「不要なパソコンはどうやって処分したらいいんだろう?」
「パソコンを手間をかけずに処分する方法はあるのかな?」
この記事では、上記のような方に向けて以下の内容を解説していきます。
- パソコンの処分・廃棄方法
- パソコンをお得かつ安全に処分できる、おすすめの処分方法
- パソコンをお得に処分できるおすすめの買取業者
- パソコンの処分を依頼する手順
上記の内容を把握することで、あなたに最適な方法で不要なパソコンを手軽に処分できるようになります。
なお、今すぐパソコンをお得に処分したい方にパソコンのおすすめ買取業者として「買取王子」があります。
<買取王子のおすすめのポイント>
- パソコンをお金に変えて処分できる可能性がある
- 古い・壊れたパソコンでも買取してもらえる場合がある
- 送料や査定料などの各種手数料が無料で、まずは買取価格の把握からできる
- Windows買取・Mac買取の両方で高価買取が期待できる
【粗大ゴミに出せる?】パソコンの処分・廃棄は大変!
はじめに、パソコンの処分は簡単にできるものではありません。
平成13年4月に施行された「資源有効利用促進法」によって回収が義務づけられたことにより、パソコンを粗大ゴミとして処分できなくなったためです。
パソコンと小形二次電池は指定再資源化製品です。メーカーが回収してリサイクルすることが義務づけられています。
また、パソコンにはアカウントのIDやパスワードなど、さまざまな個人情報データが含まれており、流出すると悪用される危険性があります。
そのため、処分する前にパソコンのデータを完全に消去する必要がありますが、パソコンに詳しい人でないとデータを完全に消去することは困難です。
以上のことから、パソコンの処分や廃棄にはどうしても手間がかかってしまいます。
【どこで?】使わないパソコンの捨て方・処分(廃棄)方法まとめ
使わないパソコンを処分する方法について、以下の7つを紹介します。
- 中古パソコン買取業者で売る
- 無料回収業者に廃棄してもらう
- 家電量販店の下取り・無料回収サービスを利用する
- パソコンメーカーに回収依頼する
- 自治体の回収ボックスにゴミとして出す
- オークションやフリマアプリに出品する
- 友人や知人に譲る
上記の内容を知ることで、あなたにぴったり合ったパソコンの処分方法がわかるようになるでしょう。
中古パソコン買取業者で売る
パソコンを処分する方法として、中古パソコン買取業者で売る方法が挙げられます。この方法の特徴は以下の通りです。
料金 | ・査定料や手数料は基本的に無料 ・買取が成立すれば現金を受け取れる |
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手間 | ・店頭買取の場合、店舗に持っていく手間がかかる ・宅配買取の場合、梱包して発送する手間がかかる |
安全面 | ・データ消去を行ってくれる業者もある ・個人情報保護法に基づきプライバシーの管理もされている場合が多い |
中古パソコン買取業者で売る最大のメリットは、不要になったパソコンを無料で処分できるうえに、買取額がついた場合は代金を受け取れる点です。
また、店頭買取や宅配買取などさまざまな買取方法があり、利用しやすい方法を選択できます。
ただし、年式が古いパソコンや破損して動かないパソコンなどの買取は断られてしまう場合がある点はデメリットと言えるでしょう。
中古パソコン買取業者に売る方法は「使わないパソコンの処分に費用をかけずに済ませたいだけでなく、買取ってもらいたい人」におすすめです。
おすすめのパソコン買取業者に関して詳しく知りたい方は「パソコン買取業者おすすめ11選!高い値段で売るならどこがいい?」も参考にしてください。
無料回収業者に廃棄してもらう
パソコンを処分する別の方法として、無料回収業者に廃棄してもらう方法があります。この方法の特徴は以下の通りです。
料金 | 無料 |
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手間 | 回収依頼をしたり、指定の場所まで持ち運んだりする必要がある |
安全面 | ・データ消去を適切に行っているか不明な回収業者もいる ・安全性が高い業者を自身で見つける必要がある |
