老舗PCショップ「TSUKUMO(ツクモ)」が展開するゲーミングPCブランド「G-GEAR」。細かな気配りと購入しやすい価格でユーザ人気も高い「G-GEAR」だが、この夏ついに長年使用されてきた標準ケースが一新されることになった。2011年8月現在、すでに新型ケース「62R3」は出荷も開始されており、「G-GEAR」のWebページでもその内容を確認可能だ。このたびはその新型ケース採用モデル「GA7J-C35/S」を運よくお借りすることができたので、その実力を探っていきたいと思う。

G-GEARシリーズ専用の新型ケース「62R3」を採用した「GA7J-C35/S」

こちらは今まで使用されてきた旧型ケース「10-6XR80-150-3」

薄く、背が低くなった新型ケース。銀色のラインも目を引く

今回お借りしたモデルは、ミドルレンジのスペックを備えた「GA7J-C35/S」。CPUに「インテル Core i7-2600」、グラフィックスカードに「NVIDIA GeForce GTX 560」というそれなりの冷却能力を必要とするパーツを搭載しており、ゲーミングPCで求められる要素を把握しやすいだろう。まずは注目の新型ケース「62R3」と旧型ケースの差異を、外観から本体サイズを中心に確認していこう。全体的には背が低くなり、横幅が薄くなっているのが印象的で、旧型に比べると専有面積は確実にダウンしている。

新型ケースと旧型ケースを並べてみた。旧型が210mmに対し新型は190mmと、横幅は20mmほど短く、ケースデザインもすっきりと見せることに一役買っている様子だ

奥行きは旧型が460mm、新型が475mm。前面パネルにデザインされた銀色のラインぶんもあるため、若干新型の方が長くなっている

高さは旧型460mmに対し新型435mmと、新型がはっきりと低い。スマートフォンなどを上部においてもまだ新型の方が低いことになる

拡張スロットのカバーは、通気口なしから通気口付きになった。少しでも熱を逃がす設計になっているのは、ゲーミングPCには大切

新型ケース全体の様子と、ギミックを確認する

続いて、新型ケース単体の様子と、ギミックについて確認していこう。内部の様子は2ページ目でより詳しく見ていくが、全体的にはよりシンプルな構成になったと言えるだろう。別途アダプタなどを利用しなくとも内部/外部3.5インチベイを利用でき、前面パネルのボタン類や端子群の位置も固定されて安定した。ツクモお得意のファンお掃除ギミックも引き継がれている。また他ではあまり見ない、本体上部の滑り止めのゴムが印象的だ。ゲームコントローラーやスマートフォン、携帯オーディオやUSBメモリ、ヘッドセットを置いておく際に便利に使用できることだろう。

サイドパネルには通気口が設けられており、冷却を助けてくれる。また左側面パネルは手回しネジで取り外し可能だ

左側面のサイドパネルを開けた様子。必要なケーブル以外はまとめられており、内部はすっきりとしている

ケース背面の様子。ケースファンは冷却製と静音性のバランスに優れた12cmの製品が採用されている

リアパネルの端子群。内蔵グラフィックス端子は間違って使用することのないよう、養生テープで塞がれている

前面パネルは5インチベイ×3、3.5インチベイ×2の構成。電源やリセットボタン、全面端子群は最上段にまとめられている

パネル上部には、一時的にPCに接続するために置いたデバイスを誤って落下させないよう、滑り止めのゴムが用意されている

フロントパネルを外した様子。ツクモのBTO PCではおなじみの防塵フィルタが採用されているが、エアロストリームとは異なりフェイスパネルとの一体型となっている

ばねのついた手回しネジを外すことで、ファン部分のみを開くことができる。こまめなメンテナンスを心がけよう