カバー曲の感想

■天海春香「Tip Taps Tip」
中村「今回は、アレンジやバージョン、誰がフィーチャーされているのかが違うカタチになる『Tip Taps Tip』を3人のカバー曲として歌わせていただいております。収録の日、スタジオにゴキブリが出て、すごくビックリしたのですが、それまではどういう方向性で進めていこうかと、アレンジを担当してくださった曲としてのディレクターさんも、シリーズのディレクターさんも、歌っている自分も、みんなちょっとずつ迷っていたところがあったのですが、ゴキブリが出たことで、すごくみんなが一致団結できまして。ゴキブリのために30分ぐらい時間を浪費してしまったのですが、結果的には、みんなの気持ちがひとつになって、その後の収録を乗り越えていくことができました」

■天海春香「世界でいちばん頑張ってる君に」
中村「『START!!』や『Tip Taps Tip』とは全然ちがう、どちらかというとミディアムバラードに近い感じの歌だったので、これまでの16歳で元気でガンガンいきますよ、といった春香から、ちょっと大人になり、自分のためだけではなく、みんなのためにも頑張っていく、その支えになるといった気持ちが、すごくマッチしているのではないかと思って歌いました。一番イメージと噛み合ったので、すごく好きな曲なのですが、この曲が収録されるという発表があった後に、リクエストしてくださったプロデューサーの方からお手紙をいただいたんですよ。たくさんのプロデューサーさんに聴いていただけるのはもちろんですが、そのお手紙で、実際にプロデュースしてくださった方も楽しみにしてくれているんだということを感じることができたので、すごくうれしかったです」

■我那覇響「Tip Taps Tip」
沼倉「最初に曲をいただいたときは、原曲を少しだけロックっぽくした感じだったので、そのときは原曲に近いイメージで歌おうと思っていたのですが、いざゴキブリが出たスタジオに行きますと(笑)、ちょっとオケが替わっていて、さらにカッコよくなっていたんですよ。それで、これはちょっとかわいい感じでは歌えないぞ、ということになり、響が得意にしているライブ感やカッコいい感じを重視して歌わせていただいたので、原曲のイメージとはガラッと変わったものになっておりますが、それもまたいい味になっているのではないかと思います」

■我那覇響「涙そうそう」
沼倉「とうとう来たか、という感じですね(笑)。これまでにもMASTER SPECIALなどで、リクエストをいただく機会があり、そこで沖縄系の曲を歌うことになると思っていたのですが、なかなか歌う機会もなく、もしかしたらこのまま歌う機会はないのかと若干思い始めていたところでの『涙そうそう』ということで(笑)。アレンジは、夏川りみさんが歌っているバージョンの雰囲気に近い感じなのですが、夏川さんがすばらしすぎるので、最初はちょっと自信がなかったんですよ。でも、唯一出身地が明確になっている響が、沖縄の雰囲気の曲を歌うということなので、上手く歌うとかではなく、沖縄を想って歌う響という、素直にそのままの感じで歌わせていただいています。これは冗談半分で聞いていただきたいのですが、響バージョンを聴いた後に、原曲は聴かないでください(笑)。故郷を想い、しっとりとゆったりと、落ち着いて歌う響をお見せする機会というのもなかなかなかったので、新しい響を見ていただけるという意味でも、ちょっと楽しみにしていていただきたいなと思っております」

■星井美希「Tip Taps Tip」
長谷川「私の収録のときはG様も出ず、滞りなく収録できました(笑)。最初に原曲を聴いたとき、ラップなので大丈夫かしらと思ったのですが、いざ歌ってみると、『何々してみてよ』とか『何とかじゃない』といった女の子の喋り口調そのままだったので、けっこう美希でも歌いやすくて、表情も美希っぽくつけられたのではないかと思います。同じ曲ですが、やはり歌い方や表情、アレンジもちがっていると思いますので、他の2人の『Tip Taps Tip』がどんな風になっているのか、皆さんと一緒に楽しみにしたいと思っております」

■星井美希「Squall」
長谷川「『Squall』は、美希にしては珍しく、しっとりと落ち着いた曲だと思います。『Day of the future』は美希の中の明るさや前向きさ、ある意味、美希の強い部分を表現できていると思うのですが、『Squall』はたぶん正反対で、今まで歌わせていただいた曲の中でもこんなにしっとりと歌ったのは初めてではないかと思っています。プロデューサーさんを一途に想っているときの美希のかわいらしさ、その一途さを表現できていたらいいなと思って、歌わせていただきました」

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