無料回収業者に廃棄してもらうメリットは、パソコンが古かったり、故障して動かなかったりする場合でも無料で回収してもらえる点です。
一方で、買取額がつきそうなパソコンの場合でも、無料で引き取りになる点がデメリットとして挙げられます。
また、データを消去しているかが不確かな業者もいるため、安全性に関しては業者を選ぶ際に細心の注意が必要です。
無料回収業者に廃棄してもらう方法は「壊れて動かないパソコンを無料で処分したい人」におすすめです。
家電量販店の下取り・無料回収サービスを利用する
家電量販店の下取り・無料回収サービスを利用することで、パソコンを処分できます。この方法の特徴は以下の通りです。
料金 | 無料(※利用券の購入が必要な場合もある) |
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手間 | 店頭に持ち運ぶ、または梱包して配送する必要がある |
安全面 | ・自身でデータ消去を行う必要がある ・有料オプションでデータを消去してくれる業者もある |
パソコンを下取りや無料回収をしてくれる家電量販店の例としては「ヤマダ電機」や「エディオン」「ケーズデンキ」「ビックカメラ」などが挙げられます。
下取り・無料回収サービスを利用するメリットは、パソコンだけでなく周辺機器や他の電子機器もまとめて回収してもらえる点です。
また、下取りしてもらう場合は、新規購入するパソコンを割引してもらえます。例えばヤマダ電機では、Windows10以降のパソコンであれば8,000円相当のポイントを還元してもらうことが可能です。
ただし、利用券を購入しなければならない家電量販店もあるため、費用が発生する場合があることに注意しましょう。
例として、ビックカメラでは1,958円(税込)の利用券を購入しなければなりません。
家電量販店の下取り・無料回収サービスは「新しいパソコンの購入を検討している方」や「不要な電子機器をまとめて回収してもらいたい人」におすすめです。
パソコンメーカーに回収依頼する
パソコンメーカーに回収依頼することで、回収してもらう方法もあります。この方法の特徴は、以下の通りです。
料金 | ・無料 ・PCリサイクルマークがない古いパソコンは有料 |
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手間 | 申し込みや梱包、郵送する手間がかかる |
安全面 | ハードディスクを破壊、強い磁気を当てるなど、情報の流出防止に対応 |
パソコンメーカーに回収依頼することで、PCリサイクルマークが貼られているパソコンを無料で回収してもらえます。
メーカーが責任を持って回収・リサイクルを行うため、安心感を持って依頼できます。
デメリットとしては、他社メーカーのパソコンは回収してもらえない点が挙げられるでしょう。また、PCリサイクルマークが貼られていないパソコンの回収は有料になります。
さらに自作PCはメーカー製品ではないため、料金を支払って「パソコン3R推進協会」に回収してもらうことになるため、注意が必要です。
パソコンメーカーに回収依頼する方法は「安心感を持ってパソコンの回収や廃棄をお願いしたい人」におすすめです。
自治体の回収ボックスにゴミとして出す
パソコンを処分するほかの方法として、自治体の回収ボックスにゴミとして出す方法が挙げられます。この方法の特徴は以下の通りです。
料金 | 無料 |
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手間 | ・回収ボックスに入れるだけで、申し込みの手間は不要 ・回収ボックスまで持ち運ぶ必要がある ・自治体に回収ボックスがあるか確認する必要がある |
安全面 | データ消去対応なし |
この方法のメリットは、回収ボックスにゴミとして入れるだけで処分が完了するため、気軽にパソコンを処分できる点です。
また、 不要な携帯電話や電子機器も一緒に処分できます。
一方で、自治体によっては回収ボックスを置いておらず、住んでいる地域によって利用できない場合があるため注意が必要です。
また、デスクトップのような大きなパソコンを自身で持ち運んだり、データ消去を自身で行うなどの手間がかかります。
