KDDIとソフトバンクからOPPOのスマートフォンが発売になります。これまでSIMフリー市場とMVNOキャリア向けビジネスを行っていたOPPOですが、ついに日本の大手キャリアに製品が採用されたのです。どちらのモデルも5Gに対応。OPPOはすでに中国や海外で5Gスマートフォンを出しており、日本の5G開始に合わせてその実力が認められたということでしょう。なお2019年には楽天の5GイベントでOPPOのスマートフォンがデモで利用されており、今後楽天が5Gを開始した時はOPPOの5Gモデルの採用もありそうです。

  • 楽天の5Gデモに使われたOPPOの5Gスマホ。しっかり5Gの電波をつかんでいる

OPPOは現在、5Gスマートフォンだけでも複数のラインナップを展開しています。日本で投入される「Find X2」と「Reno3」はそれぞれハイスペックのFind、ミドルハイレンジでカメラ性能を高めたRenoの各シリーズに属します。さらには4月13日に「Ace2」を発表。このほかに中国では「Reno3」と「Reno3 Pro」が5Gモデルとして出ていますが、ちょっとややこしいのが日本版のReno3の存在です。日本版Reno3は中国のReno3 Proがベースで、中国のReno3とは別モデル。日本向けのモデル名はシンプルにしたかったのかもしれません。

  • KDDIが発売予定のFind X2 Pro、中国ではランボルギーニとのコラボモデルもある

中国で発表されたばかりの最新モデル、Ace2はSoC(システムオンチップ)にSnapdragon 865を採用、メモリ12GB、ストレージ256GBのハイスペックな製品です。しかし最大の特徴は90Hzという高速なディスプレイのリフレッシュレートで、高スペックなゲームの動きもしっかりと表示できます。さらに「4D冷却機能で」長時間のプレイでの発熱も効率よく外へ逃がしてくれます。他にも上下(ゲームしよう時に本体を横にすれば左右)のステレオスピーカー搭載や、5GとWi-Fi 6を同時に使える高速通信「Link Boost 2.0」機能など、ゲームユース向けの機能も搭載しています。

  • ゲームユーザーをターゲットにしたAce2

カメラは4つですが4,800万画素の広角、800万画素の超広角、200万画素のモノクロ、200万画素の深度測定と、OPPOにしてはやや控えめなスペック。フロントカメラも1,600万画素止まりで、ここからもゲーム向けのスマートフォンであることがわかります。急速充電はOPPO最新のSuper VOOC 2.0で、内蔵4,000mAhのバッテリーを56分で満充電にすることができます。価格は最高スペックのモデルで4,599元(約7万円)と、スペックを考えると割安感があります。

  • 背面のカメラ周りは円形の独特なデザイン

このAce2の下には「Reno3」「Reno3 Pro」の2つの製品が位置します。Reno3 Proは日本でReno3として出てくるためここでは詳細は省きます。Reno3は製造コストを抑えて価格も3,399元(約5万2,000円)からと、かなり低めの設定とした製品です。コスト低減はたとえばディスプレイに差があるのです。Reno3 Proが左右の側面をカーブさせた形状ですが、Reno3は一般的なフラットタイプ。フロントカメラもAce2やReno3 Proがディスプレイに穴をあけたパンチホール型ですが、Reno3はオーソドックスな水滴型です。

  • カメラ性能は妥協せず価格を抑えたReno3

カメラは6,400万画素の広角+800万画素超広角+200万画素白黒+200万画素深度測定。Ace2のメインの広角カメラの画質を上げています。またフロントカメラは3,200万画素と、OPPOのカメラフォンらしくセルフィー性能も高めています。SoCはメディアテックのDensity 1000Lを採用。Reno3 ProではクアルコムのSnapdragon 765を搭載していますが、Reno3はSoCもより低価格のものを採用しているわけです。

  • メディアテックの5G SoCを採用

Reno3とReno3 Proは2019年の年末、12月27日に発表されました。その後下位モデルとして2020年2月に登場したのが「Reno3 Vitality Edition」です。Reno3のSoCをSnapdragon 765にし、カメラはAce2と同じ4,800+800+200+200万画素、フロントカメラはReno3シリーズ同等の3,200万画素となっています。複数の製品のプラットフォームを組み替えて製品数を増やすのはうまいやりかたと言えます。価格はさらに安い2,999元(約4万6,000円)で、発表されたばかりのAppleの「iPhone SE」が3,299元ですから、それよりも安いにも関わらず5Gに対応しているのです。

  • OPPOの低価格5GスマホとなるReno3 Vitality Edition

OPPOの5Gスマートフォンはこの3機種に加え、日本で発売されるReno3 Pro(Reno3日本版)とFind X2の合計5モデルが2020年のラインナップになります。ソニーやシャープがまだ1機種ずつしか5Gスマートフォンを出せていない中、OPPOは早くも5機種も投入、というわけです。日本の5Gの普及はまだこれからですが、これだけ多くの5Gスマートフォンを出しているOPPOから、これから日本向けの5G製品が出てくる可能性は充分あるでしょう。中国で販売したReno3 Proの限定モデル、パントーンの2020年の流行色「Classic Blue」とコラボした製品など、日本にぜひ投入してほしいものです。

  • パントーンの2020年カラーコラボモデル