日本ヒューレット・パッカードは7日、都内で個人向けPC春モデル第2弾の発表会を開催した。会場には春商戦におけるプロモーションのCMキャラクターを務めるAKB48のメンバーも登場し、「デビュー」というCMコンセプトをアピールした。
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B3ステッピングのチップセットを搭載している点をアピール
冒頭、挨拶に立った取締役 副社長執行役員でパーソナルシステムズ事業統括の岡隆史氏は、「昨年の10~12月期のPCの出荷は順調で、対前年比で40%増え、国内のデスクトップではシェアトップを獲得した」と、国内のPC事業が順調であることを明らかにした一方で、「日本でHPを知っているの人の割合は30%程度で、世界と日本では認識に差が出ている。今後は、HPを知られるメーカー、好きになってもらえるメーカーにしていきたい」と、現在知名度に課題があり、今後はブランド認知に力を入れていきたい旨を強調した。
そのあとに新製品についてのプレゼンテーションを行ったのは、パーソナルシステムズ事業統括 PSG製品統括本部 コンシューマビジネス本部 本部長の藤井秀紀氏。藤井氏はまず、「Intel 6シリーズ」チップセットの問題への対応について新品交換の受付が開始されたこと、また直販モデルは3月15日より、量販店モデルは3月下旬から販売が再開されることを報告。「一部のメーカーでは問題のある製品に応急処置を施すという対応をされているところもあるようですが、我々は新たに製造されたB3ステッピングのチップセットを搭載している」とした。
発表会の最後の質疑応答でもこの問題の影響についての質問があり、「確かに2月新製品が出荷できなかったことで2月の販売計画を下方修正せざるをえなかったが、思ったよりインテルの新チップ供給が早く、ロスは長い期間ではなかった。そういう意味では、3カ月4カ月というビジネススパンではそれほど大きなインパクトはなかったというのが実感」との回答だった。
そして話は新製品へ。まずノートPCについて、第1弾で大画面でハイエンド寄りの製品を発表下のに続き、春の新生活ニーズに合わせた商品群を用意したと語った。「HP Pavilion g6-1000 Notebook PC」「『HP Gシリーズ』として販売していた製品の後継機にあたり、求めやすいエントリー製品としては充実した機能を備えている」と紹介。「HP Pavilion g4-1000 Notebook PC」については、「性能的には『g6-1000』とほぼ同じだが、コンパクトなので家庭内で持ち歩いて使うような用途も考えられる」とした。
モバイル製品については、まず「HP Pavilion dm1-3000 Notebook PC」を紹介。「コンパクトでバッテリも最大10時間以上保ち、性能的にもAMDのデュアルコアプロセッサなど、普段使いにもたえる性能の高い製品」とアピールした。「Mini」シリーズは、「HP Mini210-2100 Special Edition」のチェック柄のデザインが底面部にまで施されているところを注目してもらいたいポイントとして挙げた。
デスクトップPCについては、「HPEシリーズ」でインテル/AMDの6コアCPUを搭載すること、および第2世代Intel CoreのCore i3-2100/2120が「HP Pavilion p6745jp」「HP Pavilion s5750jp」で選択可能になることを発表した。さらに周辺機器として、3機種のLEDバックライト液晶ディスプレイも発表された。
最後にプロモーションキャンペーンに話題が移る。同社はこれまでも「HP春コレクション feat.AKB48」としてプロモーションを展開してきたが、この春商戦では「デビュー」をテーマとして設定し、「みんなのデビュー応援キャンペーン」として、新しいテレビCM、ソーシャルキャンペーンを展開するという。
「撮影の楽しさがCMでも伝わればいいなと思います」
そして新しいCMが紹介された後に、CMキャラクターであるAKB48のメンバーの小嶋陽菜、宮澤佐江、高城亜樹、横山由依がCM衣装を身にまとって登場(CM登場メンバーのうち柏木由紀は欠席)。「CM撮影中に転んだらどうしようと思ったんですけど、自分の身よりパソコンを守ろうという気持ちで歩いてました」(小島)、「いつも着ているのとは違う衣装で、自然と背筋がぴんとします」(宮澤)と撮影のエピソードを紹介した。
また、「デビュー」という今回のプロモーションテーマに関連して、今回がHPのCMキャラクターとしてのデビューとなる横山は「とても素敵な衣装を着させてもらって、普段こういう格好をすることはないので……。メンバーやスタッフも優しくて、楽しく撮影することができました」と笑顔を見せる。そんな横山をメンバーは「私はピンクが好きなので、由依の衣装を見て『いいなあ』と思ってました」(小島)、「前回のHPさんのCMに私の個人カットがあって、それが私のCM個人カットデビューだったんですよ。そのときの自分を思い出して、緊張しながらも一所懸命がんばってるなと」(高城)と温かく見守っていたようだった。とはいえ緊張のせいで、「ポーズを取るのに集中してて、歩いてるときに右手と右足が一緒に出てしまったんですよ」(横山)というシーンもあったとか。これについては「ロボットみたいだった。まさか歩き方を教えることがあるとは思わなかった」(宮澤)とのコメントもあり、「ずっと笑って楽しませてもらっていたので、CMでもそれが伝わればいいなと思います」(宮澤)というように、とにかく楽しい撮影だったようだ。
なお、前回に引き続きCMキャラクターを務める小島、宮澤、高城の3人は普段から日本HPのPCを利用しているとのこと。今回が初となる横山は「いっぱい色や種類があるのを見て、めっちゃパソコン使いたいと思っているんですけど」と語り、HPイメージキャラクターデビューを記念してPCがプレゼントされると、「めっちゃうれしいです」と大喜びだった。
4人は「私はこの春、HPのタッチパネルのPCにデビューしたいなと思っています。新生活に不安もあると思いますけれど、楽しんでがんばってください」(小島)、「春は楽しいこともたくさんあると思うので、新生活は心機一転して楽しんでください」(高城)、「新生活は不安から始まってしまうと思うんですけど、少しでも早く慣れるほど楽しみが待っていると思うので、私たちといっしょに新しい生活を楽しみましょう」(宮澤)、「私もこの春高校を卒業します。卒業してからまたスタートです。この春を素敵な春にできたら、この1年を素敵な1年にできると思うので、一緒に春のスタートを切りましょう」(横山)と、新生活を迎える人々へメッセージを送り、最後に「春にぴったりの新しいCMになっているので、みなさんぜひ見てください」(宮澤)と新CMをアピールした。