回収ボックスで処分する方法は「店舗に持ち込んだり梱包して発送したりせず、手早くパソコンを処分したい人」におすすめです。
なお、お住まいの自治体に回収ボックスがあるかは「環境省ポータルサイト」で検索できます。
オークションやフリマアプリに出品する
オークションやフリマアプリに出品することで、不要なパソコンを売却することが可能です。この方法の特徴は以下の通りです。
料金 | 自身が設定した値段で販売できる |
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手間 | ・梱包や発送、取引相手とのやり取りが必要 ・出品作業(画像の撮影・スペックの説明など)が必要 ・トラブルが発生した場合はすべて自身で対応が必要 |
安全面 | 自身でデータ消去を行う必要がある |
オークションやフリマアプリに出品する方法では、破損して動かないパソコンであっても部品取りの目的で買ってもらえる可能性があります。
またオークションの場合は、売値が上がれば思いがけない金額で売却できる場合もあります。
しかし、個人間での売買となるためトラブルに発展する可能性がある点に注意が必要です。
さらに、自身でデータを消去しておかないと、買い手に個人情報を知られてしまう恐れがあります。
オークションやフリマアプリに出品する方法は「手間をかけてでも、自身が設定した値段でパソコンを販売したい人」におすすめです。
友人や知人に譲る
パソコンを処分する方法として、友人や知人にパソコンを譲る方法もあります。この方法の特徴は以下の通りです。
料金 | 無料 |
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手間 | ・渡すだけなので手間は少ない ・ライセンスやユーザー登録情報の変更が必要な場合がある |
安全面 | データは自身で消去しておく必要がある |
友人や知人に譲る最大のメリットは、気軽に処分できる点です。フリマアプリやオークションの取引相手とは異なり相手が知り合いになるため、トラブルに発展しにくいでしょう。
ただし、友人のパソコンに関する知識が乏しい場合、さらに第三者に譲渡された際に個人情報が流出するリスクがあるため注意が必要です。
友人や知人にパソコンを譲る方法は「身近でパソコンを必要としている知人や友人に譲りたい人」におすすめです。
パソコンのおすすめ処分・無料回収方法は買取専門業者!
パソコンの処分・無料回収をするおすすめの方法は買取専門業者に依頼することです。
買取専門業者には、他の処分方法にはない以下のメリットがあります。
上記の内容を知ることで、買取専門業者を利用してお得にパソコンを処分できるようになるでしょう。
処分のみでなくお金になる場合もある
買取業者に査定・買取してもらうことで、不要なパソコンを処分できるだけでなく、現金化できる可能性があります。
年式やモデルによっては、思いがけない買取額がつく場合もあります。また、故障して動かないパソコンでも部品単位で査定して買い取ってもらうことも可能です。
買取業者に査定を依頼することで、廃棄するだけの場合と比較してお得に処分できることがあります。
依頼料は無料の場合が多い
買取業者では、パソコン買取の依頼料や手数料を請求しないことが多いです。
パソコンの回収・処分業者に依頼すると手数料がかかる場合もあるため、買取業者に依頼したほうが比較的お得に処分できます。
また、宅配買取では送料や送付用のダンボール箱を無料にしている買取業者も多く、パソコンの処分にほとんど手間や費用がかかりません。
ただし、買取が成立しなかった場合の返送料は負担しなければならない場合が多いため、注意が必要です。
事前に買取対象になるパソコンに関して、十分に確認しておくと良いでしょう。
手間を少なく依頼できる
パソコンを処分する際に大きく手間がかかる作業の一つとして、個人情報などのデータ消去作業が挙げられます。
その点、買取業者では自社でデータ消去をしたうえで再販売しているケースも多いです。実際に「買取王子」は、買取の際にデータ消去することを公式サイトに記載しています。
パソコンに詳しくない場合は、個人情報をパソコンからすべて削除するのは困難です。買取業者にお願いすると手間が少ないうえに安心感が持てるでしょう。
お得に捨てたいならここ!パソコン買取業者3選!
