マウスコンピューターの「WN891」は、8.9型の液晶ディスプレイを搭載したWindowsタブレットだ。スペックは標準的な8型タブレットと変わらないものの、キーボード付きカバー、そしてOffice Home and Business 2013が付属して送料&税込み29,800円と、リーズナブルな値段で人気を集めている。
■主な仕様 [製品名] WN891 [CPU] Intel Atom Z3735F(1.33GHz) [メモリ] 2GB [ストレージ] 32GB eMMC [光学ドライブ] ― [グラフィックス] Intel HD Graphics(CPU内蔵) [ディスプレイ] 8.9型ワイド(1,280×800ドット) [OS] Windows 8.1 with Bing 32bit [直販価格(税込)] 29,800円
OSとしてはWindows 8.1 with Bing 32bitを採用しているが、このタイミングでは、7月29日にリリースされたばかりのWindows 10が問題なく動作するのか気になるところ。そこで今回はWN891を使ってWindows 10の無償アップグレードを試してみたので、その結果をレポートしよう。
なお、WN891はMicrosoftによるWindows 10無償アップグレードの対象機ではあるが、メーカーとしては搭載ソフトウェアの互換といった問題で、Windows 10無償アップグレードの対象外となっている(2015年8月26日時点)。同社では現在Windows 10の動作検証中とのことだが、同モデルをWindows 8.1からアップグレードする場合は、ぐれぐれも自己責任の上で行っていただきたい。
必要なファイルをダウンロード
PCを初めて利用する時、または出荷直後の初期状態に戻す時、アカウントや無線LANの設定などが必要だ。これはWN891に限った話ではなく、ほぼすべての新品PCで作業が必要となる。今回のレビューにあたってWN891の初期設定を行っていたところ、途中で「無料でWindows 10にアップグレード」という画面が表示された。
おそらくこの画面からでも、問題なくWindows 10へアップグレードできるのだろう。だが今回は念のためドライバーや付属ソフトなどの更新を行ってからアップグレードするため、この画面ではアップグレードせずに、Windows 8.1から作業を行っている。
ソフトのインストールやドライバーの更新などもろもろの作業を行った後にコントロールパネルのWindows Updateを確認すると、Windows 10のアップグレードが可能な状態になっていた。今回はメーカーの貸出機を利用しているためこのまま作業を進めているが、アップグレード前に必要に応じてファイルや設定のバックアップを行っておくことをおすすめする。