アンケート調査から見えた「ニューノーマルな働き方」に潜む課題


新型コロナウイルス対策や働き方改革の推進などを受けて、在宅ワークをはじめとしたリモートワークは多くの企業・組織の間で広がりつつある。このようなニューノーマルな働き方は、ITを上手に活用することで企業と従業員の双方に大きなメリットをもたらすが、その一方で深刻な課題も抱えていることをご存じだろうか?

それは、セキュリティリスクの増大である。リモートワークの普及と歩調を合わせるかのように、サイバー攻撃による被害が世界的に深刻化しているのだ。また働き方の多様化とも深く関連して、サイバー攻撃による被害を引き起こす要因の1つとして危険性が叫ばれているのが、IT部門やセキュリティ管理者が把握していないPCやサーバなどが勝手に業務で使われる「シャドーIT」の増加である。

実際、2021年8月にマイナビニュースが行ったアンケート調査によると、会社から許可されていない私用端末(PC)を業務で利用したことがあるとした割合は3割にも上っていることが明らかとなった。また、過半数(63.8%)の回答者がオフィス以外の環境で業務を実施することがあると回答しており、業務用端末(PC)を利用することのある環境として「自宅」が9割近く選ばれているなど、リモートワークが確実に増加していることもあらためて示された。

マイナビニュースアンケート調査結果

マイナビニュースアンケート調査結果

マイナビニュースアンケート調査結果

では、なぜリモートワークの増加やシャドーITの存在がセキュリティリスクの増大につながるのだろうか? そしてニューノーマルな働き方に対応しつつシャドーITの問題を解決するにはどういった手法があるのだろうか?──以下で詳しく解説していきたい。