通勤時間が60分を超えると健康に悪影響! データの力で"健康経営"を推進

[2018/07/18 08:00]山田井ユウキ ブックマーク ブックマーク

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現在、多くの企業が取り組んでいる働き方改革。なかでも特に注目を集めているのが「健康経営」だ。従業員の健康に配慮した働き方を推進し、生産性を向上していこうという企業戦略である。

もっとも、「健康」というキーワードは極めて曖昧なものであり、人事部の多くはノウハウを持たない。それゆえ具体的な改善策に苦慮している企業が多いのも実情だ。

そんな健康経営にテクノロジーの力でメスを入れようとしているのが、FiNCである。

FiNCはダイエットアプリや、ヘルスケア・ビューティーに特化した商品を販売するモール、さらにパーソナルトレーニングジムなどの運営を行うヘルスケアベンチャー。BtoC事業で培った技術をもとに法人向けサービス「FiNC for BUSINESS」も展開している。

テクノロジーの力で健康経営という課題に挑むFiNC。同社が描くビジョンとはどんなものなのか。ウェルネス経営事業本部・長田直記部長に伺った。

最近よく聞く「健康経営」とは?

FiNC ウェルネス経営事業本部長 長田直記氏

――健康経営という言葉をよく耳にするようになりました。働き方改革と同様に取り組んでいる企業も増えているのでしょうか。

長田:増えてはいるのですが、まだそれを推進する人事部が従来の労働安全衛生の域を越えて取り組む企業は少ない状況です。体感的には、健康経営に積極的に取り組んでいる企業は大手企業様の1~2割程度ではないでしょうか。経済産業省も健康経営を推進しており、優良企業を「健康経営銘柄」や「ホワイト500」に認定していますが、それもまだまだ数が少ないです。

――そもそも健康経営とは?

長田:簡単にいえば”従業員の心身の健康”ということになりますが、我々はさらに細かく「メンタル」「フィジカル」「エンゲージメント」の3つに分けて考えています。これらの状態を把握してどのように生産性を上げるのかということが健康経営に求められることだと考えます。

――もともとFiNCはBtoCのサービスを手がけておられました。BtoB領域にも進出された理由は?

長田:人事分野にFiNCとして取り組み始めたのは、ここ3年ほどです。ヘルスケア分野はBtoCの個人向けのサービスが多く、組織の状態を可視化できるような法人向けのサービスがほとんどありませんでした。それもあって、BtoCで培ったノウハウを生かしてBtoBのサービスも始めることにしたのです。

――なぜBtoBが少ないのでしょう。

長田:ニーズがないわけではなく、スピード感の違いだと思います。私の前職もそうだったのですが、競合他社さんだと要件をまとめ、企画書を作成し、事業採算を見てから開発をするようなスピード感だと思います。結果的にできあがるのが1年後とかになります。当社は市場のニーズを察知しから早くて3カ月くらいでリリースしますので、そのスピードの違いが出ているのだと思います。

――ということは健康経営を目指すためのヘルステックサービスはまだ始まったばかりで参入が少ないけれど、今後増えていくと。

長田:そうなると思いますね。

――本当に始まったばかりなのですね。となると、ユーザー企業の意識が高まってくるのもこれからでしょうか。

長田:そうですね。アンテナを張っている企業さんのなかにはすでに積極的に取り組まれているところもありますし、弊社のサービスもお使いいただいています。ただ、企業文化によっては、我々のようなベンチャーが入ってきていきなりそのあたりを改革されるのを好まないところもあるでしょうね。特に我々が手掛けている領域はセンシティブな個人情報を扱っていますから慎重です。それはよくわかります。

――FiNC for BUSINESSについて教えていただけますか。

長田:FiNC for BUSINESSは法人向けサービスの総称で、中心となる機能がFiNCウェルネスサーベイ、FiNC@Work、FiNCウェルネスラーニングです。これは先ほど申し上げた、「メンタル」「フィジカル」「エンゲージメント」の3つの軸で社員の状態を可視化するというものです。FiNC@Workでは、メンタル部分で臨床心理士に、フィジカル部分では24時間トレーナーに相談出来るチャットでの窓口を設けています。

ウェルネスサーベイとは

また、健康経営に取り組む優良な法人を経産省が「ホワイト500」や「健康経営銘柄」として認定しているのですが、この認定のために企業は何を改善すればいいのかという点をコンサルティングさせていただいています。2018年度にホワイト500を申請した企業1239社のうち541社しか認定されないのですが、昨年当社がコンサルさせていただいた企業はすべて認定を受けています。

同社では、経済産業省が毎年実施している健康経営顕彰制度「健康経営銘柄・健康経営優良法人(大規模法人ホワイト500・中小規模法人)」の取得診断コンサルティングを提供している

――それはすばらしいですね。ところで3つの要素のうち、「エンゲージメント」とは何でしょう。

長田:仕事に誇りややりがいを感じているか、仕事に熱心に取り組んでいるか、仕事から活力を得ていきいきとしているかなどの状態を表しているもので福利厚生や労働時間、人事制度が影響してきます。のことです。このエンゲージメントとメンタル、フィジカルの要素を合わせて相関関係を見るのがFiNCウェルネスサーベイの特徴です。

相関分析

たとえばある企業様の分析結果ですが、エンゲージメントで自身の評価や待遇に満足していない人のフィジカルのデータを見ると、睡眠の質が低い傾向にあることがわかります。

FiNCウェルネスサーベイ個人結果画面のイメージ

――なるほど。

長田:他にもデータを見ると、肩こり、眼精疲労、ストレスがそれぞれ相関関係にあり、うつの症状にも相関があることがわかります。そして肩こりや眼精疲労の原因のひとつとして考えられるのが座りっぱなしでPCに向かうこと。つまり、労働環境に問題があるということになります。それならスタンディングデスクを置いてみるとか、そういった改善策が出てきますよね。

FiNCアプリ内の動画撮影で使用するほか、サービス発表会やセミナーでも利用するスタジオ

主にスキンケア動画を撮影するスタジオ。インテリア小物も充実しているほか、プロ仕様の撮影機材が揃っている

キッチンスタジオ。手前のボートは複数用意されており、撮影用途によって色や模様が変えられるという

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FiNCはダイエットアプリや、ヘルスケア・ビューティーに特化した商品を販売するモール、さらにパーソナルトレーニングジムなどの運営を行うヘルスケアベンチャー。BtoC事業で培った技術をもとに法人向けサービス「FiNC for BUSINESS」も展開している。 テクノロジーの力で健康経営という課題に挑むFiNC。同社が描くビジョンとはどんなものなのか。ウェルネス経営事業本部・長田直記部長に伺った。

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