びているが、これはフロントでストレージを着脱できる「EZ-SWAP」機能用。これもポートに接続しておこう

ストレージの固定、ケーブル接続が終了したらグラフィックボードを取り付ける。今回チョイスしたのはAMD Radeon HD 7790を搭載したギガバイトの「GV-R779OC-2GD」だ。まず、PCケース側のスロットカバーを取りはずしたら、黄緑色の「PCIEX16」スロットの仕切りとグラフィックボードの切り欠きを合わせ、上からグッと押す。電源ケーブルを接続したら組み立て作業はほぼ完了だ。

PCケース側のスロットカバーは、折り曲げて切り取るタイプ。カバーをはずしたらグラフィックボードを上からグッと押し込もう。電源ケーブル接続の接続を忘れると、まったく画面表示がされないので忘れずに行っておく

グラフィックボードの取り付けが終了したら、今一度各種ケーブルがきちんと接続されているかチェックしてみよう。問題がないようなら左右の再度カバーを取り付けて完成だ。あとはOSインストールやドライバインストールといった作業に取りかかる。

パソコンの自作が終了。ディスプレイやキーボード、マウス、電源ケーブル、LANなどを接続してOS、各種ドライバのインストールに進もう

さて、せっかくPCを組み上げたのだから、このマシンがどのくらいのパフォーマンスを発揮するのか知りたいのが人情。そこで「ファイナルファンタジーⅩⅣ: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」のスコアを計測してみた。結果、最高品質のフルHDでも「とても快適」という評価だった。なお「高品質」と「標準品質」は「デスクトップ PC」設定、すべてフルスクリーンモードでの計測となる。

                                
ファイナルファンタジーⅩⅣ: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
品質・解像度 スコア評価
標準品質(1280×720) 12036非常に快適
標準品質(1920×1080) 9941非常に快適
高品質(1280×720) 9352非常に快適
高品質(1920×1080) 5475とても快適
最高品質(1280×720) 8989非常に快適
最高品質(1920×1080) 5365とても快適

最後に、このマシンを組んだ際の費用感をお伝えしよう。ベースとなるマザーボードは約13,000円、PCケースが約6,000円、グラフィックボードが約18,000円ぐらいだ。これにCPUが8,000~15,000円、メモリがDDR3 1600の4GB×2枚で8,000円ほど。電源ユニットやストレージは選ぶ製品によって大きく価格が異なってくる。とはいえ、PCゲームが十分に楽しめるパフォーマンスを持つマシンが、割と手軽に手に入るのは自作ならではのメリットだ。

(マイナビニュース広告企画)

[PR]提供: