こんにちは、阿久津です。最近はDVD-ROMなどの光学ドライブを備えないPCも増えており、筆者の仕事場に並べたデスクトップPCも光学ドライブを取り付けているのはメインPCのみ。しかも、使う機会は年に一回あるかないかという程度です。
そこで気になるのが、拡張子「.iso」を持つディスクイメージファイルのコンテキストメニュー。独自の項目として、<マウント>、<ディスクイメージの書き込み>が並びます。前者はともかく、光学ドライブを備えないPCにとって後者は不要です(図01)。
ディスクイメージファイルのコンテキストメニューに関する設定は、前者がHKEY_CLASSES_ROOT\Windows.IsoFile\shell\mountキー、後者がHKEY_CLASSES_ROOT\Windows.IsoFile\shell\burnキーに格納されています。そのため、burnキーを削除すれば項目を削除できますが、今回は別の方法で項目を非表示にするチューニングをご紹介しましょう。
1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。 2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_CLASSES_ROOT\Windows.IsoFile\shell\burnキーを開きます。 3. 文字列値「ProgrammaticAccessOnly」を作成します。 4. <×>ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了します。 |
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これで操作が完了しました(図02~06)。
それでは結果を確認しましょう。ディスクイメージファイルを右クリックしてコンテキストメニューを開いてください。すると、チューニング前にあった<ディスクイメージの書き込み>が表示されなくなったことを確認できます(図07)。
今回用いたProgrammaticAccessOnlyは、GUI操作時はアクションを無効にしてプログラム経由でのみ利用可能にするという、Windows Vistaから加わった値です。前述のとおり、キーごと削除した方が個人的にはスッキリして良いと思いますが、他のアプリケーションが機能を呼び出す際にエラーになる可能性は拭い切れません。
このように互換性を重視する場合、キーを削除するよりもProgrammaticAccessOnlyを付与した方が安全です。本ロジックは他のコンテキストメニューにも使えますので、ぜひお試しください。なお、非表示にした<ディスクイメージの書き込み>を再び表示させる場合は、文字列値「ProgrammaticAccessOnly」を削除します。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)