Win 10編: Windowsスポットライトの好みをリセットする

こんにちは、阿久津です。当初、Windows 10 Proエディションには未提供だったWindowsスポットライトですが、今ではロック画面に美しい画像を表示させる機能として親しまれるようになりました(図01)。

Windowsスポットライトの特徴は、ユーザーの好みに応じて画像を選択できること。ロック画面に映し出される画像は毎日ダウンロードされますが、この画像が好みではない場合、「気に入りましたか?」から否を選択し、違う画像に差し替えることも可能です(図02)。

さて、このユーザーの好みはどこに格納されているのでしょうか。気に入った画像に対して誤って「好みではありません」を選択した場合、どのようにすればいいのでしょうか。筆者が調査したところ、直接編集することは現実的ではありませんが、好みをリセットすることは可能でした。今回はWindowsスポットライトの好みをリセットするチューニングをご紹介します。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。 2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Lock Screen\Creativeキーを開きます。 3. 文字列値「CreativeJson」を削除します。 4. ＜×＞ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了します。

これで操作が完了しました(図03～06)。

それでは結果を確認しましょう。［Ctrl］+［Alt］+［Delete］キーを押し、＜ロック＞をクリックしますと、ロック画面の画像がWindowsスポットライトで更新されたことを確認できます(図07)。

文字列値「CreativeJson」は、データ記述言語であるJSONで各種情報を格納しています。内容をエクスポートして追いかけてみますと、一意的なIDを示す「creativeId」や画像ファイルの保存先となる「assetFolderRootPath」などが見つかりました。そしてユーザーの好みは、「onPositiveFeedback」「onNegativeFeedback」にて画像のユニークIDと共に管理し、MSNのWebサーバーと連携した仕組みが確認できます(図08)。

これらを編集することも可能かも知れませんが、完全な管理方法を探りきれないため、今回は「好みをリセットする」というアプローチを取りました。なお、文字列値「CreativeJson」はWindowsスポットライトに関する設定を行うと再生成されます。

今回いくつかの環境で本チューニングを試したところ、問題なく動作する環境と、「設定」の＜個人用設定/ロック画面＞で「Windowsスポットライト」を選択しても正しく動作しない環境が確認されました。そのためチューニング時は、Creativeキーの内容をレジストリファイルにエクスポートして、復元環境を用意することを強くおすすめします。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)