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Googleが「Google Workspace for Education」を発表 - GIGAスクール構想に対応

[2021/02/18 05:00]岩井 健太 ブックマーク ブックマーク

米Googleは2月17日(現地時間)、教育者を対象としたグローバルオンラインイベント「Learning with Google」を開催し、Google for Educationに関する新サービスと新機能を発表した。これに先立ち、日本のメディア向けにブリーフィングが行われた。

Google for Educationから「Google Workspace for Education」に刷新

冒頭、Google for Education ディレクターのジョン・ヴァンヴァキティス氏は「2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により大きな変化があった。グローバルにおいてGoogle for Educationの利用者(学生、教育者、学校関係者など)は1億7000万人、Chromebookは幼稚園から高校生の授業においてスタンダードなデバイスとして使われ、生徒と教師による課題の作成、配布、採点をペーパーレス化、簡素化するGoogle Classroomの利用者は1億5000万人に達した」と昨年を振り返る。

Google for Education ディレクターのジョン・ヴァンヴァキティス氏

Google for Education ディレクターのジョン・ヴァンヴァキティス氏

今回、同社ではGoogle for Educationを「Google Workspace for Education」と新しい名称に変更するほか、これまでの無料版と有料版に加え、新たに2つの有料プランを用意。また、各ドメインごとに100TBのクラウドストレージ容量を提供する共有ストレージモデルを導入するなど大幅に刷新した。

同社では、昨年10月にG Suiteからブランド名をGoogle Workspaceに変更しており、Google Workspace for Educationもこれに倣った形だ。Google Workspaceはチームに役立つコミュニケーション機能を充実させていく方針のため、特に複数人がかかわるというのであれば有効なツールであり、”学生”と”教師”のコミュニケーションという観点からしても親和性は高い。

Google for Educationから「Google Workspace for Education」に変更

Google for Educationから「Google Workspace for Education」に変更

また、これまでエディションは2つのみだったが、新たに有料プランとして「Google Workspace for Education Standard」と教員用の「Teaching and Learning Upgrade」を提供する。なお、無料版(旧G Suite for Education)は「Google Workspace for Education Fundamentals」、既存の有料版(旧G suite Enterprise for Education)は「Google Workspace for Education Plus」にそれぞれ名称を変更。

合計で4つのエディションに拡充する

合計で4つのエディションに拡充する

新プランのStandardは月額30円/ユーザーとなり、セキュリティツール、データ分析機能を備え、Teaching and Learning Upgradeは同480円/ユーザー、Google Meetにおいてオーナー機能が追加され、全員のミュートや参加者の退場、ドメイン外の参加リクエストの許諾、セッションの終了をはじめとしたコントロールを可能としている。

Google Meetにはオーナー機能が追加される

Google Meetにはオーナー機能が追加される

無料版のEducation Fundamentalsにおいても新機能を追加。今年後半には児童・生徒の活用を一括で可視化でき、クラスの状況を把握できる「Student Engagement Tracking」の公開を予定。また、インターネット環境がなくても課題に取り組むことができるClassroomモバイルアプリがオフライン対応(Androidから順次対応)することに加え、同様に紙の課題のスキャン・編集・提出を行う画像編集機能を改善(同)したものも今年後半に公開を予定している。

Classroomモバイルアプリがオフライン対応

Classroomモバイルアプリがオフライン対応

日本のGIGAスクール構想に対応するGoogle

一方で、新しい共有ストレージモデルは新規ユーザーは2022年1月、既存ユーザーは同7月に適用を開始し、多くのユーザーを持つ教育機関には要望に応じて追加のストレージを提供する。今年後半には、ストレージの利用・管理状況を把握できるツールの提供を予定。

新しい共有ストレージモデルの概要

新しい共有ストレージモデルの概要

Chromebookは、これまでのAcer、ASUS、Dell、HP、Lenovo、NECの6社に加え、新たにシャープが「Dynabook Chromebook」を3月に発売を開始するほか、Chrombookの新機能として授業を録画などができる画面記録ツールを3月に公開を予定している。

Chromebookの画面記録ツールは3月に公開予定

Chromebookの画面記録ツールは3月に公開予定

そして、ヴァンヴァキティス氏は「われわれは世界のすべての人が世界の何でも学べるようにサポートすることが使命だと考えており、学生や教師、教育関係者に対して毎日変わり続ける学校の環境を支援していく。日本には長年にわたりコミットし、昨年には『Google GIGA School Package』を発表している」と昨年3月から提供を開始している、文部科学省が打ち出した「GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想」に対応したパッケージ製品について言及した。

同サービスはChrome OSを搭載したChromebookと、Google Workspace for Education、運用管理や導入を支援する教員向けの研修プログラム「Kickstart Program」で構成されており、同氏「パッケージは日本の教育委員会において半数以上に採用されており、現在はKickstart Programを何千人もの教師に対して実施している。そのため、今春にはGIGAスクール構想が教育を抜本的に改革できること、また学生の生活を変化・改善することができるものだと感じられるだろう」と、今後の展望を語っていた。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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