サーバーからネットワーク、ストレージ、ハイパーバイザーまでを統合した「ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)」は、いまや当たり前のものとなりつつある。日商エレクトロニクスでは、その概念が浸透する以前の2012年からこうした製品をソリューションとして提供しており、同社がHCIの概念を最初に確立したニュータニックスと国内初の代理店契約を結んだのも自然な流れといえるだろう。ニュータニックスの代理店として、日商エレクトロニクスの実績は国内トップ。これまで同社が販売したニュータニックス社のソフトウェアのインストールベースは累計1,700ノードにのぼる。

HCIの利用用途拡大に対応

日商エレクトロニクス プロダクトマーケティング部 一課 牧嶋幸一郎氏

日商エレクトロニクス プロダクトマーケティング部 一課の牧嶋幸一郎氏はHCIの用途が広がってきていると説明する。

「このところ、HCIの用途はVDIにとどまらず、業務アプリケーション用の仮想化基盤やデータベース基盤、さらにはERPの基盤にまで広がってきています」

国内では、過去仮想デスクトップ基盤(VDI)として採用されることが多かったニュータニックスのHCIアプライアンスだが、システム構成をシンプル化でき、ITインフラの整備や運用にかかる負担を大幅に軽減できるという実感を得られたことが広がりを見せた大きな要因だ。

こうして利用用途が広がると、高いI/O性能が求められるようになる。また、アプライアンスノード間のネットワークも高速化が必要だ。そこで日商エレクトロニクスでは、ジュニパーネットワークスのファブリックスイッチ「QFXシリーズ」とニュータニックス製アプライアンスを組み合わせ、2017年8月よりパッケージとして提供するようになった。

日商エレクトロニクス プロダクトマーケティング部 一課 上野駿介氏

日商エレクトロニクスは、ジュニパーネットワークスの製品に関しても国内でいち早く取り扱いを開始し、これまで約20年間にわたって実績を積み上げてきた。

同社 プロダクトマーケティング部 一課の上野駿介氏は、ニュータニックスとジュニパーの組み合わせパッケージが誕生した背景をこう語る。

「ジュニパーネットワークスは元々通信キャリア向けの製品として開発されたこともあり、止まらないことが大前提。われわれの長年の知見と経験から、手がかからずトラブルが少ないことも把握しており、自信を持って提案できます」(上野氏)