ここからは、お得にパソコンを処分できる買取業者を3つ紹介します。おすすめの業者を知ることで、あなたにぴったり合った買取業者が見つけられます。
それでは、それぞれの買取業者について詳しく見ていきましょう。
買取王子
買取品目 | ・古いパソコン ・傷や汚れがあるパソコン ・ジャンク品 ・起動しないパソコン ・自作やBTOパソコン ・初期化できないパソコン ・周辺機器 |
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買取方法 | 宅配買取 |
事前査定 | なし |
送料(宅配買取の場合) | 無料 |
段ボール代(宅配買取の場合) | 無料 |
査定期間 | 商品到着から1週間程度 |
データ消去 | あり |
買取王子は宅配買取に特化した買取業者で、60種類以上の品目を扱っています。デスクトップパソコンやノートパソコン、Macなど数多くのモデルが買取対象です。
買取王子には、自社の通販サイトがあります。独自の販売ルートを確保しているため、高価買取に期待できます。
例として、富士通の「ESPRIMO WD2/W / Core i7-6700 / SSD256GB / 8GB(2016年モデル)」の参考買取価格として14,700円(税込)を提示しています(2022年3月時点)。
買取成約率が94.4%と高く、年間査定数も695万点と豊富な実績があるため、廃棄を検討しているパソコンであっても適切な価格をつけてもらえるでしょう。
また、宅配買取をキャンセルした時の返送料が無料なため、気軽に査定を依頼できます。
さらに買取したパソコンのデータは完全に削除してくれるため、個人情報の流出が不安な方でも安心して依頼できるでしょう。
買取王子は「実績が豊富な買取業者に適正な価格で買い取りしてもらいたい人」や「故障しているパソコンや古いパソコンを現金化してもらいたい人」におすすめです。
買取王子の口コミ評判に関して詳しく知りたい方は「買取王子の口コミ評判はひどい?実際に利用した評価・レビューをもとに分析!」も参考にしてください。
Mac買取ネット
買取品目 | ・古いMac ・電源が入らないMac ・HDD異常のMac |
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買取方法 | 宅配買取 |
事前査定 | なし |
送料(宅配買取の場合) | 無料 |
段ボール代(宅配買取の場合) | 無料 |
査定期間 | 商品到着後48時間以内 |
データ消去 | あり |
Mac買取ネットは、Macを専門に扱う買取業者です。パソコンの状態を踏まえた買取額を明確に提示してくれる「明瞭査定」を特徴としています。
Mac買取ネットでは、専任のスタッフがこまめにMacの取引相場を調査しています。Macの価値を適切に査定できるため、高価買取が期待できるでしょう。
実際の高価買取の例として、中古品のiMac(2017年モデル)を24,000円(税込)で買い取った実績があります(2024年11月時点)。
Mac買取ネットでは査定に「状態のランク制」を取っているため、明確な理由をもとに納得感のある査定額を提示してもらえます。
また、他社の査定額が高かった場合は、査定額の交渉に対応してもらえるため、お得に買取してもらうことが可能です。
なお、Mac買取ネットでは中古品だけでなく、カスタムMacや故障Macなど、どのような状態のMacでも査定の対象となります。
専門スタッフによりデータを完全に削除してもらえるため、パソコン操作が苦手な人でも安心です。
Mac買取ネットは「Apple製品の取り扱いに特化した買取業者を利用したい人」や「処分の際に確実にデータを消去してもらいたい人」におすすめです。
パソコン高く売れるドットコム
買取品目 | ・古いパソコン ・起動しないパソコン ・故障したパソコン ・ジャンク品 ・自作パソコン |
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買取方法 | ・店頭買取 ・宅配買取 ・出張買取 |
事前査定 | あり |
送料(宅配買取の場合) | 無料 |
段ボール代(宅配買取の場合) | 無料 |
査定期間 | 最短当日 |
データ消去 | あり |
パソコン高く売れるドットコムは、東証一部上場企業が運営するパソコン買取業者です。幅広い種類のパソコンの買い取りに対応しています。
パソコン高く売れるドットコムでは、故障したパソコンでも買い取ってもらえることがあります。そのため、ほかの業者で断られてしまった場合でも査定額がつく場合があります。
また、独自の「データ消去センター」を設立し、データを徹底的に消去してもらえるため、安心感を持ってパソコンの買取を依頼できます。
さらに、店頭買取・宅配買取・出張買取の3つの買取方法があるため、都合がいい方法でパソコンを処分することが可能です。
