まもなく始まるゴールデンウィーク、国内や海外旅行へ出かける人も多いだろう。今や旅行のガイドブックもスマートフォンで見ることができるし、海外では翻訳アプリを使えば言葉の心配も不要などスマートフォンは旅行時の便利なツールとなっている。
だが実際に旅行に出てみると、空港で荷物がなかなか出てこずやきもきしてしまったり、買いすぎたお土産を入れたカバンが帰国時に重量オーバー、予期せぬ追加料金を取られてしまうこともある。旅行そのものは楽しいのに荷物のトラブルでそんな思い出が台無しになってしまった、なんて経験をした人も多いのではないだろうか?
だがもうそんな心配ももうすぐ過去のものになるかもしれない。スーツケースメーカーのDelseyが開発しているスマートなスーツケース「Pluggage」が旅行のスタイルを大きく変えてくれるのだ。
重量自動計量、スーツケースの位置もすぐわかる
Pluggageはスーツケースそのものに様々な新機能が搭載されている。Bluetoothを使ってスマートフォンと接続し、それらの機能を管理・コントロールできるのだ。たとえば荷物を詰めてからスーツケースを閉じれば本体重量の自動計測が行われ、スマートフォン画面に表示される。預け入れ荷物の重量に厳しい航空会社を使う場合、スマートフォンの画面を見ながらスーツケースの重量調整を事前に行うことができるのである。
また飛行機に搭乗したときは、自分の荷物が飛行機の貨物室に運ばれた時にスマートフォンの画面に自動通知してくれる。もしも通知がなければ詰み忘れの可能性もあり、到着時に荷物が出てこなくても早めに対策が取れるだろう。もちろん到着時には荷物を待っている際にスーツケースがそばまで運ばれて来れば同様に通知が行われる。しかも預入中に空港職員や他の誰かがスーツケースを一度でも開けたかどうかも確認できるのだ。もしあけられていれば空港ですぐにスーツケースを開け荷物の紛失を確認できるわけだ。
PluggageはBluetoothで動作するため内蔵バッテリーを搭載するが、スマートフォンやタブレットを充電できるUSBポートを搭載し、内蔵バッテリーも大型のものが搭載される予定だ。また背面側には収納式のスピーカーがあり、スマートフォンで音楽や映画を楽しむときに利用できる。電源やスピーカーは空港で長時間待ち時間があるときなどに便利な機能だろう。
荷物が心配な人向けのトラベルグッズも充実
Pluggageはまだコンセプト、開発中の製品であり、実際にどの機能が搭載されるかは現在同社のホームページで投票を受け付けているところだ。製品化時期はアナウンスされていないものの、頻繁に旅行する人にとっては気になる製品なだけに早い時期の製品化を望みたい。とはいえこのPluggageの発売まで待てないという人も多いだろう。実は荷物紛失や重量計測に便利なスマートフォンと連携できる便利なトラベルグッズが販売されているのである。
例えばiFLYの「Proximity Luggage Belt」はスーツケース用のベルトだ。これ自身は自分で暗証番号を設定してロックする必要があるが、スマートフォンとBluetooth接続することでスーツケースの位置をリアルタイムで確認することができる。カバー範囲は30メートルなので、飛行機以外でも高速バスのトランクルームや電車の荷物置き場に置いた荷物の管理にも使えるだろう。
またスーツケースの重量を計測するハンディーな秤はすでにたくさんの製品が販売されているが、日常生活で利用することは少ないため旅行時に持っていくことを忘れてしまうことも多い。そこに目を付けたLettrinoは普段から利用できる製品として「AirScale」を開発、今年7月に製品を販売予定だ。このAirScaleは手のひらで持てる小型の秤であると同時に、本体に5200mAhのバッテリーを内蔵している。普段はスマートフォンを充電できるモバイルバッテリーとして利用でき、旅先では40kgまでを計測できる秤としても使えるのだ。もちろん旅行先でも充電用途に使えるため必ず持っていくだろう。
日本もいまやLCC(ローコストキャリア、格安航空会社)が増え週末にプチ海外旅行を楽しむことも手軽にできるようになった。スマートフォンで活用できるこれらの製品があれば旅行もより楽しく快適なものになるだろう。これからはトラベルグッズもスマートフォン対応で選ぶ時代がやってこようとしているのだ。