インフォテリアは4月25日、埼玉県がインフォテリアのEAI/ESB製品「ASTERIA WARP」を採用したと発表した。

埼玉県庁では、2017年を起点とした「埼玉5か年計画」の下、積極的なICT活用を含むさまざまな施策を推進している。なかでも、庁内システムの全体最適化に向け、10年間にわたって注力する取り組みでは、約200に及ぶ県庁システムを疎結合で連携するための統合基盤の構築を進めている。

同県庁では、電子申請システムとして地方公共団体総合行政ネットワーク「LGWAN」上のASPサービスを長年使用してきたが、同サービスの終了にあたり、各システム間をシームレスに連携させるためのデータ連携製品の導入を検討。コストや機能性、使い勝手、運用性に関する要件を元に検討した結果、ASTERIA WARPの採用に至った。

埼玉県庁は、県庁システムとのデータ連携が必要な「自動車の納税通知書送付先変更届」「化学物質取扱事業者からの申請」「フロン回収業者からの申請」の3申請について、LGWANと県庁システムとのデータ受け渡しをASTERIA WARPで構築。これにより、連携先の変更などがあってもそれに伴う改修工数やコストを抑制できる、柔軟な連携処理を実現することができたとしている。

LGWANと県庁システムの連携イメージ

同県庁では、現在各システムをプライベートクラウド上の統合基盤へ順次移行しており、今後は統合基盤上でのシステム連携をはじめ、給与管理システムの再構築など、さまざまな用途でASTERIA WARPの活用を検討中だという。