今回は「行動」の画面で見られる重要キーワードを解説していきます。
【本連載で取り上げる画面(予定)】
- ユーザー
- ユーザー サマリー (「ユーザー」→「概要」)
- ユーザー モバイル サマリー (「ユーザー」→「モバイル」→「概要」) - 集客
- 集客 チャネル(「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」) - 行動
- ランディングページ(「行動」→「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」)
- すべてのページ(「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」) - コンバージョン
- 目標 サマリー(「コンバージョン」→「目標」→「概要」) - その他の分かりにくい用語集
ランディングページ(「行動」→「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」)
ランディングページごとのセッション数、コンバージョン数を確認できます。入口となっている重要なページの情報を確認しましょう。
ランディングページ
サイトに訪れたユーザが最初に閲覧したページです。
ランディングページごとのデータを確認することができるので、特に次の項目で解説するコンバージョンについては最重要の指標であるため、定期的にチェックを行いましょう。
コンバージョン
サイトの目標を達成したセッション数を表します。コンバージョン(以下CV)、およびコンバージョン率(以下CVR)は、サイトの状態を見るに当たって最重要項目ですね。もしまだCVを設定していない場合は、以下の手順で必ず設定するようにしましょう。
- 管理画面の「目標」を選択し、「新しい目標」をクリック
- 「テンプレート」か「カスタム」を選択
- 「カスタム」を選択した場合には、「目標の名前」を入力、「目標スロットID」はそのままでOKです。「タイプ」については4つの選択肢の中から該当するものを1つ選びましょう。ここまで入力したら「続行」をクリックします
- 選択した「タイプ」ごとに、詳細入力の画面となります。サイトにとって目標となるページのURLやイベントを設定しましょう
- 最後に保存すれば完了です
すべてのページ(「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」)
Webサイトに訪れたユーザの行動を確認することができます。よく見られるページの状況を確認しましょう。
ページ別訪問数
ページ別訪問数とは、そのページを1回以上閲覧したセッション数を表します。ページビューと紛らわしいので、下記の例を見てみましょう。
この場合、ページAは5回閲覧されていて、ページAを閲覧したセッション数は3なので、ページビュー数は5、ページ別訪問数は3となります。
平均ページ滞在時間
平均ページ滞在時間とは、ユーザがそのページを閲覧した平均時間を表します。算出方法は、ページ滞在時間 / (ページビュー数 - 離脱数)となります。
なぜ分母から離脱数を引いているのでしょうか?
それは、以前の記事の「平均セッション時間」でも解説した通り、最後に閲覧したページについてはGoogleアナリティクスで計測することができないためです。
そのページで離脱した場合を計算から除くことで、計測不能(滞在時間が0)を計算から除外しているのです。
以下で具体的な例を見てみましょう。
(1回目の訪問)
閲覧ページ | 閲覧開始時間 | 閲覧終了時間 |
---|---|---|
ページA | 10時5分 | 10時7分 |
ページB | 10時7分 | 10時12分 |
ページC | 10時12分 | 10時15分(離脱) |
(2回目の訪問)
閲覧ページ | 閲覧開始時間 | 閲覧終了時間 |
---|---|---|
ページB | 12時15分 | 12時18分 |
ページA | 12時18分 | 12時22分 |
上記のような場合、それぞれの滞在時間は、
(1回目)
ページ | 滞在時間 |
---|---|
ページA | 2分 |
ページB | 5分 |
ページC | 計測不能(0分) |
(2回目)
ページ | 滞在時間 |
---|---|
ページB | 3分 |
ページA | 計測不能(0分) |
となります。
ここから平均ページ滞在時間を計算すると、ページAは、2分の閲覧が1回、計測不能が1回となりますが、離脱した場合は計算から除かれるため、平均ページ滞在時間は2分となります。
ページBは5分の閲覧が1回、3分の閲覧が1回なので、平均ページ滞在時間は4分となります。
ページCに関しては、計測ができないため0分となります。
閲覧開始数
閲覧開始数とは各セッションで、そのページが最初のページビューであった数を表します。
例えば、
- Xさん:ページA→ページB→ページC→離脱
- Yさん:ページA→ページC→離脱
- Zさん:ページB→ページC→離脱
となっている場合、閲覧開始数はページAが2、ページBが1、ページCが0となります。
ページの価値
そのページがどの程度コンバージョンに貢献したかを表す指標です。
(そのページを経由した目標値+eコマース収益) ÷ ページ別訪問数で計算できます。
コンバージョンを達成するために貢献しているかどうかを価格として表示してくれるため、有効に活用したい指標ですね。
ページの価値を表示させるためには事前の設定が必要となりますので、下記の手順で「目標値の設定」を行ってください。
- Googleアナリティクスの管理画面で「ビュー設定」を選択し、通貨を日本円に設定
- 管理画面で「目標」を選択し、表示された目標の中から値を設定したいものをクリック
- 「目標の詳細」で「値」をオンにして、金額を設定