Aruba, a Hewlett Packard Enterprise company(HPE Aruba)は5月30日、エネルギア・コミュニケーションズ(エネコム)が「EneWings広島データセンター」の運営業務に、HPE Arubaの各種WLANソリューションを導入したと発表した。

中国地域を事業基盤として情報通信事業を展開するエネコムでは、2016年12月、広島駅前にEneWings広島データセンターを開設。働き方改革を旗印に新しいことを取り入れていこうという機運が高まり、これを支えるオフィス環境の整備には、施設内のどこでも高速で安定し、セキュアなネットワークアクセスが可能なWLAN環境が必須だと考えられた。

また執務エリアで利用するLANだけでなく、監視用のインフラやDCに訪れた顧客向けに開放するゲストWi-Fiなど、さまざまな用途の通信環境を安全かつ円滑に運用することも求められていた。

こうしたことから、DC特有の厳しい基準や多様な用途・要件を満たし、従来より運用してきたRadiusとの接続性も踏まえた包括的WLANソリューションの導入を検討。統合的なネットワーク監視を実現するIEEE802.11ac対応AP「HPE Aruba AirWave」と統合認証基盤「HPE Aruba ClearPass」の採用に至った。

選定にあたっては、負荷分散や電波の自動調整、デバイス接続とローミングの制御、アプリケーション識別といった機能が搭載されていることや、シンプルな運用管理が可能なこと、不審な挙動を検知して自動的にブロックするなどの実運用に即した機能を備えることなどが評価されたとしている。

導入により、一部フリーアドレス化も実現し、組織の壁を越えたコミュニケーションが活性化されたほか、オフィススペースも効率良く柔軟に活用できるようになったという。

エネコムでは今後、フリーアドレスの範囲を拡大し、DC全体で働き方改革を推進する計画。また、WLANは現状DC内のみで展開されているが、局舎内にもAPを設置することでリアルタイムで情報共有できる環境の構築などの検討も進めていくとしている。