家庭やビジネスでの利用に十分な力を発揮

今回試用した「eX.computer N140J-500A/E」の構成は、CPUがIntel Core i5-3337Uで、4GBのメモリと128GBのSSDを搭載していた。グラフィックス機能はCPU統合のIntel HD Graphics 4000で、Ultrabookとしては標準的な構成といえるだろう。特筆したい点としては、Windows 7を搭載していることだ。

N140Jシリーズでは、OSはWindows 7とWindows 8の両方から選択可能になっている。これまで使ってきたアプリケーションやゲームなどを、確実に使い続けるためにWindows 7搭載マシンが欲しい、というユーザーにとってはうれしいポイントだ。

Windows XPのサポート終了もさし迫り、企業としては早急なPCリプレイスを行わなければならない状況にある。しかし、まだリリースされたばかりのWindows 8を導入してしまうことには不安を感じているという企業も多いだろう。すでに十分な企業導入実績があるWindows 7が選択できるというのは、企業ユーザーにとって大きなメリットになる。

ベンチマークの結果は、Windowsの快適さを示す「Windowsエクスペリエンスインデックス」と、PCの全体的なパフォーマンスを計測する「PCMARK7」の両方で、特に弱点がなく快適に利用できそうだという結果が出ている。ディスクアクセス速度を見る「CrystalDiskMark」でもSSD搭載マシンらしい好成績が出た。

「Windowsエクスペリエンスインデックス」(左)も「PCMARK7」(右)も、特に弱点がなく快適に利用できそうな結果が出た

SSD搭載マシンらしい好成績が出た「CrystalDiskMark」

グラフィックス機能については、さすがに3Dゲームなどでは力不足であることが3D描画性能を測る「3DMARK11」の結果からわかるが、ゲーム以外ならば家庭での一般的な利用や、ビジネスへの対応も無理なく行える力を持っている。もちろん、高画質な動画の再生なども快適に行えた。

3D描画性能を測る「3DMARK11」の結果

バッテリーは、JEITA測定法によるカタログ値で、約6時間の利用が可能ということになっている。電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態で「BBench」を利用して計測したところ、3時間10分07秒利用することができた。省電力な設定にすれば、十分モバイルでの利用にも対応してくれるだろう。