Instagramといえば、映える写真を投稿するSNSというイメージですよね。でもInstagramには、通常の投稿である「フィード」以外に、24時間で消える「ストーリーズ」があり、こちらは気軽な日常をシェアする場所として使われています。

そして今は、ストーリーズの「ライブ配信」機能が大人気! 3月下旬には全世界でライブ配信を視聴するアカウント数が50%増とInstagramが発表したように、家でライブ配信を楽しむ人が増えています。

  • いつも使っているスマホとSNSで、気軽にライブ配信をできるようになりました(写真はイメージです)

ライブ配信とは、SNSや配信プラットフォームを使って生中継することを言います。内容は配信者がおしゃべりをしたり、うたを歌ったりなどさまざまです。Instagramの場合は、著名人も一般人もライブ配信することができます。

Instagramのライブ配信はスマホだけで行えることから(特別な機材は不要)、著名人も自宅から気軽に配信しています。歌手の宇多田ヒカルさんは、2020年5月に毎週「自宅隔離中のヒカルパイセンに聞け!」という配信を行い、ファンから寄せられた質問に返すなどして、人気を集めました。Instagramのライブ配信はゲストを1名追加して一緒に配信できるので、有名なミュージシャンや俳優をゲストに迎えた豪華な配信です。宇多田ヒカルさんの自宅はロンドンなので、日本にいるゲストと一緒に配信なんて、インターネットならではのコラボですね。

女優の石田ゆり子さんが行った配信では、石田さんが突発的に友人の芸能人に声をかけてゲスト出演しているうちに2時間を超える配信となり、視聴者数は10万人を超えました。視聴者が「この配信おもしろい」「次は星野源が出るよ」などとTwitterに投稿したことで、一気に視聴者が増えたようです。

ライブ配信はテレビやラジオなどの大手メディアとは違い、何が起こるかわからないドキドキ感や、著名人の普段の様子が見られることが人気の理由です。Instagramで好きなアーティストやタレントをフォローしておくと、ある日楽しい配信があるかもしれませんよ。

  • ライブ配信では配信者にコメントを送れることも魅力

高校生は友達とコラボで配信

コロナ禍の影響で在宅の時間が長くなったからか、一般のユーザーもInstagramのライブ配信を積極的に使うようになりました。特に学校が休校になり、友達と会えなくなってしまった学生たちは、夜ともなればライブ配信を始めます。ライブ配信を始めると、そのとき暇な友達が集まってきて、「何してた?」などのコメントを付けてくれます。配信者は口頭で返事をして、1人対複数人での会話がスタートです。特に企画もなく、ただ雑談をしているだけの配信でも、普段の生活のように身近にいる感じが楽しいのです。

そして、ゲストを呼ぶ機能で友達とコラボします。2人で会話しながら配信すると、見ている友達もさらに盛り上がりますね。こうして、たくさんの友達がライブ配信するので、見る側の人はあちこちに顔を出しているうちに夜が更けていくのです。

  • 友達がゲストに来るとライブ配信はさらに盛り上がります

お父さん世代にはあまり馴染みのないライブ配信ですが、「ニコニコ生放送」や「YouTube LIVE」は見たことがあるかもしれませんね。こうしたサービスはパソコンを使って配信することが前提だったので、専門的な知識も必要でした。

ところが今は、スマホのボタンをタップすれば、普段使っているSNSですぐにライブ配信ができるため、「放送」というよりも「コミュニケーション」に使われるようになっています。画面越しでもいろいろな手段で心を通わせられる、よい時代になりました。