先日からNECの協力で行われている、遠隔操作もできるNECのマイクロタワーPCのモニター企画。読者の方々に先行してモニターさせていただいたので、簡単に遠隔操作をしてみたレポートをお届けしよう。試用したのは「VALUESTAR G タイプR Luiモデル マイクロタワー」とPCリモーター「Lui RN」(ノートタイプ)のセット。PC本体のスペックは以下の通り、申し分ないスペックだ。

CPU Core 2 Quad Q8200S (2.33GHz)
OS Windows Vista Ultimate with SP1
メモリ 4GB (1GB×4)
HDD 約2TB (約500GB×4、RAID 5、利用可能領域 1.5TB)
光学ドライブ Blu-rayディスクドライブ (DVDスーパーマルチ機能付き)
グラフィック Intel GMA X4500HD (Intel G45 Express チップセット内蔵)

NECらしくないシンプルなミドルタワー、拡張性も充分

まず梱包から出して設置してみる。シンプルなミドルタワーの筐体は、奇をてらっていないスクエアなボディで好感が持てる。黒とグレーを基調としてワンポイントでシルバーを使っており、どんな部屋に置いてもすんなりと馴染むだろう。

ちょっと中身を見てみると、ミドルタワー筐体なだけあって、なかなか拡張しがいがありそうなマシンだ。HDDは既に500GBのものが4台搭載済みでRAID 5が構築されており、大容量と安全性を両立させている。拡張スロットはPCI Express x1と、ビデオカード用にPCI Express x16スロットが利用できる。

本体は足元に設置した

PCIスロットには遠隔操作機能を利用するのに必要なPCリモーターサーバボードが搭載されている

配線は簡単、設定もウィザードに従うだけ

筆者は原稿を書く際にはノートPCを使っており、そのマシンに必要最小限のファイルを入れて出先でも作業ができるようにしている。だがノートPCのHDD容量は限界があるため、メインであるデスクトップマシンのファイルをすべて入れておくことはできない。その上、重いノートPCを持ち歩くのは体力的にもつらく普段から悩みの種であった。そこで今回は遠隔操作を簡単に実現するというNECのLuiを使って、その辺りの問題がどれだけスムーズに解決できるのかを試してみようと思う。

まずはその遠隔操作機能を使うにあたっての初期設定を済ませよう。配線はPCリモーターサーバボードのコネクタから本体のDVIポートと音声出力、ディスプレイを付属のケーブルで繋ぐだけ。3分もあれば完了する。

続いて遠隔操作を行うPCリモーターと、サーバとなる本体の設定を行う。どちらも簡単なウィザードに従って進めていけばすぐに設定は完了する。外出する前に、動作テストも兼ねて有線LAN経由で設定を済ませた。

付属のケーブル1本で簡単配線。ケーブルにはタグが付けられており、どう繋げば良いかすぐ分かる

ウィザードの指示に従うだけで設定できる。10分もかからなかった

ローカルで遠隔操作を試す

設定も終わったので、ひとまずローカルの無線LANから遠隔操作を試してみることに。PCリモーターのメニューから「ハイブリッドリモートスクリーン」を選択して設定した接続用のパスワードを入力後、1分も経たないうちに驚くほどアッサリと接続できた。サーバになっているPC本体には、NEC Directで購入する際に追加で選択できる19型ワイドディスプレイ(1440×900ドット)を繋いでいたのだが、PCリモーターから接続した際は自動的に解像度が1280×768に切り換わるようだ。この辺りの設定に手がかからないのは嬉しい。

マウスカーソルの動きに若干の遅延は起きるものの、新機能である「ターゲットポインタ」のお陰でストレスなく遠隔操作が行えた。マウス操作に追従するターゲットポインタを目的の位置へ移動させて、実際のマウスカーソルが追いついたらクリックするという操作が可能なので、マウスカーソルの遅延はほとんど気にならない。こうした遠隔操作では、画面表示にブロックノイズが乗ったり、細かい文字が見づらくなることがあるかもしれない、という心配をしていた。しかしながら、この製品には「画質優先モード」という機能がある。もう一つの「動き優先モード」と、状況に応じてうまくモードを切り替えて対応できるのが心強い。

最後に動画がどの程度見られるのかをYouTubeの動画で試してみた。HDの動画は流石に厳しいが、SDの動画であれば思った以上にスムーズに視聴することができた。遠隔操作で動画は無理だろうと考えていたのだが、これは意外な嬉しい誤算だった。

PCリモーター経由でウェブ上の動画も問題なく見ることが可能だ

次回は外からのレポートを

次回は実際にPCリモーターを持って外に出て、公衆無線LANからの遠隔操作を試してみる。今までメインPCとノートPC間のファイルの同期や、メインPCにしかデータを置いていないファイルやアプリのために後回しにせざるを得ない作業が多かったのだが、そのあたりの不満が今回試用しているマシンでは解消できるのではないかと考えている。後編ではそういった点についてレポートしたい。続いて読者モニターの方々のレポートも掲載予定なので、楽しみにしていてほしい。

(マイコミジャーナル 広告企画)

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