パソコン高く売れるドットコムは「データを完全に消去してもらえる買取業者に依頼したい人」におすすめです。
【2024年最新】パソコンの買取事例を紹介
パソコンの買取参考価格として、買取王子の公式サイトで公開されている例を紹介していきます。
アイテム名 | 金額(税込) |
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パナソニック / Panasonic / Let’s note CF-XZ6 / Core i5 / メモリ8GB / SSD:256GB / 12.0型 / Microsoft Office | 24,000円 |
デル / DELL / Vostro 3470 / Core i5 / SSD 512GB / HDD 2TB / メモリ 8GB | 18,400円 |
MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020) / Apple M1チップ / 16コアNeural Engine / SSD:256GB / 8GB / MacBookAir10,1 / スペースグレイ / シルバー / ゴールド / MGN63J/A / MGN93J/A / MGND3J/A | 50,400円 |
出典:買取王子
※2024年12月27日執筆時点
パソコン処分を買取業者に依頼する手順
パソコン処分を買取業者に依頼する手順には、以下の2通りがあります。
上記の内容を知ることで、あなたに適した買取方法が選べるようになるでしょう。
宅配買取の場合
「宅配買取」を利用する手順は以下の通りです。
- 1.買取業者の公式サイトで宅配買取を申し込む
- 2.パソコンを梱包して買取業者に送付する
- 3.買取業者から査定結果をもらう
- 4.査定額に合意した場合は買取成立
- 5.買取代金の振り込みを確認する
多くの買取業者では本人確認書類を同封する必要があるため、免許証のコピーなどを手元に用意しておくと良いです。
また、梱包用の段ボール箱は「業者が無料で用意する場合」と「自身で用意する場合」があるため、前もって確認しておくことをおすすめします。
なお、査定員の印象を良くするため、できる限りパソコンはきれいに掃除しておきましょう。また付属品をすべて同梱しておくことで、さらに高額査定に期待できます。
店舗持ち込みの場合
「店舗持ち込み買取」を行う手順は以下の通りです。
- 1.パソコンを直接店舗に持ち込む
- 2.査定士がその場で査定する
- 3.査定額に合意した場合は買取成立
- 4.その場で買取代金を受け取る
古物営業法では、本人確認書類(免許証、健康保険証、パスポートなど)の提示が義務づけられています。持ち込みの際は、必ず持参しましょう。
状態があまりにも悪いパソコンは、査定を断られてしまう場合があるので注意が必要です。
また、その場で動作確認をするため、ケーブルなどの付属品を用意しておくと良いでしょう。
パソコンを捨てるときの注意点
パソコンを捨てる際は、以下の注意点があります。
上記の注意点を知ることで、トラブルに巻き込まれることなく安全にパソコンを処分できるようになるでしょう。
個人情報・データを消去しておく
パソコンを処分する際には、個人情報やデータの消去が必要です。
パソコンには、以下のようなさまざまな個人情報が保存されています。
- アカウントのIDやパスワード
- 住所、氏名、電話番号、メールアドレス
- クレジットカードの番号
上記のような個人情報が流出すると、SNSのアカウントの乗っ取りやクレジットカードの不正利用、サイバー攻撃の標的になるなど、さまざまな危険が発生します。
データを確実に消去してからパソコンを処分することで、このような被害を回避することが可能です。
処分前にデータのバックアップを取っておく
パソコンの処分前に、必ずデータのバックアップを取っておきましょう。
バックアップを取らずに処分してしまうと、今まで使っていたソフトウェアが新しいパソコンで使用できない、作成したデータがなくて困るなどの不都合が生じる恐れがあります。
バックアップするべきデータとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 写真や動画、音楽ファイル
- メールのデータ
- 住所録
- 文書ファイル(Word、Excel)
- ブラウザのブックマーク
- ソフトウェアの設定ファイル
バックアップの保管場所としては、USBメモリやクラウドなどがおすすめです。また、データのバックアップだけでなく、いろいろなアカウントのIDやパスワードも記録しておく必要があります。
ID・パスワードはブラウザに自動で保存されている場合も多く、新しいパソコンを使用する際にわからなくなるケースが多いです。
条例や法律に反した処分の仕方でないか確認する
処分する際に、依頼先が条例や法律に沿っているかどうかを確かめる必要があります。
