ソフト名 | File Explorer Extension | ![]() |
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作者 | ホーミン 氏 | |
区分 | フリーウェア | |
動作確認機種(※) | W-ZERO3 W-ZERO3 [es] EM・ONE |
※:記事執筆時点における確認結果であり、これらの製品ですべての機能が確実に動作することを保証するものではありません。また、ここに挙げた以外のWindows Mobile搭載製品でも動作する場合があります。
(前回より続く)
追加された新機能
では、機能強化された「ファイルエクスプローラ」を起動して、適当なファイルのあるフォルダに移動してみよう。この状態ではファイルの拡張子を表示する設定になっているが、これは画面下部の「メニュー」- [表示オプション]、もしくは画面の何もないところを「タップ&ホールド」で表示される「コンテクストメニュー」から、非表示に変更可能だ。気になるなら変更してもいいが、表示させておいた方が何かと便利なことが多いので、そのまま利用することをお勧めしたい。
このメニューからは、以下のような設定変更が可能である。
- 拡張子を表示:ファイルの拡張子を表示するか、しないかを設定
- 詳細:ファイルの表示形式を詳細表示に変更する
- 詳細(ヘッダ付き):表示形式自体は上記の「詳細」と同様だが、画面の最上部にヘッダが表示される
- アイコン:ファイルの表示形式をアイコン表示に変更
次に、適当なファイルをひとつ選択して、タップ&ホールドしてみよう。ここで表示されるコンテクストメニューには、以下のような機能が追加されている。
- パラメータ付きで開く(EXE形式のファイルを選択している場合に表示):EXE形式のファイルに対して、任意のパラメータを指定することができる
- パスをコピー:選択したファイルのフルパスをクリップボードへコピーする
- プログラムにショートカットを送る(EXE形式のファイルを選択している場合に表示):「プログラム」メニュー画面に、選択したファイルのショートカットを追加する
- プログラムで開く:選択したファイルを開くためのアプリケーションを指定できる
- プロパティ:選択したファイルのプロパティ画面を表示する
ファイルのプロパティ画面 | |
ファイル名 | 拡張子付きでファイル名を表示し、ファイル名の変更も可能 |
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ショートカットの内容 (ショートカットの場合のみ) |
ショートカットの表示/編集が可能 |
ファイルの種類 | ファイルの種類を表示 |
ファイルサイズ | ファイルサイズをバイト単位で表示(メモリカードの場合は空き容量/総容量を表示) |
更新日時 | ファイルの更新された日付と時間を表示 |
ファイルの属性 | 読み取り専用/隠しファイル属性を表示/変更することが可能 |
バージョン情報 | ファイルにバージョンリソースがある場合、それを表示 |
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ファイルを選択した状態で「タップ&ホールド」して表示されるメニューも、機能が色々と強化されている |
「プログラムで開く」の画面。任意のアプリケーションからファイルを開くことができる |
「プロパティ」を開いたところ。PC版Windowsのような表示が可能である |
この他、わかりやすい変更点として、フォルダツリーにおけるキー操作が変更されている。
- フォルダツリーの表示:画面左上のフォルダ名をタップ、または[Tab]、[Esc]で表示する
- ファイル一覧をページアップ/ダウン:カーソルキーの[左]、[右]
- ひとつ上のフォルダに移動:[BS]、またはカーソルの[左]
便利で省資源なツール
いかがだろうか? 使い勝手そのものを「劇的に変化させる」ようなものではないが、細かいアシストで使い勝手をサポートする、というスタンスに、好感を抱く人も多いのではないだろうか?
ファイラーがなければ始まらないという人にとっては、多くの場合、標準のファイルエクスプローラは微妙に使い勝手が悪いと感じられるだろう。本稿で紹介した「File Explore Extension」は、ちょっとした機能追加ながらも、そうした不満を和らげる絶妙なアプリケーションだといえるだろう。どんなファイラーを使うべきか迷ったら、まずはこのアプリケーションから手をつけてみる、というのは悪くない選択肢だ。何より、インストールも運用も手軽な上に、ほとんどリソースを消費しないのだから、入れておいても特に損をすることはないだろう。
しかし、より高機能なファイラーが欲しいと考えるのならば、そうした選択肢もちゃんと存在するのがWindows Mobileの良いところである。そうした高機能ファイラーについてはまた、後日にでも紹介しよう。