日本IBMは3月2日、オンラインで「IBM Cloud」の機能拡張に関する記者説明会を開催した。説明会では日本IBM 執行役員 テクノロジー事業本部 クラウドプラットフォーム事業部長の今野智弘氏と同テクノロジー事業本部 IBM Cloud テクニカル・セールス部長 シニア・アーキテクトの安田智有氏がIBM Cloudの強みと、最近のビジネスアップデートを紹介した。
IBM Cloudが持つ強み
まず、はじめに今野氏は「当社の調査によると基幹系のクラウド移行が進まなかった要因として、クラウド間の移行と管理・運用の一貫性、セキュリティなどに懸念を感じているからだ。当社はハイブリッドクラウドの価値を推進するために、昨秋にグローバルテクノロジーサービス事業のマネージドインフラストラクチャ部門を2つに分社化している」と述べた。
そのような状況を踏まえ、IBM Cloudの強みとして「Enterprise Grade Cloud」「Security Leadership」「Open Hybrid Cloud Services」を挙げている。つまり、サービスの品質、セキュア、オープンであることが優位点というわけだ。同氏は「基幹システムを安心して動かせるほか、業界最高水準のセキュリティとコンプライアンスに準拠し、クラウドサービスをどこでも動かせる」と強調する。
これら3つの強みに関する詳細は、日本IBM テクノロジー事業本部 IBM Cloud テクニカル・セールス部長 シニア・アーキテクトの安田智有氏が説明した。
Enterprise Grade Cloudについては、東京リージョンと昨年9月に開設した大阪リージョンに触れた。すでに大阪リージョンは開設以降、SAP認定構成やVMware認定構成、オブジェクトストレージ、VPC(Virtual Private Cloud) Gen2と呼ぶ第2世代クラウド、PaaS系サービス、Red Hat OpenShiftのマネージドサービスの提供を開始している。
今後、大阪では3月末にIBMi/AIX環境のサービスを、2021年第2四半期中にWatson系サービスと、コンテナなどHyper Protect系サービスの開始を予定しており、両リージョンを組み合わせたDR構成を可能としている。
安田氏は「IBM Cloudはプライベート/パブリックネットワークの両方が利用できるが、特に広帯域、高品質な専用線としてプライベートネットワークを無償で利用できることが評価されている」と述べている。両リージョンにおけるゾーン間のレイテンシは2ミリ秒未満、東阪間でも8ミリ秒未満となり、リージョン間のデータ転送料金は無料だという。
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