こんにちは、阿久津です。前回はWindows 10 Insider Preview 15014にて検索ボックスの配色を変更しました。このときチューニングしたレジストリキーのHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\0には、検索ボックスのフライアウトウィンドウに関する設定が集まっており、マウスオーバー時のハイライトカラーも同じように変更できます。そこで今回は検索ボックスのハイライトカラーに対して、透明度を調整するチューニングを紹介しましょう。

1. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
2. レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\0\SearchBoxTransparencyHighlightキーを開きます。
3. DWORD値「Value」のデータを10進数で「20」に変更します。
4. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\1\SearchBoxTransparencyHighlightキーを開きます。
5. DWORD値「Value」のデータを10進数で「20」に変更します。
6. <×>ボタンをクリックして、レジストリエディターを終了します。
7. エクスプローラーを再起動します。

これで操作が完了しました(図01~09)。

図01 [Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して、<OK>ボタンをクリックします

図02 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\ CurrentVersion\Search\Flighting\0\SearchBoxTransparencyHighlightキーを開きます

図03 DWORD値「Value」をダブルクリックし、<10進数>を選択してから、データを「20」に変更します

図04 続いて、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\ Windows\CurrentVersion\Search\Flighting\1\SearchBoxTransparencyHighlightキーを開きます

図05 DWORD値「Value」をダブルクリックし、<10進数>を選択してから、データを「20」に変更します

図06 レジストリエディターを終了します

図07 [Ctrl]+[Shift]キーを押しながらタスクバーの何もないところを右クリックし、<エクスプローラーの終了>をクリックします

図08 [Ctrl]+[Shift]+[ESC]キーを押して「タスクマネージャー」を起動し、<ファイル>メニュー→<新しいタスクの実行>と順にクリックします

図09 「新しいタスクの実行」のテキストボックスに「explorer」と入力して、<OK>ボタンをクリックします

それでは結果を確認しましょう。エクスプローラーが再起動したら、検索ボックスにマウスオーバーしてください。薄めのハイライトカラーが描かれます。今回はDWORD値「Value」のデータとして10進数の「20」を指定しているため、20%程度の不透明度となりました(図10~11)。

図10 チューニング後の検索ボックス。こちらはマウスオーバーしていない状態です

図11 マウスオーバーすると、ハイライトカラーがDWORD値「Value」で指定した透明度で描かれます

せっかくですから他の数値も試してみましょう。下図に示したのは「0」「100」を指定した状態です。前者はきわめて不透明に、後者はハイライトカラーが白となります。第429回で紹介したチューニングと合わせて、検索ボックス全体の透明度を調整してください(図12~13)。

図12 こちらはDWORD値「Value」のデータを「0」に変更した状態

図13 こちらはDWORD値「Value」のデータを「100(10進数)」に変更した状態

なお、本チューニングを破棄するには各データを既定値の「50」(10進数の場合は80)に変更してください。

それでは、また次号でお目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)