Eee PCといえば、ネットブック火付け役の1台。歴代機種の中で最もラインアップが多く、現在も販売の主力となっている10.1インチワイド液晶ディスプレイ搭載モデルの最新機種が「Eee PC 1018P」だ。機能にも外見にも面白い特徴のある1台を使ってみた。

主な仕様 [CPU] Intel Atom N475(1.83HGz) [チップセット] Intel NM10 Express [メモリ] 2GB [HDD] 320GB [サイズ/重量] W262×D179×H18~21mm/1.1kg [OS] Windows 7 Home Premium 32ビット [価格] 59,800円

指紋が目立たない表面加工と高級感あるボディ

今回試用したのはホワイトモデルだ。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色で、メーカーWebサイトで確認できる製品写真ではブラックモデルの表面にヘアライン加工らしきものが見えていたため、きっとホワイトモデルにもあるのだろうと思っていたのだが、実際には細かなエンボス加工が施されていた。

表面のエンボス加工は、サイドや裏面にもぐるりと施されている

いろいろなマシンを触る中で強く感じるのは、つるっとした光沢加工のモデルは指紋が目立ち、使っているうちにみすぼらしくなりがちだということだ。モバイル前提のネットブックの場合、携帯電話なみに手脂がつくことを警戒したい。その点、細かいエンボス加工は汚れも目立たない上に、素手で持った時の滑り止めのような役割も果たしてくれる。しかもトップカバーだけではなく、裏面まで同じ加工が施されていた。

Eee PC 1018Pは10.1インチワイドディスプレイを搭載した同社モデルの中では最軽量な部類で、重量は約1.1kg。アルミボディを採用しているため質感は高く、持った感触としては「思ったより軽い」という印象だ。なにより、薄い。厚さは最薄部で18mm、最厚部で21mmとほぼ全体が均一だ。角とヒンジ部分だけは丸くなっているものの、全体がフラットで四角いデザインとなっており、必要なものがぎゅっと詰まっている感じがある。

内側は全体的に金属風の見た目でまとめられている。ディスプレイはグレアタイプだがあまり反射が気にならない

実売価格は5万円台前半から6万円程度とかなり手頃だが、チープな雰囲気はない。汚れが目立たないのを良いことに、素手で持ち歩いて自慢したいくらいだ。

ディスプレイを開いてみると、パームレスト部分やディスプレイ周囲はヘアライン加工をしたアルミ風のデザインだ。ディスプレイベゼルは金属ではなさそうだが、全体のデザインが統一されていて高級感がある。ディスプレイはグレアタイプだが、ぎらついて見づらいということはない。輝度はかなり低くしても明るく見やすいのが好印象だ。

単純に、全体的にカッコイイ。安いからと選んだのではなく、見た目で選んだと言っても納得してもらえそうだ。カラーリングも落ち着いていて、男女にビジネスパーソンが持っても違和感がない。