普段からiPadをよく使っている人は、少しでもお得に使うためにワイモバイルで運用したいと考えている人もいるでしょう。
ワイモバイルではiPadでも問題なく使えて、キャリア版も含めてほぼすべての機種に対応しています。
ただし以下のような注意点があるので、本当にワイモバイルで運用すべきかどうかは慎重な判断が必要です。
<ワイモバイル×iPadの注意点>
- iPadでは音声通話が利用できない
- SMS・MMSの送受信はできない
- シェアプランの速度制限はかなり厳しい
今回は、ワイモバイルでiPadを利用する方法のほか、対応機種や注意点も詳しく解説します。
ワイモバイルではiPadも利用できる!

結論として、ワイモバイルでもiPadを利用できます。ただし、ワイモバイルではiPadを含むタブレット端末の販売を行っていません。
まずは動作確認済みのiPadを自分自身で用意して、iPad向けのプランを契約しましょう。
ワイモバイルのiPad向けプラン
ワイモバイルではタブレット専用の料金プランは用意していません。
そのためシンプルS/M/L、または現在契約しているワイモバイルの各プラン×シェアプランのいずれかを契約・利用して、iPadを利用することになります。
それぞれの料金プランの詳細は以下のとおりです。
【ワイモバイルの料金プラン】
プラン | シンプルS | シンプルM | シンプルL |
---|---|---|---|
月額料金 | 2,178円 | 3,278円 | 4,158円 |
月間データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
※すべて税込み
また、上記いずれかのプランを2回線以上契約した場合は「家族割」を適用できます。家族割を適用すると、2回線目以降はすべて1,188円の月額割引を受けることが可能です。
ワイモバイルでiPadを使う方法

ワイモバイルでiPadを利用開始するまでの手順をまとめました。それぞれの手順を詳しく解説します。
<利用開始までの手順>
- 手順①:動作確認済みのiPadを用意する
- 手順②:ワイモバイルを申し込む
- 手順③:ワイモバイルのSIMをiPadに挿入して利用開始する
手順①:動作確認済みのiPadを用意する
ワイモバイルではタブレット端末の販売を行っていません。
Apple Storeや中古タブレット販売店、インターネットオークション・フリマアプリなどでiPadを購入して用意しましょう。
なお、ワイモバイルで動作確認済のiPadは以下のとおりです。
<動作確認済iPadのリスト>
- iPad(第5~第9世代)
- iPad Air(第3~第5世代)
- iPad mini(4、第5~第6世代)
- 11インチiPad Pro(無印~第3世代)
- 12.9インチiPad Pro(無印~第5世代)
- 10.5インチiPad Pro
上記の端末を購入すれば、確実にiPadをワイモバイルで利用できます。最新の端末を含む大多数のiPadが動作確認済なので、安心してワイモバイルを契約できるでしょう。
上記以外の端末を選ぶと、ワイモバイルのSIMを挿入した後に正常に動作しない場合があるため要注意です。
手順②:ワイモバイルを申し込む
iPadの準備ができたらワイモバイルを申し込みます。手順は以下のとおりです。
- 1. オンラインストアにアクセスする
- 24時間いつでも契約ができるワイモバイルのオンラインストアにアクセスします。
- 画面の左側にメニューバーが表示されるので、ここから「SIM」をクリックしましょう。
- 2. SIMカードを選ぶ
- 契約するSIMの種類から「SIMカード」を選びます。
- 3. 手続きの内容を選ぶ
- 今の電話番号をそのまま利用する(MNP)か、新しく電話番号を発番するかのいずれかを選びます。
- 続いて契約したいプランと利用するオプションや割引を選択して、次の画面に進みましょう。
- 4. 契約手続きを完了させる
- 住所や氏名などの必要事項を入力し、内容を確認してから送信しましょう。申し込みが完了すると、ワイモバイルから登録した住所に向けてSIMカードが発送されます。
手順③:ワイモバイルのSIMをiPadに挿入して利用開始する
ワイモバイルからSIMが到着したら、iPadに挿入して利用開始します。SIM交換の手順は以下のとおりです。
<SIM交換の手順>
①iPadの電源を切る
②SIM取り出しツール(ピン)を挿してSIMカードトレイを引き出す
③セットされているSIMを交換する
④SIMトレイを奥まで差し込んで閉じる
ここまでの準備が完了したら電源を入れて、SIMが認識されているか確認しましょう。
ワイモバイルでiPadを使う際の注意点

