ギガバイトの「G1.Sniper」シリーズといえば、高耐久性、優れた電源効率、高品位なオーディオ機能などを搭載したゲーミングPCに最適化されたマザーボードだ。これまで、インテルプラットフォーム向けには何種類か用意されていたが、AMDプラットフォーム向けの製品はなかった。ところが、そのG1.SniperシリーズにAMDプラットフォーム向けのマザーボード「G1.Sniper A88X」が登場。ここでは、その1枚を軸にマシンを1台組み立ててみる。
CPUとメモリを取り付けて自作の下ごしらえ
パソコンを自作する際、まずはマザーボードにCPU&CPUクーラー、そしてメモリを取り付けるのが、作業の定番だ。この際に気をつけなくてはならないのは、CPUの取り付け方向を間違わないことと、CPUクーラーの電源ケーブルを忘れずに接続しておくこと。また、メモリを挿す方向にも気をつけよう。
まずはCPUソケットのレバーを上げ、CPUに印刷された「▼」マークとソケットに刻まれた「▼」マークを合わせてセット。間違っていなければ、CPUがスポッとソケットにはまるはずだ。あとはレバーを下げて固定する |
CPUとメモリの取り付けが終わったら、マザーボードをPCケースに固定する作業に入る。ただし、今回使用したPCケースは電源ユニットがついていないので、ユニットをあらかじめ取り付けておこう。そしてもう一つ確認しておきたいのが、PCケースのフロントパネルから延びるケーブル類とマザーボードのコネクタのチェック。コネクタが非常に小さい上、間違えて挿してしまうとボタンを押しても電源が入らなかったりLEDが光らなかったりすることがある。PC自作においてもっとも神経を使う箇所といえるだろう。あらかじめフロントパネルから延びるケーブル類をマザーボードに接続してからPCケースに入れたほうが無難だ。PCケースに入れてからこれらのコネクタ類を接続する場合も、予行演習としてPCケース外で一度接続作業を行っておくとよいだろう。
まずは電源ユニットを取り付ける。電源ユニットのケーブル類がジャマだと思うなら、マザーボード取り付けのあとに作業を行ってもかまわない。フロントパネルから延びるケーブル類をマザーボードの「F_PANEL」に接続するのが最難関の作業。コネクタがとても小さい上に、LED類は極性を間違えると発光しない。色のついたケーブルが「+」なので、マニュアルを見ながら慎重に接続していこう |
いよいよマザーボードをPCケースに取り付けるが、ここで陥りやすいのがI/Oバックパネルの取り付け忘れというミス。I/Oバックパネルはマザーボードを取り付けてからでは絶対にはまらないので、確実にセットしておこう。ここで、作業し忘れるとせっかく完成しても、あとからマザーボードを取りはずさなくてはならない。なお、マザーボードをPCに取り付ける際、マザーのネジ穴に合うところにスペーサーを挟むのが一般的だが、このPCケースではその作業は不要だ。