マイナビニュースマイナビ
【連載】

簡単導入! OSS全文検索サーバFess入門

【第40回】各種機能の設定方法(ドキュメントブースト、関連コンテンツ、関連クエリー)

[2021/10/20 08:00]菅谷信介 ブックマーク ブックマーク

今回は、検索結果の改善などに利用することができる「ドキュメントブースト機能」「関連コンテンツ機能」「関連クエリー機能」の設定方法について説明します。なお、以降の解説ではFess 13.13.1を利用しています。

ドキュメントブースト

ドキュメントブースト機能では、検索語に関わらず、指定した条件に一致するドキュメントの優先度を上げ、検索結果の上位に表示させることができます。

では、重み付けするサイトを指定して、ブースト値を指定してみましょう。重み付けするサイトのクロール設定は、別途作成しておく必要があります。

管理画面にログインして、左メニュー「クロール」→「ドキュメントブースト」をクリックします。画面右上の「新規作成」をクリックして、次のように入力します。

イメージ

ドキュメントブーストの設定

各項目の説明は以下の通りです。

項目 説明
条件 上位に表示したいドキュメントを指定する条件
ブースト値 ドキュメントの重み付けの値
ソート順 ドキュメントブーストのソート順

ドキュメントブーストの重み付けの値は、インデックス作成時に反映されます。インデックス作成前であれば、クロールジョブを実行してください。インデックス作成済みの場合は、差分クロールを無効にしてクロールジョブを開始するか、以下の方法でインデックスを再作成してください。

インデックスの再作成は、全てのドキュメントをいったん削除して、クロールを実施します。再作成する場合は、以下の手順を実施します。

  1. 管理画面にログインして、左上の検索フォームに「*:*」を入力してドキュメントを全件検索し、検索結果の下にある「このクエリですべてを削除」をクリックして全てのドキュメントを削除する
  2. 左メニューの「システム」→「スケジューラ」で実行するジョブを選択して、「今すぐ開始」をクリックする

クロールジョブの実行が完了したら、検索画面で検索してみます。「*:*」で全件検索して、ドキュメントブーストで指定したURLが検索結果の上位に表示されていることを確認します。

イメージ

ドキュメントブーストの設定後の検索結果

関連コンテンツ

関連コンテンツ機能は、検索語と関連コンテンツで設定した単語が一致した場合、指定したコンテンツを検索結果の上部に表示させるというものです。特定の検索語で検索された際に、お知らせや広告などのコンテンツを表示したい場合に利用することができます。

「n2sm」という検索語で検索したときに、n2smのサイトのリンクを表示させる設定をしてみましょう。

管理画面にログインして、左メニュー「クロール」→「関連コンテンツ」をクリックします。 画面右上の「新規作成」をクリックして、以下を入力します。

イメージ

関連コンテンツの設定

各項目の説明は以下の通りです。

項目 説明
検索語 関連コンテンツを表示させる検索語
コンテンツ 検索結果の上部に表示させるコンテンツ
表示順序 管理画面上の表示順序(小さい値が上位)
仮想ホスト 仮想ホストのホスト名

では、検索画面で検索してみましょう。登録した検索語で検索すると、以下のように指定したコンテンツが表示されるはずです。

イメージ

関連コンテンツ設定後の検索

関連クエリー

関連クエリー機能は、特定の検索語に関連するクエリーを追加して検索結果を取得する機能です。例えば、「USA」を検索したときに「アメリカ」が含まれるような検索結果にしたいときなどに利用できます。登録した関連クエリーは、検索時に検索結果の上部に表示されます。

では、「Fess」という検索語を入れたとき、関連するクエリーとして「n2sm」を表示させる設定をしてみましょう。

管理画面にログインして、管理画面左メニュー「クロール」→「関連クエリー」をクリックします。画面右上の「新規作成」をクリックして、次のように入力します。

イメージ

関連クエリーの設定

各項目の説明は以下の通りです。

項目 説明
検索語 関連クエリーを表示させる検索語
クエリー 検索条件に追加する関連クエリー
仮想ホスト 仮想ホストのホスト名

では、検索画面で検索してみましょう。登録した検索語で検索すると、検索結果には関連クエリーの結果も含まれ、関連クエリーは検索結果の上部に関連ワードとして表示されます。

イメージ

関連クエリー設定後の検索

関連ワードの「n2sm」のリンクをクリックすると、「n2sm」を検索語とした検索結果が表示されます。

* * *

ドキュメントブーストは本連載の第38回で紹介したキーマッチとは違い、検索語に関わらず、指定したサイトに対して重み付けができます。関連ドキュメントは検索語に関連するコンテンツを表示することができ、関連クエリーは関連する検索条件を追加した検索結果を表示することができます。これらを利用することで、検索結果の調整ができるようになるので、ぜひ利用してみてください。

著者紹介

菅谷 信介 (Shinsuke Sugaya)

Apache PredictionIOにて、コミッター兼PMCとして活動。また、自身でもCodeLibs Projectを立ち上げ、オープンソースの全文検索サーバFessなどの開発に従事。

本連載の内容やFessに関するご質問は公式フォーラムまで。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

一覧はこちら

連載目次

この記事に興味を持ったら"いいね!"を Click
Facebook で TECH+ の人気記事をお届けします
注目の特集/連載
[解説動画] Googleアナリティクス分析&活用講座 - Webサイト改善の正しい考え方
Slackで始める新しいオフィス様式
Google Workspaceをビジネスで活用する
人生を豊かにするパラレルキャリア~VUCA時代に新しい生き方を選ぶ理由とは~
ニューノーマル時代のオウンドメディア戦略
ミッションステートメント
次世代YouTubeクリエイターの成長戦略
IoTでできることを見つけるための発想トレーニング
教えてカナコさん! これならわかるAI入門
AWSではじめる機械学習 ~サービスを知り、実装を学ぶ~
Kubernetes入門
SAFeでつくる「DXに強い組織」~企業の課題を解決する13のアプローチ~
マイクロサービス時代に活きるフレームワーク Spring WebFlux入門
AWSで作るマイクロサービス
マイナビニュース スペシャルセミナー 講演レポート/当日講演資料 まとめ
セキュリティアワード特設ページ

一覧はこちら

今注目のIT用語の意味を事典でチェック!

一覧はこちら

会員登録(無料)

ページの先頭に戻る