新たなスタッフも加わった、PC組み立て部門

それでは、実際にユーザーのもとへと届くPCを組み立てている部門を伺ってみよう。パーツや機材が置かれたラックの配置が変更されており、前回訪問した際にはいなかったスタッフも増えている。だが、不具合が発生した際などにすぐに検証が行える環境は現在も変わらず引き継がれており、パーツの選定段階からスタッフ間での情報が共有される仕組みが取られている。また、サイコムと言えばPC内の配線が美しいことでも定評がある。これも社内スタッフの間でノウハウの備蓄があるようで、サイコムの特徴と、安定性を支える秘訣にもなっている。それでは、実際に作業を行っているスタッフの皆さんにお話を伺ってみよう。

作業机やラックの配置が見直され、より効率良く作業が行えるよう配置の変更が行われたPC組み立て現場 組み立て担当・小野信介さん
「スッキリとした配線を心がけています。夏場は特に、エアフローをしっかりすることで故障率が変わってきますから」

PCが安定動作するかどうかをチェックする動作検証部門

組み上げたPCに不具合がないかどうかをチェックする動作検証を行っているのがこちらの部門だ。ユーザーが実際に使用する前の最終試験を行う箇所なので、そのテストは厳しい。組みあがったPCが届いたら、まずはパーツに合わせてBIOSをアップデート。次いでOSをインストールし、パーツ構成やメモリテストを入念に行っていく。そして、ベンチマークテストでパフォーマンスなどを確認し、最後に再度全体をチェックする、といった流れになる。もちろん、パーツごとの相性を蓄積するのも大切な仕事のひとつなので、責任は重大だ。動作に不安な部分があったものはすぐに組み立て部門に送り返されるという。

動作検証担当・保坂好昭さん
「パーツごとの相性を見ながら、一台一台丁寧にチェックしています。安心をお届けできるよう頑張ります。」
組み立て、動作検証が終了したPC群。この後、再度BTOで注文のあったパーツと間違いがないか確認が行われ、パーツの元箱とともに梱包される

ユーザーのお手元に届く梱包箱は3サイズ!

PCが組みあがり、動作検証が無事終了すると、製品は2つの箱に分けられる。1つはPC本体を収める箱、もう1つはパーツがもともと入っていた箱や備品などを納める箱だ。パーツの元箱を同梱するのは、PCに詳しいユーザーからの要望が多かったからなのだそうだ。そして、その2つを、大きな1つの箱に詰める。現在大箱は3種類あり、PCケースのサイズによって使い分けているとのこと。もし自宅への搬入にあたり不安がある場合は、見積もり時に相談するのもいいだろう。ディスプレイも同時に注文した場合、本体とディスプレイの2口に分けて発送される。なお、送料は全国一律なので、北海道や沖縄といった遠方からの注文も多いとのこと。離島であっても送料は同様だ。

PC本体とパーツの元箱、付属品が納められる大箱。PCケースの大きさに合わせて、現在は3種類の大きさが用意されている

(マイコミジャーナル 広告企画)