資源有効利用促進法の改正によりパソコンのリサイクルが義務づけられたため、自治体の粗大ごみ回収に出せなくなっているためです。
悪徳業者の場合、回収したパソコンを不法投棄して処分している場合もあります。
不当にパソコンを処分すると、不法投棄と見なされ「5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金」に処される場合があるので注意が必要です。
一方で、パソコンの周辺機器は「一般廃棄物」扱いになるため、処理の方法は各自治体のルールを確認しておきましょう。
パソコンのデータ消去を自身で行う手順
ここでは、パソコンのデータ消去を自身で行う手順を紹介します。
データをゴミ箱に入れて空にするだけではハードディスクから復元できてしまうため、十分にデータの消去ができていません。
自身でデータ消去を行う手順を、下表にまとめました。
処分方法 | 詳細 |
---|---|
リカバリーディスクを使用する | 購入した時に付属していたディスクを使ってパソコンを初期化する |
データ消去ソフトを使用する | ・ネットで無料ソフトを入手し、初期化を行う ・無料ソフトはパソコンの専門知識が必要な場合がある ・有料ソフトは費用がかかるが、簡単な操作でデータを消去可能 |
ハードディスクを物理的に破壊する | ・ハードディスクをパソコン本体から取り外す ・ケースのねじを外して記憶領域のディスクを取り出し、ハンマーなどで割る |
ハードディスクを物理的に破壊する際は、部品が飛んでケガにつながる恐れがあります。そのため、手袋やゴーグルなどで身体を保護しましょう。
また、リカバリーディスクを使った初期化は時間がかかることが多いため、時間に余裕があるタイミングで行いましょう。リカバリー作業を途中でやめるとパソコンが破損する恐れがあります。
データ消去ソフトは、使いやすく安全にデータを消去可能ですが、壊れて起動しないパソコンには使用できないため注意が必要です。
パソコンの処分・捨て方に関するよくある質問
パソコンの無料回収業者はトラブルになる場合がある?
違法性があるパソコンの無料回収業者に回収を依頼すると、トラブルに巻き込まれる危険性が高いです。
トラブルの例として、無料と言いながら高額請求されたうえ、引き渡したパソコンが不法投棄されてしまった事例などが挙げられます。
また、回収業者の中には国の許可を取っていない業者も存在します。そういった業者が回収や廃棄を行うことはそもそも違法行為です。
無料回収業者を選ぶ際は「廃棄に関する許可証を持っているか」や「質問にきちんと答えてくれるか」など、事前に調べて信頼できる業者か判断する必要があります。
ノートパソコンとデスクトップのパソコンで処分方法が異なる?
ノートパソコンとデスクトップパソコンの処分方法には、ほとんど違いはありません。
ノートパソコンとデスクトップパソコンの処分方法の違いについて、それぞれの回収手段ごとに下表にまとめました。
処分方法 | ノートパソコン | デスクトップパソコン |
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中古パソコン買取業者 | ○ | ○ |
無料回収業者 | ○ | ○ |
家電量販店 | ○ | ○ |
パソコンメーカー | ○ | ○ |
自治体の回収ボックス | ○ | △(対応不可の自治体もあり) |
オークション・フリマアプリ | ○ | ○ |
友人や知人へ譲渡 | ○ | ○ |
投入口のサイズに入らないことから、デスクトップパソコンは回収ボックスに投入して処分できない場合があります。
自治体によって投入口のサイズは異なりますが、平均するとおおよそ縦15cm×横30cm程度です。
古いパソコンでも買取してもらって処分できる?
買取業者によっては、古いパソコンは買取対応をしてもらえる場合があります。
例として「買取王子」の場合、モデルが古いパソコンであっても買取対応する旨を公式サイトに明記しています。
また「Mac買取ネット」の場合でも、需要がある古いパソコンは新品以上に値段がつくことがあると公式サイトに記載しています。
ただし、Windows7以前の古いOS(XPやVistaなど)のパソコンは買取対象外にする買取業者が多いため、注意しましょう。
PCリサイクルマークがないパソコンは処分できない?
PCリサイクルマークがないパソコンでも処分できますが、費用がかかることが多いです。
2003年(平成15年)以降に販売されたパソコンには、パソコンの価格に回収の費用がすでに含まれていることを意味する「PCリサイクルマーク」がついています。
一方で、PCリサイクルマークが付いていないパソコンは費用を払って処分する必要があります。
また、メーカーが倒産しているパソコンや、そもそも回収できる対象メーカーがない自作PCも有料で処分しなければならないケースが多いです。