サムスンから縦に折りまげることのできるスマートフォン「Galaxy Z Flip」が登場しました。日本ではKDDIから発売されます。画面が曲がるスマートフォンは2019年に数社から登場しましたが、Galaxy Z Flipは縦に折りたたむことで手のひらサイズの小さい大きさになることから、持ち運びにも便利。スクエアな形状はファンデーションのパレットのようにも見えます。

  • 折りたたむとコンパクトなGalaxy Z Flip

また開けば6.7インチと大型のディスプレイが現れ、2つのアプリを同時に表示しても使いやすいなど、畳むことのメリットが感じられる仕上げになっています。開閉は昔の携帯電話のようにボタン一発とはいかないものの、慣れれば片手でもあけることはできます。とはいえプチ高級感もあるボディーを両手を使って開け閉めするのも「折りたたみスマホを使っている」というアピールになりそうです。

  • 開けば6.7インチの大型画面が現れる

そして本体を折りまげた状態でもGalaxy Z Flipを使うことができます。このスタイルをサムスンはFlex modeと呼び、一部のアプリは専用のユーザーインターフェースで使うことができます。たとえばカメラを起動したときは、上半分の画面がプレビュー表示、下半分がカメラの操作表示となります。自撮りをするときに机の上におけば、三脚不要で撮影もできるのです。

  • Flex modeなら自撮りも簡単。手のひらを向けると自動的にシャッターが切れる

Galaxy Z Flipのメインターゲットユーザーは30代から40代の女性とのこと。もちろん男性が使ってもいいのですが、実際にこのデザインのスマートフォンに興味を示すのは女性のほうが多そうです。ということで海外取材も精力的にこなし、スマートフォンのセルフィーカメラの知識に長けているITジャーナリストの富永彩乃氏に女性視線でGalaxy Z Flipのファーストインプレッションを語っていただきました。グローバルモデルの開封からカメラ、特にセルフィーの使い勝手を本音で語る23分、興味ある方はぜひご覧ください。

さてGalaxy Z Flipは折りたたみスマートフォンの2世代目のモデルというこもあり、初代モデルのGalaxy Foldから様々な改良が加わっています。たとえばディスプレイの表面はガラス素材となり傷が付きにくくなりました。また畳んだ時の上と下側の隙間もかなり狭くなっているのです。開いた時の本体厚みは7.2ミリですが、畳んだ時は17.3ミリとなっています。

  • サムスンとして2世代目の折りたたみ端末、改良が加えられている

ファッションブランドのTHOM BROUNEとのコラボモデルも登場しており、Galaxy Z Flipはその外観をアピールするバリエーションモデルがいろいろと出てくるかもしれません。本体のカラバリも現時点ではミラーパープル、ミラーブラック、ミラーゴールド(日本未発売、一部国のみ投入)の3色ですが、追加カラーの投入もありそうです。

  • THOM BROUNEモデルも登場。スマートウォッチなどとセットで販売される

最近のスマートフォンは背面仕上げも美しくなっており、透明なケースが付属しその色合いをそのまま見せてくれるモデルが増えています。Galaxy Z Flipも光沢感ある仕上げは美しく、閉じれば裏も表も人に見せびらかしたくなりそうです。

  • 閉じた状態で持ちたくなるデザイン

縦折り式のスマートフォンはモトローラもすでに販売しており、TCLなども開発中と言われています。横折り式のスマートフォンは本体サイズが大きいことや価格が高いことから購入者を選びますが、縦折り式のスマートフォンは特徴ある本体デザインであることから購入者の数は増えるでしょう。もちろん価格はまだ高めなので、KDDIのかえトクプログラムのように高価な端末も買いやすくなる割引施策も各国に広がってほしいものです。