ワイモバイルでiPadを使う際の注意点として、以下の5点が挙げられます。
<ワイモバイル×iPadの注意点>
- ワイモバイルではiPadを販売していない
- キャリア版のiPadはSIMロック解除が必要
- iPadでは音声通話が利用できない
- SMS・MMSの送受信はできない
- シェアプランの速度制限はかなり厳しい
それぞれの項目をわかりやすく解説するので、順番にチェックしていきましょう。
iPadでは音声通話が利用できない
ワイモバイルでは、スマートフォンとタブレットでできること・できないことが変わります。
参考までに「iPhone 13」と「iPad Air(第5世代)」をピックアップして、できること・できないことの違いを比較してみましょう。
【ワイモバイルでできること・できないこと】
iPhone 13 | iPad Air | |
---|---|---|
音声通話 | 〇 | – |
SMS | 〇 | – |
データ通信 | 〇 | 〇 |
テザリング | 〇 | 〇 |
5G | 〇 | 〇 |
「音声通話つきSIM」を契約すると、スマートフォンからはアプリ以外からの通話ができます。
しかし同じプランを選んだとしても、iPadなどタブレットからは音声通話が利用できません。
SMS・MMSの送受信はできない
先述したとおり、ワイモバイルのタブレット端末では一部の機能を利用できないため注意しましょう。タブレットからは、通話のほかSMS・MMSの送受信ができません。
例えば、インターネット上で本人確認をする際の手段としてSMSを利用するタイミングはありますが、ワイモバイル×iPadではこれが不可能になるため注意が必要です。
シェアプランの速度制限はかなり厳しい
現在スマホなどからワイモバイルを利用している人は、契約しているデータ容量をタブレットとシェアできる「シェアプラン」を利用できます。
シェアプランの利用料金は契約するプランによって異なり、現行の3プランの場合は以下のとおりです。
【シェアプランの料金プラン】
プラン | シンプルS | シンプルM | シンプルL |
---|---|---|---|
月額料金 | 1,078円 | 539円 | 539円 |
※価格はすべて税込
シェアプランのデータ容量は、スマホなどで使っている主回線とiPadで使う2回線目の消費量が合算されます。
各プランの速度制限までの月間データ容量と、速度制限後の最大通信速度は以下のとおりです。
【シェアプランの月間データ容量と速度制限】
プラン | シンプルS | シンプルM | シンプルL |
---|---|---|---|
月間データ容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
速度制限中の速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
しかし、月間データ容量を超えた後iPadの最大速度は、どのプランを選んでいたとしても128kbpsに制限されます。
例えば、シンプルMプランを契約した場合、15GB超過後のスマホの最大速度は1Mbpsと緩い制限ですが、iPadの最大速度は128kbpsと非常に厳しい制限です。
1Mbpsが出れば標準画質の動画再生などはできますが、128kbpsで動画を視聴するのは絶望的と言わざるを得ません。
Webサイトの閲覧や、SNSの更新・投稿すら難しくなるため、シェアプランの利用を予定している方は注意しましょう。
ワイモバイルのスマホからiPadにテザリングする方法もある

テザリングとは、スマホをWi-Fiルーターのように使い、これを起点にしてタブレットやPCをインターネットに接続させられる機能です。
ワイモバイルのスマホを利用している場合、申し込み不要・月額料金無料でテザリングを行えるため、先述したシェアプランよりもテザリングを優先すると良いでしょう。
テザリングを使ってiPadを利用するメリットは以下のとおりです。
<テザリングのメリット>
- 月額料金無料で利用できる
- Wi-FiモデルのiPadでもインターネットに接続できる
- 速度制限時の最大速度はスマホプランに準ずる
iPadには「Wi-Fiモデル」と「セルラーモデル」があります。Wi-FiモデルにはSIMカードが挿入できず、Wi-Fiからしかインターネットに接続できません。
その代わりに販売価格が安く、お得に購入できることがメリットです。テザリングを使えば、割安なWi-FiモデルのiPadでもインターネットに接続できます。
また、速度制限がかかった際の最大速度はスマホプランに準ずるため、たとえばシンプルMプランを利用している場合は、速度制限中も最大1MbpsでiPadからのインターネット接続を楽しめます。
シェアプランのように、128kbps以下に制限されることがありません。
一方で以下の2点には注意が必要です。
<テザリングの注意点>
- ワイモバイルで主回線を契約していなければ利用できない
- 使いすぎるとスマホにも速度制限がかかる
テザリングを利用できるのは、iPad以外でワイモバイルを契約している人だけです。
ワイモバイルのスマホを持っていなければ、テザリングを使ってiPadをインターネットにつなげることはできません。
また、テザリングのデータ使用量はスマホとタブレットで合算されるため、テザリングでiPadを使いすぎるとスマホにも速度制限がかかります。念のために注意しておきましょう。
まとめ
結論として、ワイモバイルでiPadの利用は可能です。ただし、ワイモバイルのオンラインストアではiPadを含むタブレット端末が販売されていません。
そのためワイモバイルでiPadを利用するためには、契約から利用開始まで以下の手順をクリアする必要があります。
<利用開始までの手順>
- 手順①:動作確認済みのiPadを用意する
- 手順②:ワイモバイルを申し込む
- 手順③:ワイモバイルのSIMをiPadに挿入して利用開始する
また、以下の5点には注意しましょう。
<ワイモバイル×iPadの注意点>
- ワイモバイルではiPadを販売していない
- キャリア版のiPadはSIMロック解除が必要
- iPadでは音声通話が利用できない
- SMS・MMSの送受信はできない
- シェアプランの速度制限はかなり厳しい
本当にワイモバイルでiPadを使うのがお得なのか、それとも他社でiPadを使うほうが良いのか、この記事を読みながらじっくりと検討して下さい。